ご来院の皆様へ 一に帰する 年頭に、「日本東洋医学発祥の歴史」をリンクします。ここには、いろんな思いがあります。たった一人の中国人が、日本朝廷に中国医学書を持ち込んだ。海を渡ってやってきたその事実を、今の日本は認めようとしていません。学校の歴史に登場する医学史の最初は... 2025.01.01 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 大丈夫。 30代、ぼくはずっと鬱でした。10年くらいは続いたかなあ。その時。嘘でもいいから「大丈夫」って言ってほしかった。いまでもその時のことを思い出して、患者さんに言うことがあります。「大丈夫」。何の根拠もない。患者さんにそうあって欲しい。ただそれ... 2024.12.29 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 夏の暑さと人の蠢き “盆になったら朝晩は涼しなりましたなあ。昼は暑いですけど。” ここ飛鳥地方の8月中旬は、こういう時候の挨拶が聞かれる。朝は長袖がほしいくらいの日もある。いや、「あった」と言い換えねばなるまい。 2024.08.18 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 海外からの患者さんに向き合う コロナ禍も開けた2024年、海外から診察を求めて来院される方が相次いでいる。5月初旬にスウェーデン、その半月後にアメリカはカルフォルニア、6月はフロリダから。…一度でいいから診てもらいたい。その思いに応えるにはどうしたらいいか。 2024.06.12 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 春は、ほめて伸ばす さがせばほめるところはイッパイある。春はほめよ…とは《素問》の言葉である。ほんの少しの “できるだけ” 。これをつまらないものと思ってはならない。これでいい。できている。自分をほめて伸ばしていこう。飛躍しよう。 2024.02.04 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 年明けの体調はいま決まる クリスマスから始まる高揚感は大晦日・初詣でピークとなる。美味しいものをたらふく食べる、朝から晩までのべつ幕なしに食べる。そんな中で着実に増えるものがある。貯金ではない。痰湿である。 2023.12.30 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 痰湿をやわらかくせよ 暖かかったり動いたりしていると、痰湿はゆるんでサラサラになる。寒かったり動かなかったりすると、痰湿は固まってコテコテになる。餅が、温めると柔らかくなり、冷たくなると固くなるようなものである。 2023.12.24 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ この冬、脾の弱りにご注意を 月曜日 (2013.11.13) くらいから、患者さんに異変が見られ始めた。右足三里に虚の反応が出ているのである。月・火はちらほら程度だったが、水の休診日をはさみ、木・金は90%以上の患者さんで… 2023.11.19 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 冷えとパジャマ 5月。季節外れに一旦暑くなると、寒さを防ぐ鎧 (よろい) を解除する。その頃に比べると気温が低い日が続けば、その気温の低さが体にこたえる。持病が悪化したり新たな症状が出たりする。6月下旬までは寒い日があると想定しておいた方がいい。 2023.05.27 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 白米と深い「ひと息」 3月11日 (2023) 土曜日。奈良の最高気温は24.8℃だった。もう少しで夏日となるところだった。異常気象である。人体にも異常が出ている。腸胃に熱がこもっている。上巨虚に実の反応がある。急な温かさで、熱がこもったのだ。 2023.03.12 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 「押入れ」の疲れ 疲れがあるはずなのに感じない。それは、片付けるべきものがあるのに目に見えないのと同じです。つまり、押入れに入ってしまっている。詳しく説明します。 2023.02.05 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 熱と水… 1分間でも横 (陰) になる 腹八分目が体にいいように、仕事をする上でも八分目がいい。一気にやってしまうのは良くない。二分の余力を残していれば、持続可能となる。その方法を考える。 2023.01.15 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 偶感 (2022.11.25) ここ一週間ほど、右上巨虚を瀉法するケースが非常に多い。つまり、腸胃の滞りがあり、熱をこもらせているのだ。患者さん全般に見られるということは、多くは気候と関わる。気候はみんなに均等に覆いかぶさるからである。熱の出どころは肝ではあろう。これだけ... 2022.11.25 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 春の「冷えと乾き」 渾身の力をふりしぼり開いた花も舞い散り、陽光の影をうつす「葉桜」へと季節は進んだ。じつは、これは大変な作業である。光合成がまだ十分にできていない。青葉はまだ小さく薄っぺらく色も淡い。満開の「榮」を演出した原動力は、去年の夏に得たエネルギーな... 2022.04.13 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ どちらでもいい・こちらでなきゃダメ 人間は淡白でありたいですね。「どちらでもいい」という考えが大切です。ただしそれは、本当にどちらでもいい事に関してです。たとえばお菓子を、食べてもいいし、食べなくてもいい。どちらでもいい… という人はストレスをためにくい人です。脾 (消化器)... 2022.02.15 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 堤防と避難訓練 今般はやりの癘気 (れいき) について。うつることを「前提」として考える必要がある。こういう考え方は、持っていく所によってはものすごい批判を受けます。どんなに強固な堤防でも、決壊するときは決壊します。だからこそ、決壊を「前提」とした避難訓練... 2022.02.08 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 癘気にエサを与えないでください! 脾が弱ると痰湿が生じる。痰湿は臭く、汚く、ネバネバしている。こういうものを、虫は好む。最近、これをエサに大繁殖している虫がいるなあ。癘気 (レイキ) である。これ以上の流行を食い止めるためにも、この虫にエサを与えてはならない。 2022.01.05 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 冬至と血熱 冬至である。この時期は複雑だ。11月ごろから、合谷に反応が出なくなった。合谷は、多くは気分 (比較的浅い病位) の反応を見る穴処である。合谷に限らず、全体的に穴処の反応が静かである。そのかわりに注目しているのは右膈兪 (右八兪も) である。... 2021.12.21 ご来院の皆様へ
ご来院の皆様へ 暖冬の冷え ここ奈良盆地での話であるが、意外と暖かい12月である。10日ほど前にきつい霜が降りた日があった (11月29日) 。いよいよ冬本番か、と思われた。が、それ以降はなく、むしろ暖かくなった感がある。例年この時期はしぐれることはあっても土砂降りの... 2021.12.10 ご来院の皆様へ