傷寒論私見〔32~〕 傷寒論私見…復煩〔57〕 57 傷寒、発汗解、半日許復煩、脈浮数者、可更発汗、宜桂枝湯、主之、 ▶二陽併病で劇症 二陽併病です。だから桂枝湯なのです。経過の短いパターンです。劇症です。これも難解ですね。単純に考えてみましょう。 傷寒を発汗したら解した。 半日したらと... 2021.11.27 傷寒論私見〔32~〕
傷寒論私見〔32~〕 傷寒論私見…承気湯 or 桂枝湯〔55・56〕 55 傷寒、脈浮緊、不発汗、因致衄者、麻黄湯主之、 ▶鼻血が出て治るものは麻黄湯証 傷寒で、汗が出ずに、衄が出て治るもの、これは麻黄湯証だ、という法則を歌っています。 この法則を踏まえたうえで、次の56条をよく読んで考えなさい、という意図が... 2021.11.27 傷寒論私見〔32~〕
傷寒論私見〔32~〕 傷寒論私見…二陽併病〔48〕 48 二陽併病、太陽初得病時、発其汗、汗先出不徹、因転属陽明、続自微汗出、不悪寒、若太陽証不罷者、不可下、下之為逆、如此可小発汗、 ▶本条文の着眼点 二陽併病は46条でも展開しました。 「其れ」とか「此れ」とか、指示代名詞が多いですね。 4... 2021.11.27 傷寒論私見〔32~〕
傷寒論私見〔32~〕 傷寒論私見…衄と併病の臨床例〔46・47〕 46 太陽病、脈浮緊、無汗、発熱、身疼痛、八九日不解、表証仍在、此当発其汗 、服薬已、微除、其人発煩、目瞑、劇者必衄、衄乃解、麻黄湯主之、 さあ、難しい条文ですね。 これは、ど真ん中ストライクではないが、ぎりぎり的に当てて治癒に導いた臨床例... 2021.11.27 傷寒論私見〔32~〕
傷寒論私見〔32~〕 傷寒論私見…44条の法則〔44〕 44太陽病、外証未解者、不可下也、下之為逆、欲解外者、宜桂枝湯、主之、 ▶外証未解 3つの法則 本条は42条を承けながらも、大原則を歌っています。原則は3つあります。まず、分かりやすくするために条文を2つに分けましょう。 太陽病、外証未解者... 2021.11.27 傷寒論私見〔32~〕
傷寒論私見〔32~〕 傷寒論私見…桂枝加厚朴杏仁湯〔42・43〕 42 太陽病、外証未解、脈浮弱者、当以汗解、宜桂枝湯、 ▶37条からの流れ この条文は、37条の補足であり、37条と同列にして異なる原則を示しています。 37「太陽病、十日以去、脈浮細而嗜臥者、外已解也、設胸満脇痛者、与小柴胡湯、脈但浮者、... 2021.11.27 傷寒論私見〔32~〕
傷寒論私見〔32~〕 傷寒論私見…小青龍湯〔40・41〕 40 傷寒、表未解、心下有水気、乾嘔、発熱而欬、或渇、或利、或噎、或小便不利、小腹満、或喘者、小青龍湯主之、 ▶アウトライン まず、小青龍湯という名称です。明らかに、大青龍湯と陰陽関係にあります。病理の上で、大青龍湯を意識しながら考えていき... 2021.11.27 傷寒論私見〔32~〕
傷寒論私見〔32~〕 傷寒論私見…大青龍湯その2〔39〕 39 傷寒、脈浮緩、身不疼、但重、乍有軽時、無少陰証者、大青龍湯主之、 本条の大青龍湯は、38条の大青龍湯と区別するため、大青龍湯②と呼ぶことにします。 本条文も、38条に説明したように、「傷寒」を「太陽中風」に書き換えます。 太陽中風、脈... 2021.11.27 傷寒論私見〔32~〕
傷寒論私見〔32~〕 傷寒論私見…大青龍湯 その1〔38〕 子どもが3人いますが、彼らが小さかった頃は、発熱するたびに悪戦苦闘でした。こんなヤブ医者に任せられないと見るや、妻が病院に連れて行ったものです。 しかしその繰り返しの中で、腕を磨きました。いまは、発熱などの感染症で手こずることはなくなりまし... 2021.11.27 傷寒論私見〔32~〕
傷寒論私見〔32~〕 傷寒論私見…小柴胡湯か麻黄湯か〔37〕 小柴胡湯とは少陽病の薬です。現代人は少陽病の人がほとんどですね。外に発散もできない (太陽病) 、ウンチでスッキリもできない (陽明病) 、それでモヤモヤが少昜にこもってしまう。本条文によれば、少陽病には2つの特徴があります。 2021.11.27 傷寒論私見〔32~〕
傷寒論私見〔32~〕 傷寒論私見…麻黄湯〔35・36〕 麻黄湯といえば、カゼ薬として知られています。それはそれで間違いではないのですが、ただのカゼ薬と考えれば、それだけのものになってしまいます。漢方薬とはそんな浅いものではありません。麻黄湯は「表証」の薬です。表と裏は陰陽です。表を治せば裏も治る... 2021.11.27 傷寒論私見〔32~〕
傷寒論私見〔32~〕 傷寒論私見…葛根加半夏湯〔33〕 33 太陽与陽明合病、不下利、但嘔者、葛根加半夏湯主之、 ▶傷寒の嘔逆との違い 嘔というのは、「おー」という声のことです。嘔吐物はあってもなくても、「嘔」はあるというのが、ここで言いたいことです。 桂枝湯証に乾嘔があり、麻黄湯証に嘔逆がある... 2021.11.27 傷寒論私見〔32~〕
傷寒論私見〔32~〕 傷寒論私見…太陽陽明合病とは 太陽と陽明の合病という言葉が以下の条文に出てきます。張仲景先生の文体は、簡略に過ぎるため洞察力・言語力が必要です。そのためにはまず、すぐれた国語力が必要です。 まず、太陽陽明合病とは何か、ということを明確にしてから、それぞれの薬の説明に行き... 2021.11.27 傷寒論私見〔32~〕