理想に向かって近づこう近づこうとする。これを成長と言います。
たった1mmの成長さえあれば、すでにそれが健康である。僕の持論であり、事実です。
理想にとどいたから健康になれるのではない。
それは気休めでもおとぎ話でもありません。
証明できるものがあります。下にリンクした、乾癬の症例です。ここで提示した写真は、それが作り話ではないことを示す証明写真です。
20年来の乾癬で、もちろん病院でステロイド治療を受けておられました。ステロイドの量は、長期投与における限界量に達していました。しかし悪化が止まらない。そういうものが当院で初診を受け、わずか3ヶ月弱で治ってしまった。 (残っている痕はメラニン色素です) しかもステロイドは半分 (10→5㎎) に減らしています。最低限言えることは、世界中のドクターの誰もなし得ないであろうことが、当院で起こったということです。
そもそもこういう皮膚になぜなってしまったのでしょうか。それを考える前に、そもそも体とはどうやって作られているのかを解いていきましょう。魚を食べていても魚にならない。豚を食べているのに豚にならない。豆腐を食べているのに豆にならない。不思議だと思いませんか? 人間を食べているならまだしも、他生物を食べているのに、なんで人間でいられるのでしょう。
じつはこの体に、魚のタンパク質は一個も存在しません。もし少しでも存在したら、その部分はウロコとかエラとかになるはずです。
肝臓が、魚のタンパク質を、人間のタンパク質に変えているのです。魚のタンパク質を原子レベルにまで分解して再合成し、人体固有のタンパク質を作り出すのです。しかも人体は10万種類ものタンパク質から構成されており、皮膚・筋肉・血管・各種内臓などの多様性は、これらタンパク質の多様性なのです。そういうものを肝臓が作っている。他生物から作っている。魚を材料にして人間を作れる人が、世界中にいるでしょうか。どんな優れた科学者でもできない。過去未来、誰も追従できない技術を、肝臓は持っているのです。
中国伝統医学においては、この働きを「脾」と表現している。「気血生化の源」とはこのような働きをいうのである。
ただし、その肝臓が出来の悪い人体を作ってしまう。これが病気です。
いったいどういうことなのか。
この乾癬は20年来のものですが、つまり肝臓は、この20年間ずっと出来の悪い皮膚を作り続けてきたのです。
ところが、当院で初診を受けたその日から、肝臓さんは何を思ったか、きれいな皮膚を作り出した。
なぜそんなことが言えるのか。じつは、人体の軟部組織 (筋肉・内臓など) は3ヶ月で作り変えられると言われます。皮膚も軟部組織の一つですね。つまり、3ヶ月弱で皮膚がきれいになるためには、初診の日からきれいな皮膚を作り始めないと間に合わない計算になります。こういう極端な症例を数多く経験していると、誰も知らない世界が見えてくるのですね。
以下の症例も3ヶ月弱でした。組織が修復するためにはこれ以上は早くできず、この2つの症例に関しては画像をいただいているため、最短で治したということの証明になるわけです。
で、初診の日に乾癬の患者さんは、僕が指し示した「理想的な養生」を成し遂げたのか。そんなわけありませんね。初診の日にこの患者さんがした事とは、「なるほど、先生がそう言うんなら出来るだけやってみよう。」と、思っただけです。まだ何にもしていないし、何も成し遂げてなどいない。
理想にとどいてなどいない。
理想にとどこうとしただけです。
たったそれだけで、肝臓さんは急に機嫌が良くなっちゃって、やる気が出ちゃって、良い皮膚を作り出した。それを毎日毎日、1日も欠かすことなく作り続けた。そして3ヶ月後に、完全に良い皮膚に入れ替わったのです。
つまり、僕の話を聞いて「そんならやってみよう」と思ったら、肝臓さんの機嫌が急に良くなった。
これは、奇跡ではありません。
人間としての反応です。
人間として、当たり前の反応なのです。
モノ扱いすると、モノとしての反応しか返ってきません。
「こういうとこ、気を付けてほしいんだけど…」
「はいはい、わかりましたよ。やればいいんでしょやれば。」
→「誰もそんなこと言ってないじゃない。ご勝手にどうぞ。」
>> お互いがお互いをダメにし合う関係。共依存ともいう。
仲良くできれば奇跡です。でも人間ってガンコだから、だから戦争なんかもやめられないんですね。夫婦不仲もそう、病気も同じ側面ありです。
人間扱いすると、人間としての反応が返ってきます。
「こういうとこ、気を付けてほしいんだけど…」
「ごめん、気が付かなくて。でも出来るだけやってみるよ。」
→「いいのいいの、その気持だけで十分!」
>> お互いがお互いを高め合う関係。共存ともいう。
ケンカしてても、人間扱いにするだけで、相手は急に機嫌がよくなりますね。急に元気になる。
翌日は、あり得ないような「おもてなし」をしてくれるかもしれません。
理想とは、みんな仲良くすることです。体 (肝臓) と仲良くすることです。
その理想に向かって成長する。成長とは、真心です。
真心が通じた瞬間に、平和 (健康) になるのですね。
奇跡が起こるかもしれません。
それがニンゲンというものです。
モノであれば、例えば東大寺の鐘をついても、お決まりの「ゴーン」という音が返ってくるだけ。当たり前の結果にしかならないのです。
この乾癬の患者さんにおいては、明らかに奇跡が起こっています。
当院では、そんな奇跡がちょくちょく起こっています。
なぜ奇跡が起こったのか。
それは、僕がその体のことをモノではなく、人間として扱ったからです。
そして、そんな僕を見て、患者さんも「肝臓さん」を人間として見た。
だから肝臓さんが、急に元気になっちゃった。
世界中の誰もなし得ない「人間を作る」という能力を持つ、その人が。
そんなすごいヤツがご機嫌になったら、何が起こるかです。
世界中の誰もなし得ないことが、起こるに決まってるじゃないですか。