医食同源

松葉 (中医学・中薬学)

松葉の功能を、中薬学・中医学的に説明する。
自分でできる健康法

ホッとする方法

ホッとするとリフレッシュする。だが、ホッとすると症状が出る場合もある。ホッとしてはいけないのだろうか? リフレッシュの仕方を考える。
流注 (部位)

咽・喉・嚨とは

咽・喉・嚨、すべてノドを意味します。東洋医学では、これらの文字をどのような意味で用いているのでしょうか。その違いを明確にします。
医食同源

山薬とは

山薬とはヤマノイモ (とろろ芋) のことです。中薬では一般にナガイモを指しますが、日本産の自然薯 (じねんじょ) も山薬です。陰を補いながらも、気を補います。気は陽なので、陰陽ともに補うのですね。このような便利で変わった効能があります。
自分でできる健康法

瞳をとじて白米を

感謝は体にいい。その理由は、人間というものが感謝されることを好み、感謝されると元気になるからだろう。体も人間である。だから体も元気になるのだ。ただし感謝は難しい。だが、誰でもできる簡単な方法が食事の摂り方で得られる。
用語集

陰火 (気虚発熱) とは

李東垣が唱えた陰火について説明する。陰火は気虚発熱とも呼ばれ、外邪を伴わないカゼである。補中益気湯が主薬となる。臨床を交えて説明する。
Q&A

原因をとって痛みをとる… 若い鍼灸師の方へ

中医学的に痛みをどう捉えるか。中医学の病因病機に基づいた鍼によって、痛みを捉えきれるか。中医学に徹底して臨床を行ってきた者として、もっとも大切な部分をご説明します。
Q&A

中医学の勉強の始め方

僕が書いた文章は、たとえ話が多いので理解しやすくはなっています。しかし専門用語がでてくると読みづらくなります。そういう専門用語を「中医基礎理論」で調べながら勉強をすすめると、中医学の全容が見えてくるかと思います。
血の弁証

血寒証

血寒証についてです。指が凍死したもの (しかけたもの) が凍傷、体幹が凍傷を起こしたもの が凍死 (しかけたもの) 、どちらも血寒証に属します。部分的な血寒証、全体的な血寒証、どちらに属するかで重症度が大きく変わります。
Q&A

「ツボ押し」についてのアドバイス

質問にお答えします。【質問】曲池は万能のつぼとのことで平素押しております。押すと必ず、お腹が、ぐぐっとなります。寝入りばなに、ここを押すことは、休んでいる胃腸を起こすことになり避けた方がよろしいのでしょうか。アドバイスお願いします。
経穴 (ツボ)

肩髃

肩髃の場所と効能について。
経穴 (ツボ)

足三里

足三里の場所は、下図を参考にしてください。ツボというのは人によって場所が変化します。反応する場所が本当の場所で、杓子定規に決められたものではありません。しかしそれでは目安も何もなくなってしまうので、正規の場所が決められているのですね。つまり...
皮膚科・アレルギー科

乾癬の症例

20年来の乾癬、プレドニンを10mg服用し続ける状態で来院され、鍼灸治療期間は3ヶ月弱である。経過中にプレドニンを5mgまで減らしたが、悪化することなく略治となった。黒ずんで見えるのはメラニンである。
自分でできる健康法

「食」に向き合う… 食・節・即・既 に見る東洋の食意識とは

「食」にも「節」にも含まれる「皀」とは、ご飯のことです。 ご飯をクチバシでついばむ姿が「食」です。 ご飯の前に手をつき頭 (こうべ) を垂れる姿が「節」です。 人間は鳥ではない。食にどう向き合うべきか。
用語集

八脈交会穴とは

八脈交会穴とは、列缺・後渓・公孫・足臨泣・外関・内関・申脈・照海のことで、奇経八脈それぞれの主治穴になっています。八脈交会穴は、八宗穴・八総穴とも言われますが中国ではその言葉は使わないようですね。よって、八脈交会穴というのが正式名称です。
ご来院の皆様へ

