ああつらい。この今の境遇。
こんなはずじゃなかった。
だましやがって。ひどい目に合わせやがって。馬鹿にしやがって!
もういやだ。ここから逃げたい。
環境を変えたい。
いや。
あせるな。あせるな。いったん落ち着け。
そんな気持ちで環境を変えたところで何も変わらない。次の環境でも同じことが起こる。気分の悪い時にやったことは、たいていロクなことにならない。
では、何を変えたら良いのか?
この環境で、今すぐ変えられるもの。
この心である。
このつらい環境の中で、幸せな気持ちになってみる。
このつらい環境で幸せを感じることができたら、
普通の環境ならすごく幸せが感じられ、
幸せな環境なら、もっともっと幸せになれる。
幸せとは、やってくるものではない。
今を噛みしめ、味わうものだ。
このつらい日常にも、有り難いものは潜んでいる。
そう、感謝である。
そもそも感謝なんて、うまく行っているときほどできない。だとするならば、今だ。いま、このつらいどん底の今こそ、感謝のしどころなのだ! こんな時でないと、感謝するチャンスなんて永遠にくるものか!
おもいっきり後ろ(陰)に振りかぶって、前 (陽)に豪速球を投げ込むように、
後ろ向き (陰) になった今こそ、前向き (陽) に躍進してやれ。
反動をつかうのである。利用しない手はない。
陰から陽への転化。
今がチャンス。
やってみる。
この環境で、感謝してみる。
幸せな気持ちになってみる。
人のせいにするのはよくない。すべては自分がまいた種だ。そう信じてみる。
自分の何が悪かったんだろう。自分が甘かったんだ。その前提で考えてみる。
反省してみる。
深く反省する。
すると、視野が広がる。自分以外のものが見えてくる。
こんなひどい環境の中にも、得難く、有り難いものが見えてくる。
そうだ、おれは不幸ではない!
前向きさ。
これが前向きさである。
前を向けば、自ずと前進する。
前進すれば、自ずと、次のステージが見えてくる。
環境が変わる。環境が変わった。
環境を変える。環境を変えていい。やっていい。
そうだ。それでいい。その気持ちでいい。
前に進んだ。
乗り越えたのだ!