傷寒論私見 〔1~〕 傷寒論私見…葛根湯その1〔31〕 31 太陽病、項背強、几几、無汗、悪風者、葛根湯主之、▶太陽病、太陽病ということは、1条の「太陽之為病、脈浮、頭項強痛、而悪寒、」が前提としてあります。その上に本条文が加わります。「傷寒」と言わずに、「太陽病」とされる部分に大注目です。傷寒... 2021.11.27 傷寒論私見 〔1~〕
傷寒論私見 〔1~〕 傷寒論私見…甘草乾姜湯・芍薬甘草湯・調胃承気湯・四逆湯〔29〕 29 傷寒、脈浮、自汗出、小便数、心煩、微悪寒、脚攣急、反与桂枝湯、欲攻其表、此誤也、得之、便厥、咽中乾、煩躁吐逆者、作甘草乾姜湯与之、以復其陽、若厥愈足温者、更作芍薬甘草湯与之、其脚即伸、若胃気不和、譫語者、少与調胃承気湯、若重発汗、復加... 2021.11.27 傷寒論私見 〔1~〕
傷寒論私見 〔1~〕 傷寒論私見…桂枝去桂加茯苓白朮湯〔28〕 28 服桂枝湯、或下之、仍頭項強痛、翕翕発熱、無汗、心下満微痛、小便不利者、桂枝去桂加茯苓白朮湯主之、▶結論から桂枝湯証に桂枝湯を与えた。あるいは陽明病かと思って下した。ところがなお、頭項強痛し、さむがって発熱し、微似汗が見られない。心下満... 2021.11.27 傷寒論私見 〔1~〕
傷寒論私見 〔1~〕 傷寒論私見…桂枝二越婢一湯〔27〕 27 太陽病、発熱、悪寒、熱多、寒少、脈微弱者、此無陽也、不可発汗、宜桂枝二越婢一湯、▶はじめに見ての通り、症状としては往来寒熱と脈微弱しかありません。これで太陽病というのは無理があります。これでは少陽病との見分けがつきません。少陽病には太... 2021.11.27 傷寒論私見 〔1~〕
傷寒論私見 〔1~〕 傷寒論私見…白虎加人参湯〔26〕 26 服桂枝湯、大汗出後、大煩渇不解、脈洪大者、白虎加人参湯主之、▶風邪の勢いが強すぎた可能性24 太陽病、初服桂枝湯、反煩不解者、先刺風池風府 、却与桂枝湯則愈、25 服桂枝湯、大汗出、脈洪大者、与桂枝湯、如前法、この2つの条文を承けてい... 2021.11.27 傷寒論私見 〔1~〕
傷寒論私見 〔1~〕 傷寒論私見…桂枝二麻黄一湯〔24・25〕 24 太陽病、初服桂枝湯、反煩不解者、先刺風池風府 、却与桂枝湯則愈、25 服桂枝湯、大汗出、脈洪大者、与桂枝湯、如前法、若形如瘧、日再発者、汗出必解、宜桂枝二麻黄一湯、▶結論から▶文の構成 ①②と③24条と25条は、合わせて読んでいきます... 2021.11.27 傷寒論私見 〔1~〕
傷寒論私見 〔1~〕 傷寒論私見…桂麻各半湯〔23〕 23 太陽病、得之八九日、如瘧状、発熱、悪寒、熱多、寒少、其人不嘔、清便自可、▶経過が長いうえに複雑太陽病 (脈浮・頭項強痛・悪寒) になってから8~9日たっている。期間が長すぎます。そして、まるで瘧のように往来寒熱がある。熱が多い。少陽病... 2021.11.27 傷寒論私見 〔1~〕
傷寒論私見 〔1~〕 傷寒論私見…桂枝去芍薬湯〔22〕 22 太陽病、下之後、脈促、胸満者、桂枝去芍薬湯主之、若微悪寒者、去芍薬加附子湯主之、▶成書とは異なる私見桂枝去芍薬湯証と桂枝去芍薬加附子湯についてです。ここでいう太陽病とは16条で説明したように、桂枝湯証のことです。これを誤って下してしま... 2021.11.27 傷寒論私見 〔1~〕
傷寒論私見 〔1~〕 傷寒論私見…桂枝湯の “壊病” とは〔16〕 桂枝湯の壊病とは、誤治によって起こった病証のことです。これにもう少し踏み込んで、桂枝湯証に似てはいるがもう桂枝湯では効かないもの、桂枝湯証に似てはいるが似て非なるもの、という見解を加えます。 2021.11.27 傷寒論私見 〔1~〕
傷寒論私見 〔1~〕 傷寒論私見…気上衝とは〔15〕 傷寒論でいう “気上衝” とは。 これが分かれば「表」が分かったということである。表が分かったということは「裏」が分かったということである。張仲景先生が、それほど深い概念を説明しようとしているとは、ぼくの勘ぐりが過ぎるのだろうか。 2021.11.27 傷寒論私見 〔1~〕
傷寒論私見 〔1~〕 傷寒論私見…桂枝加葛根湯〔13・14〕 13 太陽病、頭痛、発熱、汗出、悪風者、桂枝湯主之、12条でも説明したように、「太陽病」とは脈浮・頭項強痛・悪寒があるという意味の言葉です。つまり、本条文の「太陽病」という部分に「脈浮・頭項強痛・悪寒」を代入すると、脈浮・頭項強痛・悪寒・頭... 2021.11.27 傷寒論私見 〔1~〕
傷寒論私見 〔1~〕 傷寒論私見…桂枝湯〔12〕 桂枝湯証について、傷寒論の原文に基づき私見を展開します。悪寒と悪風の違いを認識することは、傷寒論を読み解く上での基本であると思います。 …嗇嗇として悪寒し、淅淅として悪風し、翕翕として発熱す… 芸術的とも言える張仲景の文章に迫ります。 2021.11.27 傷寒論私見 〔1~〕
傷寒論私見 〔1~〕 傷寒論私見…太陽病・中風・傷寒〔1~3〕 太陽病・中風・傷寒について、傷寒論を紐解きながら考えます。 風邪と寒邪の割合が、中風 (表寒虚) と傷寒 (表寒実) とでは異なるのではないか。虚実よりも、この切り口から考えると、温病まで包括できる立体的なとらえ方ができます。 2021.11.27 傷寒論私見 〔1~〕