用語集

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脾気急躁… 肝ではないストレスがあった

中国語であるところの「脾气急躁」を日本語訳すると「生まれつきイライラしやすい性格」という意味である。ここでは、中医学用語である「脾気」を中医学的に捉え、臨床に即した意味付けを試みる。
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宗脈とは…「見える」と「聞こえる」の源

宗脈とは、視覚と聴覚に関わる生理学的な基礎事項です。 にも関わらず、その説明が中医基礎理論にありません。これは、宗脈を形成する元となるところの「宗気」というものが、じつは明確になっていないことによるのではないかと考えます。
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宗気とは

宗気とは、脈拍と呼吸に関係し、進む力 (前に動く力) のことを言います。 推動作用を受け持つ気です。詳しく説明します。
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“壮水之主、以制陽光”
“益火之源、以消陰翳”

陰虚証の治法に “壮水之主、以制陽光” という言葉が、また陽虚証の治法に “益火之源、以消陰翳” という言葉が挙げられることがあります。詳しく解説します。
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身熱不暢とは

身熱不暢とは、発熱の臨床的な一分類。湿温病で見られる。 病人は熱感を強く感じるが、術者の手で皮膚に触れるとさほど熱くない。しかし、しばらく触れているとやがて手を灼くような暑さを覚えるものをいう。
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陰火 (気虚発熱) とは

李東垣が唱えた陰火について説明する。陰火は気虚発熱とも呼ばれ、外邪を伴わないカゼである。補中益気湯が主薬となる。臨床を交えて説明する。
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八脈交会穴とは

八脈交会穴とは、列缺・後渓・公孫・足臨泣・外関・内関・申脈・照海のことで、奇経八脈それぞれの主治穴になっています。八脈交会穴は、八宗穴・八総穴とも言われますが中国ではその言葉は使わないようですね。よって、八脈交会穴というのが正式名称です。
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経筋とは… 東洋医学の「筋肉」と「痛み」の治療

経絡とは、「経」と「絡」とからなる。「経」とは、経脈・経別・経筋のことである。 「絡」とは、絡脈のことである。《霊枢・経筋》を紐解きつつ、イメージ画像を添えて経筋とは何かを考察する。
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絡脈 (十五絡) とは

経絡とは、「経」と「絡」とからなる。「経」とは、経脈・経別・経筋のことである。 「絡」とは、絡脈のことである。《霊枢・經脉》を紐解きつつ、イメージ画像を添えて絡脈とは何かを考察する。
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是動病・所生病とは

是動病・所生病とは? 《難経》では、是動病は気の病、所生病は血の病であるとする。しかし、他の歴代医家も独自の説を唱えており、諸説紛々である。本ページでは《素問・陰陽離合論》を根拠に、独自の説を提示する。
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裏急後重とは

裏急後重とは、腹痛 (裏急) があって便意があり、下痢をするが、残便感 (後重) が継続する状態のことを言います。 温病の湿熱・湿熱疫・生冷不潔の飲食物の摂りすぎなどが原因です。下痢にゼリー状の粘液 (血液が交じることもある) が交じるのが...
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井穴とは

「井穴」(せいけつ) について。主に瀉法に用いるが、きついツボであることは間違いない。正気の虚があるとき、それを補わずに用いると効果がないばかりか悪化することもある。鍼を求める「生きた反応」があれば、著効がある。
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営気とは

営気 (えいき) とは、身体各所に栄養を送り届ける「気」のことをいいます。「栄気」と表記されることもあります。 気には推動・温煦・防御・固摂・栄養・気化の6つの横顔があります。 このうち、栄養作用のはたらきに営気は大きく関わります。
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衛気とは

衛気 (えき) とは、暑さ寒さなどの気候変動 (外邪) から身を守り、体を温める働きをする「気」のことをいいます。この働きのおかげで、われわれは暖かく快適に過ごすことができるのです。そしてカゼなど引かずに、健康でいられるのです。
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地支 (十二支) とは

地支とは、月の陰影の変化から一年を12ヶ月に分けたものです。これによって春夏秋冬の熱さ寒さ…つまり「気候」を12段階に分けて説明します。天の六気 (風・熱・湿・火・燥・寒) は、地支から来たものです。
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天干 (十干) とは

天干とは、太陽の昇る様子、沈む様子を10段階に説明したものです。また、夏と冬とに見られるような太陽の高低差も10段階で説明します。この太陽の光が、地上の草木を照らし、「地の五運」を明らかにします。
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東洋医学の「毒」とは

「毒」という言葉は、古代中国ですでに用いられていた。 現代中医学でも、熱毒・湿毒・寒毒・疫毒などの用語が用いられる。 「毒」とはそもそもそ何だろう。古代中国人は、どういうイメージをもってこの言葉を用いたのだろう。字源・字義にさかのぼってみよう。
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弁証論治とは

中医学では、診察から診断に至る過程を「弁証」と言います。弁証を行ってから治療方法を決定します。このように、「証」を弁 (わきま) えて治療を行うことを、「弁証論治」といいます。「証」と呼ばれる「体質の分類」を行い治療することが目的です。
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乾姜 (かんきょう) とは

中医学では、乾燥した生姜のことを「乾姜」と言います。性味は、大辛・大熱で、“辛熱燥烈” と言われます。ひどく冷えに傾いたものを、強い力で元に戻します。ただし、陰虚・実熱には禁忌で、決して万能ではありません。
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癘気 (れいき) とは

癘気 (レイキ) とは、強烈な感染力、つまり強い伝染性と発症力をもつ外邪のことを言います。 外邪とは、気候や時候の変動のことです。人体に影響を与えて発病させます。さまざまな発病パターンがありますが、カゼはその代表です。 外邪って何だろう を...
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