偶感 (2022.11.25)

ここ一週間ほど、右上巨虚を瀉法するケースが非常に多い。つまり、腸胃の滞りがあり、熱をこもらせているのだ。患者さん全般に見られるということは、多くは気候と関わる。気候はみんなに均等に覆いかぶさるからである。熱の出どころは肝ではあろう。これだけ...
自分でできる健康法

健康の “ズルい” うらわざ 〜片頭痛および類天疱瘡の症例から〜

▶デキモノと痰湿▶コントロールできる部分に集中する▶ズルい裏技▶地味なものほど有り難い?▶どこに神経質になるか▶“常に真剣” は体にいい▶“勝負事” は体によくない
大腸経

手の陽明大腸経《経脈》

手の太陰肺経、経脈の流注と病証について図を交えて詳説する。
口腔外科

顎関節症

顎関節症の鍼灸による症例検討です。一流大学を目指す受験生の、受験間際の顎関節症です。スプーンが入らないほど口が開かない。一度の治療の一本の鍼で消失しています。意外な原因について考察します。
流注 (部位)

「合谷」の作用とその根拠… 柱骨之会上とは

「合谷」が属する大腸経は「柱骨之会上」という特殊な場所を流注します。一般的には大椎のことだとされますが、もっと大きな概念があるのではないか。「合谷」のさらに大きな効果や意味を知るための考察です。
よもやまばなし

ポストカード from横浜

ポストカード、届きました。真心のこもったお便りを、ありがとうございます。1日も早いご回復を願っております。以下の小話をもって返信といたします。
舌診

黒苔とは

東洋医学 (中医学) では、舌の黒い苔のことを「黒苔」と言い、重篤な証であるとします。すなわち、極熱の証・極寒の証を指し示します。鍼灸を用いて黒苔を正常に戻した症例を画像とともに挙げつつ、東洋医学的な見解をご紹介します。
自分でできる健康法

ねがいはかなう… 良い願いも悪い願いも

我々の思いや願い。その自由さとは裏腹に、それらが確実に型枠通り現実化してしまう、という話をします。 新約聖書に “初めに言葉があった。…すべてのものは、これによってできた。” とありますが、言葉の前段階の「意念」についての少しこわい話です。
肺経

手の太陰肺経《経筋》

手の太陰肺経、経筋の流注と病証について、図を交えて詳説する。経筋とは、筋肉とほぼ同じと考えてよい。また経絡を治療して筋肉が緩むのは、経筋を緩めていると考えてよい。
自分でできる健康法

主一無適… 二兎を追うものは一兎をも得ず

人生は富士山を登るようなものです。それぞれルートが違う。でも頂上で手を取り合うのですね。しかし中には、樹海に迷い込む人もいます。さまざまな情報が飛び交い、ルートに迷ってしまいますが、頂上の絶景を見るにはどうすれば良いのでしょうか。
用語集

経筋とは… 東洋医学の「筋肉」と「痛み」の治療

経絡とは、「経」と「絡」とからなる。「経」とは、経脈・経別・経筋のことである。「絡」とは、絡脈のことである。《霊枢・経筋》を紐解きつつ、イメージ画像を添えて経筋とは何かを考察する。
流注 (動詞・名詞)

乗とは…経絡流注の字源・字義

乗 【訓】のる「乗」の本字は「乘」である。「乘」の字源は、人が木の上に乗ることである。後に、足の意味を持つ「止」が付け足された。「北」のように見える部分は、両足を示す。両足で踏んづけて上に乗ることが、「乗」の字義ともなる。
自分でできる健康法

眠れなくていい、うまくいかなくていい

何事も、うまくいけばいいですね。でも「うまくいかなきゃならない」と考えると負担になります。たとえば「眠らなきゃならない」と考えると、どうでしょう。そう思ったほうが眠れるのなら、そのほうがいいですが、逆にそう思えば思うほど眠れません。
東洋医学って何だろう

