内装工事すすむ

“このカウンター、寿司屋みたいやなあ”

大工棟梁のお言葉です。いま眞鍼堂の移転先で素晴らしい仕事をしてくださっている棟梁、宮大工でいらっしゃるのだそうです。

関西の方はご存知かもしれませんが、「六甲枝垂れ」という展望台があります。

木で組んだ巨大で複雑な建造物、デザインするのはいいが作れる人がいるのか? それで、白羽の矢が立ったのがこの棟梁でした。直接お話を伺うの幸を得ました。

…工期は5月連休からお盆まで、棟梁は陣頭指揮を取って何十人もの大工さんを従えつつ、六甲山の3日に1回しか晴れないという現場は壮絶を極める。高所の風雨のなか最長56時間寝ないこともあったという命がけの真剣勝負、職人の中には泣きながら仕事をしている人もいた。そして一世一代の大仕事を見事成し遂げる。完成したときは涙が出た。それは成し遂げた涙ではなく、ついてきてくれた職人たちに対する感謝の涙だった…

そんなすごい方に、ウチの鍼灸院なんか作ってもらっていいのか?

写真をお願いすると、 “ネクタイしてきたらよかったなあ” とおっしゃりつつ快く受けてくださいました。棟梁を中心に、向かって左の方がお世話になっている吉野銘木(株)の監督、そして右に控える僕の表情、目を閉じて心から感動している様子がよくお分かりになると思います。

それはいいとして。

ほんとうに、いい方に囲まれている。

現場を指揮してくださる監督をはじめ、電気技術者の方、水道技術者の方、カーテン技術者の方、出会う方出会う方みんな和やかでにこやかな方ばかり、僕が出向く時退去する時、いつも声をかけ挨拶をしてくださるのです。

そして何よりも、紹介してくださった患者さん (吉野銘木建築士)。合間を見て現場に駆けつけてくださり、労を厭わすアドバイスや諸々の世話をしてくださる。

御縁。

この日も現場でベッドや机の採寸をしていると、向こうの方でクロスを選んでいる妻と監督の笑い声が聞こえてくる。そんな笑顔と真心に支えられて、眞鍼堂は今月18日、新葉が開く春にオープンします。

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