身熱不暢とは

発熱の臨床的な一分類。湿温病で見られる。

病人は熱感を強く感じるが、術者の手で皮膚に触れると、さほど熱くない。しかし、しばらく触れているとやがて手を灼くような暑さを覚えるものをいう。

湿邪が表を覆い、裏熱が閉じ込められ発散できない病態での発熱の仕方である。湿邪は熱を通しにくく、よって触れたときは暑さを感じない。しかし裏には強い邪熱があるので、しばらく触れているとその邪熱を触知することができる。

湿郁熱伏証などで見られる証候の一つである。

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