不通則痛… 「甬」と「用」の字源をたどる

「不通則痛」通じざれば則ち痛む。「通」と「痛」には、おなじ「甬」という文字が用いられています。この文字には言いしれぬ深い意味が込められています。奥深い中国文明を探求してみましょう。東洋医学の基本的な考え方はここから生まれたのです。
自分でできる健康法

血の充実… 平和と家庭とカラダとココロ

不安や考えすぎが体に与える影響について、臨床の一コマを添えて考察する。ストレスの少ない心のの持ち方とは何なのか、それを「知識」として得るだけで、大きな変化が認められる。
さまざまな病気の原因と治療法

遺尿 (おねしょ・尿もれ) …東洋医学から見た3つの原因と治療法

夜尿症・尿もれの病因病理を中医学的に説明する。また、複雑な現代の病態に合わせて、図と症例を交えながら考察する。
流注 (部位)

輔骨とは

膝の骨輔骨とは、膝の内側と外側の出っ張った骨のことをいいます。詳しく言うと、大腿骨内側顆と脛骨内側顆 (外輔骨) と、大腿骨外側顆と腓骨頭 (内輔骨) のことです。《内経》ではその意味で用いています。輔骨,膝下兩旁高骨也.《類経》橈骨・腓骨...
医療って何だろう

医業類似行為者の心得

法的に、鍼灸は「医業類似行為」とされる。つまり「医療まがいの行為」である。どうせニセモノならば、それを極めて「名優」になろう。ホンモノの医療よりも、感動を与える。治癒という「筋書き」に観客 (患者) を巻き込むのである。
血の弁証

血燥証

血燥証は血の乾きです。血は物質的ですので、がんなど、組織に形体上の異変が起こる重症疾患は、みな血が関わります。血の乾きとはどのようにして起こるのか、瘀血との関わりは必見です。教科書的な記載をまとめたものと、考察とに分けて展開します。
四季の養生

秋の養生… 容平とは

秋は “容平” (素問・四氣調神大論) の季節である。容平とは「秋の落ち着き」である。もう少し言えば「粛正をも認容する平常心」である。だが、これを暗記したところで使えない。こなぜそういう意味になるのか、そのプロセスにこそ意味がある。
肺経

手の太陰肺経《絡脈》

手の太陰肺経、絡脈の流注と病証について、図を交えて詳説する。肺経の絡脈とは、列缺に起こり業際を経由して、手の陽明大腸経に至る脈のことである。
腎臓内科・泌尿器科

むくみ… 指定難病222;ネフローゼ症候群の症例

ネフローゼ症候群 (指定難病222) とは、腎臓の炎症による蛋白尿・むくみを主症状とし、人工透析にいたるリスクがある腎臓の病気である。症例として、尿蛋白4.52g/日が0.78g/日に下降したものを挙げつつ、東洋医学的な「表証」との関係について考察する。
用語集

絡脈 (十五絡) とは

経絡とは、「経」と「絡」とからなる。「経」とは、経脈・経別・経筋のことである。「絡」とは、絡脈のことである。《霊枢・經脉》を紐解きつつ、イメージ画像を添えて絡脈とは何かを考察する。
証候鑑別

呵欠 (あくび)

アクビを東洋医学的に分析してみましょう。《霊枢・口問28》に基づき、陰陽論を用いて説明します。また、《注意診断学》に基づき、肝鬱・血瘀・脾腎陽虚に大別して説明します。
整形外科

坐骨神経痛… 喜びすぎず悲しみすぎず

痛みの原因には、物理的要因・環境的要因 (寒さ・湿気など) ・心理的要因などが挙げられる。この内、心理的要因によって誘発された坐骨神経痛についての症例を検討する。中医学的に原因を求め、鍼灸によってこれにアプローチした。
流注 (部位)

