古代中国人は、どういうイメージで漢字を用いたのでしょうか。
素問・霊枢・鍼灸甲乙経・十四経発揮・奇経八脈考など、古典の記載を調べていると、漢字の意味がイメージできないという壁があります。とくに経絡の流注 (循行) を勉強していると、動詞に関しては繰り返し何度も出てきます。数はそんなに多くありません。一度イメージができると何度も使えます。
たとえば絡・繞はどちらも「まとう」と訓まれます。また、繞・循は、どちらも「めぐる」と訓読されます。しかし、字が違えば意味にも違いがあるはずです。このニュアンスの違いを字源・字義にさかのぼって区別します。