道具を大切にあつかう。大切なことだ。
道具には使命がある。命があるのだ。
食べ物を大切にあつかう。さらに大切なことだ。
食べ物は生き物である。命をいただくのだ。
大切なものを、大切にあつかう。
命を、大切にあつかう。
捨てるべきは捨て、しまうべきはしまう。
ほんの一瞬をためらってはならない。
いま、片付ける。
後回しにしてはならない。命に対して失礼なのだ。
〇
同じく大切なのは、思いを大切にあつかうことである。
この思い。いま、片付ける。
それを後回しにすると、思いがつのる。
つのりつのって積み重なって。
そして重くなる。
重くなってから、テーブルの上に乗せると…。
叩きつけてしまう。ぶつけてしまう。
ぶつけるつもりじゃなかったのに。
そんなつもりじゃなかったのに。
重すぎて、そっと置けない。
バン! って。
傷つける。
積み重ならないうちに、重くならないうちに。
軽いうちに、片手で持てるうちに。
そっとテーブルに置けばいい。
デーブルを囲んでいるみんなで、
それを分け合えばいい。
誰も嫌がらない。
誰もこばまない。
テーブルを囲む仲間なんだから。
〇
だから、普段からテーブルを片付けよう。
道具の置きっぱなしをやめよう。
食べ物の置きっぱなしをやめよう。
普段から片付けないでいると、
感覚が麻痺してたまっていることに気付けない。
思いがつのっていることにも、気付けなくなる。
捨てるべきものは捨て、
しまうべきものはしまう。
ほんの一瞬。
その一瞬をためらってはならない。
面倒くさがってはならない。
こんなちっぽけなモノと軽く見てはならない。
そこには命があるのだ。
そんなトレーニングを、常日頃から。
〇
きっとできる。思いを。
その場で片付ける。思いを。
そっとテーブルに置く。普段から。
片付けているテーブルなら、みんな気づいてくれる。
大切な思いに。
それは命であることに。
その思いは、みんなに大切な思いだ。
思いをそっとテーブルに。
みんなが囲むテーブルの上に。