腕とは

《霊枢・経脈》で用いられている「腕」は手関節部を指します。臂掌之交曰腕.《類経・七巻経絡類》
肺経

手の太陰肺経《経別》

手の太陰肺経、経別の流注について、図を交えて詳説する。経別とは、肺と肺経を一体化し、肺と大腸を一体化する脈気である。
用語集

是動病・所生病とは

是動病・所生病とは? 《難経》では、是動病は気の病、所生病は血の病であるとする。しかし、他の歴代医家も独自の説を唱えており、諸説紛々である。本ページでは《素問・陰陽離合論》を根拠に、独自の説を提示する。
出血

血尿 (尿路出血) の症例

血尿は、中医学においては「血証」と呼ばれる。多くは「営血分」と呼ばれるところに邪熱が迫ったり侵入したりすることで出血する。本症例では出血が治まる過程で褐色尿と経血の大きな塊が見られた。中医学的な解説を試みたい。
肺経

手の太陰肺経《経脈》

手の太陰肺経、経脈の流注と病証について図を交えて詳説する。
自分でできる健康法

死に向かって生きる… ゴールラインをこえて走り抜け

死後の世界はない。死後の世界はある。どちらも信じてるだけ。あるかないかはどちらでもいい。誰にもわからないので、水掛け論に終わるしかない。そんなことよりも、どちらを信じたほうが健康であるために有利なのか。これなら議論の余地がある。
自分でできる健康法

「痛み」は「痛い」から治る?

痛みはなぜ存在するのか。痛みはどのようにすれば治るのか。これを、模式的に考えてみましょう。上図のように、手首に「切り傷」を負うとします。時間がたてば傷口がくっついて、ふさがってきます。この時、手首を動かすと「痛い」と感じる方向 (姿勢) が...
流注 (部位)

臂とは

《霊枢・経脈》で用いられている「臂」は前腕部を指します。髆.html「臂」は上肢全体を指す場合もあります。維基百科で調べると、上腕部と前腕部のことである、とあります。膊臂之交曰肘中,穴名尺沢。《類経・七巻経絡類》しかし、上記引用の《類経》に...
流注 (部位)

髆と膊

髆・膊・臑・臂髆《霊枢・經脉10》に見られる「髆」は、肩甲骨を指します。説文解字に端的に説明されています。髆.肩甲也.《説文解字》《霊枢・經脉10》には「肩髆」と表現されています。「肩髆」も肩甲骨のことです。また「肩髆内」とも表現されていま...
流注 (部位)

臑とは

《霊枢・經脉》で見られる「臑」は、上腕部の内側面・前面を意味します。また、上腕部全体を指すこともあります。よって、上腕部内側面・前面を中心とした上腕部… をイメージすればいいでしょう。詳しく見ていきましょう。解釈にばらつきがある中国人が「臑...
医療って何だろう

癒やしとは…「兪」の字源に秘められた哲学

「兪」は東洋医学にって馴染みが深いですね。肝兪・脾兪なのどツボの名前に用いられますが、癒・輸・愉・諭にも通じます。実はこれらが、臨床における「癒やし」の全容と符合します。兪の原義をたどってみましょう。
心療内科・精神科

ストレス ✕ 祈り = 幸せ

心身一如。これが東洋医学の基本である。体を見て心を読み解く。心を見て体を読み解く。互いが互いを助け合う陰陽。その陰と陽である「こころ」と「からだ」に共鳴できれば、動くはずのないものがその場で動くこともある。
自分でできる健康法

冬病夏治・夏病冬治

東洋医学には、冬病夏治・夏病冬治という言葉がある。冬の病気を、夏の間に予防・治療する。夏の病気を、冬の間に予防・治療する。そういう意味である。では、具体的に何を行えばよいのか。東洋医学の原理にのっとって説明する。
整形外科

ストレスと滑液包炎… たった1mmの成長こそが「健康」

鍼灸の症例報告である。肝気鬱結 (ストレス状態) から邪熱と水邪を生じ、気機を阻遏して足関節滑液包炎による痛みを生じた。ほんの少しの言葉かけと百会の鍼によって、肝鬱が解決の方向に動く機序と、心と体の相関性について考察する。
東洋医学って何だろう

