ご来院の皆様へ

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夏の暑さと人の蠢き

“盆になったら朝晩は涼しなりましたなあ。昼は暑いですけど。” ここ飛鳥地方の8月中旬は、こういう時候の挨拶が聞かれる。朝は長袖がほしいくらいの日もある。 いや、「あった」と言い換えねばなるまい。
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海外からの患者さんに向き合う

コロナ禍も開けた2024年、海外から診察を求めて来院される方が相次いでいる。5月初旬にスウェーデン、その半月後にアメリカはカルフォルニア、6月はフロリダから。…一度でいいから診てもらいたい。その思いに応えるにはどうしたらいいか。
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春は、ほめて伸ばす

さがせばほめるところはイッパイある。春はほめよ…とは《素問》の言葉である。 ほんの少しの “できるだけ” 。 これをつまらないものと思ってはならない。 これでいい。できている。 自分をほめて伸ばしていこう。飛躍しよう。
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年明けの体調はいま決まる

クリスマスから始まる高揚感は大晦日・初詣でピークとなる。美味しいものをたらふく食べる、朝から晩までのべつ幕なしに食べる。そんな中で着実に増えるものがある。貯金ではない。痰湿である。
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痰湿をやわらかくせよ

暖かかったり動いたりしていると、痰湿はゆるんでサラサラになる。 寒かったり動かなかったりすると、痰湿は固まってコテコテになる。 餅が、温めると柔らかくなり、冷たくなると固くなるようなものである。
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この冬、脾の弱りにご注意を

月曜日 (2013.11.13) くらいから、患者さんに異変が見られ始めた。 右足三里に虚の反応が出ているのである。月・火はちらほら程度だったが、水の休診日をはさみ、木・金は90%以上の患者さんで…
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雨の日の体調変化

雨天による体調不良を、中国伝統医学の視点で考える。雨が降る前と、雨が降り始めたときとでは、病因病理が異なる。
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冷えとパジャマ

5月。季節外れに一旦暑くなると、寒さを防ぐ鎧 (よろい) を解除する。その頃に比べると気温が低い日が続けば、その気温の低さが体にこたえる。持病が悪化したり新たな症状が出たりする。6月下旬までは寒い日があると想定しておいた方がいい。
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白米と深い「ひと息」

3月11日 (2023) 土曜日。 奈良の最高気温は24.8℃だった。もう少しで夏日となるところだった。 異常気象である。 人体にも異常が出ている。 腸胃に熱がこもっている。上巨虚に実の反応がある。急な温かさで、熱がこもったのだ。
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「押入れ」の疲れ

疲れがあるはずなのに感じない。それは、片付けるべきものがあるのに目に見えないのと同じです。つまり、押入れに入ってしまっている。 詳しく説明します。
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熱と水… 1分間でも横 (陰) になる

腹八分目が体にいいように、仕事をする上でも八分目がいい。一気にやってしまうのは良くない。二分の余力を残していれば、持続可能となる。その方法を考える。
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偶感 (2022.11.25)

ここ一週間ほど、右上巨虚を瀉法するケースが非常に多い。つまり、腸胃の滞りがあり、熱をこもらせているのだ。患者さん全般に見られるということは、多くは気候と関わる。気候はみんなに均等に覆いかぶさるからである。 熱の出どころは肝ではあろう。これだ...
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春の「冷えと乾き」

渾身の力をふりしぼり開いた花も舞い散り、陽光の影をうつす「葉桜」へと季節は進んだ。 じつは、これは大変な作業である。 光合成がまだ十分にできていない。青葉はまだ小さく薄っぺらく色も淡い。満開の「榮」を演出した原動力は、去年の夏に得たエネルギ...
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どちらでもいい・こちらでなきゃダメ

人間は淡白でありたいですね。 「どちらでもいい」という考えが大切です。ただしそれは、本当にどちらでもいい事に関してです。たとえばお菓子を、食べてもいいし、食べなくてもいい。どちらでもいい… という人はストレスをためにくい人です。 脾 (消化...
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堤防と避難訓練

今般はやりの癘気 (れいき) について。 うつることを「前提」として考える必要がある。 こういう考え方は、持っていく所によってはものすごい批判を受けます。 どんなに強固な堤防でも、決壊するときは決壊します。だからこそ、決壊を「前提」とした避...
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癘気にエサを与えないでください!

脾が弱ると痰湿が生じる。痰湿は臭く、汚く、ネバネバしている。こういうものを、虫は好む。最近、これをエサに大繁殖している虫がいるなあ。癘気 (レイキ) である。これ以上の流行を食い止めるためにも、この虫にエサを与えてはならない。
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冬至と血熱

冬至である。この時期は複雑だ。 11月ごろから、合谷に反応が出なくなった。合谷は、多くは気分 (比較的浅い病位) の反応を見る穴処である。合谷に限らず、全体的に穴処の反応が静かである。 そのかわりに注目しているのは右膈兪 (右八兪も) であ...
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暖冬の冷え

ここ奈良盆地での話であるが、意外と暖かい12月である。 10日ほど前にきつい霜が降りた日があった (11月29日) 。いよいよ冬本番か、と思われた。が、それ以降はなく、むしろ暖かくなった感がある。例年この時期はしぐれることはあっても土砂降り...
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急な寒さに対処しよう

寒暖差でこたえるとか、季節の変わり目で体調を壊すとかいうが、暑さでやられるものは少ない。多くは冷えである。 体には、寒さから身を守る “防御力” がある。これを “衛気” という。
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冷えをとる方法

体が冷えている人が多いですね。 温める…は寒ければ大切です。しかし、必ずしも解決方法にはなりません。当座の付け焼刃ではなく、根本的なことを考えてみましょう。
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