痰湿をやわらかくせよ

急に寒くなった。

2023年12月15日、ここ奈良はくもりで最高気温が22.5℃、異様な温かさだった。
一週間後の22日は晴れで最高気温が5.8℃、寒さが身にしみるようだった。

これに象徴されるように、暖かい日が続いては急に寒くなる。今後もその覚悟が必要だ。

急に寒くなると、痰湿が固まる。

痰湿とは、口から入ってきた飲食物が、体の器 (許容量) を超えて溢れたものである。溢れる原因は、2つある。
1つ目は飲食物が入りすぎている場合。
2つ目は間食や無理し過ぎや運動不足や夜更かしなどで、器そのもの (生命力) が小さくなってしまう場合である。溢れたものはドロドロしていて臭く、体にとっては掃除を必要とする邪魔なものでしかない。


痰湿とは
 

暖かかったり動いたりしていると、痰湿はゆるんでサラサラになる。
寒かったり動かなかったりすると、痰湿は固まってコテコテになる。

餅が、温めると柔らかくなり、冷たくなると固くなるようなものである。

皿にこびりついた餅や油汚れを想像するといい。温かいお湯で流せば取れやすいが、冷たい水だと余計にこびりついてしまうだろう。血管を流れる血液も、おなじである。

この12月、痰湿が固まることによって、様々な症状の悪化につながるケースがほとんどである。防寒すれば避けられるという問題ではなく、もともとある痰湿が問題なのである。とくに、急に寒くなると、緩んでいた痰湿が急に固まる。

痰湿を除去すれば、早く寒さに慣れて症状が緩解する。今年の冬の特徴である。

冷えも、痰湿を除去することが今年の冬のポイントになる。体の芯から冷えるんです → 体がポカポカします をご参考に。

ぼくは関元を多用している。器を大きくするのだ。

ただしそういった治療に頼らず、上に挙げた不養生を改善することが本道である。



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