証候とは…「天突」の望診にいたる病態把握への挑戦 

中医学では、病態のことを「証」といいます。証には「証名」と「証候」があります。ここに「悪寒・浮脈・頭項強痛」というひとくくりの症状があるとします。このとき証名は「表証」です。このとき証候は「悪寒・浮脈・頭項強痛」です。
用語集

裏急後重とは

裏急後重とは、腹痛 (裏急) があって便意があり、下痢をするが、残便感 (後重) が継続する状態のことを言います。温病の湿熱・湿熱疫・生冷不潔の飲食物の摂りすぎなどが原因です。下痢にゼリー状の粘液 (血液が交じることもある) が交じるのが特...
皮膚科・アレルギー科

乳児アトピーの症例

乳児のアトピー、鍼による施術、で約3ヶ月の施術期間、18回の施術日数で略治となった症例である。中医学の診断に基づく見立てと治療方法を解説する。緩解する様子は画像によって分りやすい。
用語集

井穴とは

「井穴」(せいけつ) について。主に瀉法に用いるが、きついツボであることは間違いない。正気の虚があるとき、それを補わずに用いると効果がないばかりか悪化することもある。鍼を求める「生きた反応」があれば、著効がある。
東洋医学って何だろう

補瀉 (補法と瀉法) って何だろう

正気が「味方」だとすれば、邪気は「敵」です。補法は味方である正気を増やす方法です。瀉法は敵である邪気を追い出す方法です。どういうイメージで補法・瀉法を行えばいいのか、字源・字義にさかのぼって本質に迫ります。
自分でできる健康法

気閉はコルク栓… 感謝と謙虚で栓を抜く

気閉と気脱は陰陽です。この2つをコルク栓の開け閉めにたとえて説明します。気閉も気脱も重症をイメージさせますが、慢性的な軽症にも当てはめてかんがえてみましょう。そのとき、症状の緩解と悪化を繰り返すカラクリが見えてくるかも知れません。
流注 (動詞・名詞)

廉とは

廉の字源・字義廉 【訓】かど レン「廉」は「广」+「兼」。兼の字源「禾」は稲などの穀物が実るイネ科の植物。「兼」は「禾禾+又 (手) 」 よって、「兼」は、1つの手で2つの稲穂 (禾禾) を持つ。あわせ持つ。→「兼ねる」。これが基本イメージ...
医療って何だろう

武器と食物

武器と食物、これは好対照である。どちらも命を守る。医学にはこの2つの側面がある。「武器」のような「強さ」を持つ側面。「食物」のような「優しさ」を持つ側面。ナイフをもって人殺しが突進してきた。相手はやる気だ。こういうとき、 “食物を食べなけれ...
東洋医学って何だろう

五臓六腑の5と6、経絡の12、経穴の365の謎に迫る

東洋医学には様々な「数字の謎」があります。たとえば五臓六腑の5とは? 6とは? 言いしれぬ哲学が隠されています。古代中国人が命を養いつつ培 (つちか) った文化、ここにさかのぼることにより、壮大な謎と哲学が見えてくるのです。
東洋医学って何だろう

月と体… 《素問》にみる月輪と女性生理

《素問・八正神明論》では、月齢周期は人体に影響する…としますが、現代科学では認められていません。その有無を論じる前に、古人がどのようにしてこうした考えに至ったのかを考察します。東洋医学の成り立ちを知る上でも無意味ではないと考えます。
Q&A

「気」の世界との向き合い方

熟練した魚屋さんは、一目見るだけで美味しい魚を見分けます。しかし、どうやって見分けているのか説明を求められても、おそらくできません。言葉にできない。こういうのを不立文字 といいます。これは、まさしく「気」を見ているのです。
四季の養生

