乳ガンと冷え

乳ガンの患者さんである。春の初診以来、順調に小さくなってきているが、今日はいつもよりも固く大きい。こんなことは今までなかった。おかしいなと思いながら瞬時にピンときた。

今日 (2025/10/21) は急に寒くなったのである。そして掛け布団の厚いのを厳重に掛けておられる 。寒がりなのだ。薄いタオルケット1枚で手足を出しておられる患者さんもいるので、今日は冷えやすい人とそうでない人の区別がつく日となった。

膝上にあるツボ「寒府」を見る。実の反応が出ている。寒邪にやられているのである。すかさず「パジャマと朝の服装」について指導する。下リンクに詳しいのでご確認いただきたい。

たったそれだけで、寒府の反応が消えた。次いで左乳房の患部を触診すると、鮮やかに柔らかくなっている。この奇跡的な現象を、患者さんに以下のように説明した。

「いま指導したことを、できるだけやってみようって思ったでしょ? これで未来が変わるんです。その変わった未来を、この体はすでに反映しているんです。だから柔らかくなったんですね。」

さらに鍼を打つ。さらに柔らかく小さくなった。

こんな些細なことが悪化のきっかけとなり、改善のきっかけにもなっているという事実を知る人は少ない。体とは大切に扱うべきもので、乱暴ではいけない。自分のものではない、神様からの預かりものであると思っているくらいが丁度である。

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