変わらない、変えない

昨日は院の移転先の近所の方が、看板を見て来られました。この辺は東洋医学に理解のある方が少ないのか、看板を見て来られる方はまずいません。多くはブログ愛読者が初診の依頼をされます。

ブログ愛読者の方はご存知のように、当院は普通の鍼灸院ではありません。当然のことながらこの初診の患者さんは、そのことをご存知ありません。ブログを読んで来られる方とは違い、病状の説明に時間が余計にかかりました。

感極まって涙を流され、また病状や家庭環境も複雑で、そんなこんなで終わってみれば4時間30分が経っていました。そもそも当院は、初診はマンツーマンで特別枠の予約とし、時間をかけて診察します。いつもはなんとか3時間以内で抑えようと思っているのですが、この日は時間を守れずにガックリきました。

が、やれるだけのことはやったという思いもあります。そして何よりも、まだ僕にはこれだけの情熱があるのだということも、確認できました。お会計をいただく際、「こんなに丁寧に診ていただいたのに、そんな額でいいんですか? 」と問うていただいたときも、それを確認したのでした。「こちらは嬉しいんですが、先生にお疲れが出ないか心配です。」

喜んでいただけた。よかった。

この体がどうなろうとも。

新しい院に移っても、これだけは変えたくない。変わりたくない。

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