夏の養生… 蕃秀 (ばんしゅう) とは

夏は蕃秀 (ばんしゅう) 、これは《素問・四氣調神大論》の言葉です。蕃秀とはsparklingです。飛躍です。夏は飛躍の季節、この意味をよくつかみ、体現できるならば、養生の成果が大きく飛躍する。字源と臨床から古代中国人の発想を考えます。
自分でできる健康法

信とは… 脾が育てる生命力

「信愛」という言葉があります。これさえあれば家庭も世界も平和ですね。体にも良くないはずがありません。信と愛は陰陽です。信は理性、愛は感情です。理性と感情も陰陽です。これを踏まえながら「信」とは何かを考えます。
自分でできる健康法

自由と束縛

自由と束縛。これは陰陽である。陰陽とは「夫婦」のようなもので、全く真逆の概念でありながら互いが互いを助け合い、高め合って「一つの家庭」を形成するものである。どちらかが欠けては成り立たないし、どちらかが力を持ちすぎると、それは崩壊する。自由と...
自分でできる健康法

天人合一… すこやかであるために

地球と人体を相似関係として捉えるのが「天人合一思想」です。この観点から、人体の健康と地球の平和とは相似関係ということができ、そうあるためには互いに共通する要因が求められると言えます。《易経》《素問》《老子》などを引用して考察します。
流注 (動詞・名詞)

営とは…営気の字源・字義

「営」の本義は、周囲を垣や土塁 (敵の侵入に備えて作った盛り土) で囲んで居座ることである。よって「めぐる」「めぐらせる」「取り囲ようにめぐらせる」の意味となる。守る・防ぐといったイメージが付随する。「取り囲むようにめぐらせる」が、「土地の...
用語集

営気とは

営気 (えいき) とは、身体各所に栄養を送り届ける「気」のことをいいます。「栄気」と表記されることもあります。気には推動・温煦・防御・固摂・栄養・気化の6つの横顔があります。このうち、栄養作用のはたらきに営気は大きく関わります。
流注 (動詞・名詞)

与とは… 経絡流注の字源・字義

与 (與) の字源・字義 与 (與) 【訓】あたえる ・〜と與。黨與也。从舁从与。《説文解字》【訳】與。黨與である。舁と与からなる。黨 (党) … 光が当たらず暗い。意義展開して、暗いところ・見えないところで結託した仲間のこと。黨與 (党与...
心療内科・精神科

早く寝なさい!

「早寝早起き」について、東洋医学的に考察する。《黄帝内経・靈枢・營衛生會》に言及がある。症例を添えつつ、《靈枢》の記載に基づいて説明する。ポイントは子の刻 (23時〜1時) である。
ご来院の皆様へ

春の「冷えと乾き」

渾身の力をふりしぼり開いた花も舞い散り、陽光の影をうつす「葉桜」へと季節は進んだ。じつは、これは大変な作業である。光合成がまだ十分にできていない。青葉はまだ小さく薄っぺらく色も淡い。満開の「榮」を演出した原動力は、去年の夏に得たエネルギーな...
用語集

衛気とは

衛気 (えき) とは、暑さ寒さなどの気候変動 (外邪) から身を守り、体を温める働きをする「気」のことをいいます。この働きのおかげで、われわれは暖かく快適に過ごすことができるのです。そしてカゼなど引かずに、健康でいられるのです。
流注 (巡行)

衝脈とは《後編》…字源・字義

衝脈の「衝」の字源・字義に迫ります。中国語では衝は「沖」に書き換えられ、また「街」にも通じます。これらの文字をさかのぼることで、「五臓六腑の海」「十二経絡の海」とも呼ばれる衝脈の働きについて考えます。
自分でできる健康法

肝心なところに気をつけよう!

コントロールすべき部分に神経質なまでの努力を払い、コントロールする価値のないことには無頓着である。これは健康であるための秘訣であろう。こだわるべきところにこそ、最大限の心血を注ぎたい。
消化器内科 (肝臓科)

腹痛… 決断は「胆」

東洋医学で言う「胆」は「中正の官」であり、「決断」に関与するとされる。ここから、胆に関わる穴処を改善することは、決断を強化することにつながるという考え方ができる。この考え方を、ストレス性の疾患に応用し、改善が見られた臨床例を紹介する。
東洋医学って何だろう

五運六気って何だろう

「運気」という言葉を聞いたことがありますね。占いのようなイメージがあります。正確には「五運六気」といいます。五運六気は、五臓六腑や三陰三陽に反映されて行きます。温病って何だろう…五運六気からひもとく をご参考に。・五運とは、大地における木火...
流注 (巡行)

衝脈とは《前編》…流注をまなぶ

衝脈とは、奇経八脈の一つです。その走行は、気衝※という陰部付近のツボから、上行するものと下行するものの2つに別れます。このような走行の仕方をするものは、十二経絡と奇経八脈を通じて衝脈だけです。《内経》の記載にもとづいて展開します。
用語集

地支 (十二支) とは

地支とは、月の陰影の変化から一年を12ヶ月に分けたものです。これによって春夏秋冬の熱さ寒さ…つまり「気候」を12段階に分けて説明します。天の六気 (風・熱・湿・火・燥・寒) は、地支から来たものです。
用語集

天干 (十干) とは

天干とは、太陽の昇る様子、沈む様子を10段階に説明したものです。また、夏と冬とに見られるような太陽の高低差も10段階で説明します。この太陽の光が、地上の草木を照らし、「地の五運」を明らかにします。
東洋医学って何だろう

「未病を治す」って何だろう… 虫垂炎 (盲腸炎) を未然に防いだ症例から

東洋医学には「治未病」…未病を治す…という言葉がある。出典は《黄帝内経》である。それによれば、已病(すでに病気になったもの)を治すのではなく、未病(まだ病気になっていないもの)を発病する前に治すことである…とされる。
流注 (部位)

跗と大指之間

「跗」「跗上」は、足の甲のことです。ここには動脈の拍動があり、この動脈を「趺陽脈」「跗上動脈」といいます。診断点や治療点としての重要箇所です。しかしし《靈枢・終始09》をひもとくと、それだけでは済まない重要概念であることが分かります。
東洋医学って何だろう

脾はなぜ「卑」しい? … 易経・繋辞伝をひもとく

東洋医学を勉強しておられる方なら、脾がいかに重要視されるかをご存知でしょう。にもかかわらず、「卑」と表記されます。卑しい? これに違和感を覚えるとともに、東洋思想の奥深さを垣間みることができるのです。
用語集

東洋医学の「毒」とは

「毒」という言葉は、古代中国ですでに用いられていた。現代中医学でも、熱毒・湿毒・寒毒・疫毒などの用語が用いられる。「毒」とはそもそもそ何だろう。古代中国人は、どういうイメージをもってこの言葉を用いたのだろう。字源・字義にさかのぼってみよう。
流注 (部位)

頏顙 (こうそう) とは

頏顙 (こうそう) とは、咽喉から鼻腔にかけての部分のことです。衝脈・肝経が流注し、喉頭蓋と関わります。飲食物を飲み込むか飲み込まないか、空気を吸い込むか吸い込まないか…生死に関わるこれらの機能を支配する象徴的な存在、それが頏顙なのです。
婦人科

瘀血と痛み… 越えられない壁 (ハードル) はない

背部痛の中医学的アプローチ (鍼灸) による症例を検討する。
流注 (動詞・名詞)

注とは… 経絡流注の字源・字義

注の字源・字義注 【訓】そそぐ灌也。从水主聲。《説文解字》液体が柱のようにまっすぐに流れる様子。容器の口から注ぎ込む。上から下の容器に灌(そそ)ぎ込む。意義拡大して、集中・凝集・限定。「注視する」「注意する」挹彼注兹.《詩経》 【訳】あれ(...
さまざまな病気の原因と治療法

ストレスによる胃腸障害

胃腸とストレスは深く関わります。たとえば便秘・下痢。… 過敏性腸症候群などです。拒食・過食。…摂食障害などです。同じストレスという原因でも、出たり出なかったり、入ったり入らなかったり…。東洋医学的に考察してみましょう。
さまざまな病気の原因と治療法

心下痞 (ミゾオチのつかえ) …東洋医学から見た9つの原因と治療法

心下痞硬と心下痞とは、ミゾオチがつかえるという部分で共通しますが、厳密には異なる概念です。痞は患部を按圧しても硬さがなく、痞硬は硬さを触知できます。硬さがなければ有形の邪がない、硬さがあれば有形の邪があります。有形の邪は多くは食滞です。
用語集

弁証論治とは

中医学では、診察から診断に至る過程を「弁証」と言います。弁証を行ってから治療方法を決定します。このように、「証」を弁 (わきま) えて治療を行うことを、「弁証論治」といいます。「証」と呼ばれる「体質の分類」を行い治療することが目的です。
さまざまな病気の原因と治療法

頻発月経…東洋医学から見た5つの原因と治療法

頻発月経。つまり、生理が早い。東洋医学では月経先期といいます。なぜこのようなことが起こるのか、東洋医学の眼鏡を通して見ていきましょう。その前にまず、正常な生理についてです。東洋医学では、正常な月経周期日数は28日周期前後であり、その前後7日...
さまざまな病気の原因と治療法

冷え…東洋医学から見た2つの原因と治療法

東洋医医学的に、「冷え」は「寒邪」と呼びます。寒邪は、実寒と虚寒に分類されます。実とは引き算が可能な病態、虚とは足し算が必要な病態です。冷えも、取り除ける冷えと、温かみ (生命力) を足す必要のある冷えとがあるのです。
さまざまな病気の原因と治療法

腹水…東洋医学から見た7つの原因と治療法

癌を治すうえで、必要な認識があります。癌が進行したときに、やがて出てくる症候です。すなわち、出血、腹水、痛み、黄疸です。これらすべてに対応できて、はじめて癌と向き合うスタートラインに立ったというべきです。病気を治すということの最終目標は、難...
小児科

発達障害 (グレーゾーン) の芽 —その1—

発達障害は先天性のもので緩解することはあっても治ることはない。これが常識である。ただし、発達障害と間違えかねないよく似たものはあって、グレーゾーンと呼ばれることがある。それを生む環境とはどんなものか、一症例を挙げて考えたい。
眼科

猫の白内障

家に迷い込んだ子猫が、目が見えなくなった。壁にぶつかっては、壁伝いにゆっくり歩く。玄関の餌置き場に降りるのも、着地に失敗して、こけることも。トイレに入るのも手探りで何度も確認している。家族が近くを通るだけで、足音にビクッと反応しおびえる。
腎臓内科・泌尿器科

膀胱炎 (80才) 10分で完治?

中医学的な膀胱炎の病理を、鍼灸の臨床例のなかで説明する。膀胱炎は中医学では「淋疾」と呼ばれる。「膀胱」に熱がこもることが基本的な病理である。この熱は、心肝邪熱・脾胃湿熱が主なソースとなる。ソースを経つことで改善をねらう。
医療って何だろう

真の医学をめざそう

K Y様の記事凄い鍼灸の先生のところに行って来た鍼灸院なのに針は一本しか打たない。しかもここが痛い、辛いという所には 絶対打たない初診の問診に2時間診察1時間生まれた時からの病院や怪我など、細く自分で書いて行き。向こうでもマークシートで書く...
膠原病・リウマチ科

リウマチの完治例

リウマチの中医学的な症例検討である。鍼灸を用いた。CRPが正常値となり、医師から完治と告げられた症例である。両手指・両手関節・両肩関節・左膝関節両手指・両手関節・両肩関節・左膝関節。特に左手指の第2・3・4指のこわばり・痛み。
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