経絡流注の基礎知識

流注 (部位)

䪼 (セツ) とは・顴 (ケン) とは

䪼、顴の場所を図で示します。
流注 (動詞・名詞)

還とは… 経絡流注の字源字義

「還」とは、元の位置にもどるという意味があります。さらに、円形にグルっと回って元の位置に戻るというイメージが付け加えられます。グルっと遠回りして戻って来るとイメージしてもいいでしょう。
流注 (部位)

頤 (イ・おとがい)・腮 (サイ・あぎと)・頷 (ガン) とは

《黄帝内経》を読み進めると、頤と頷という言葉が出てくる。どちらも下顎という意味だが、使い分けが分かりづらい。分かりやすく説明する。
流注 (部位)

頬とは・曲頬とは

《霊枢・経脈》で用いられている「頬」の場所について解説します。
流注 (動詞・名詞)

散とは… 経絡流注の字源・字義

「散じる」とは、単に散ることではありません。散ることによって、新しい何かが生まれる意味があります。「散」の字源は「麻」にあります。 麻の茎を割いて分断し、それを織物として融合させます。乱麻…麻のごとくに乱れ、散って誕 (う) まれるのです。
流注 (部位)

咽・喉・嚨とは

咽・喉・嚨、すべてノドを意味します。東洋医学では、これらの文字をどのような意味で用いているのでしょうか。その違いを明確にします。
流注 (部位)

「合谷」の作用とその根拠… 柱骨之会上とは

「合谷」が属する大腸経は「柱骨之会上」という特殊な場所を流注します。一般的には大椎のことだとされますが、もっと大きな概念があるのではないか。「合谷」のさらに大きな効果や意味を知るための考察です。
流注 (動詞・名詞)

乗とは…経絡流注の字源・字義

乗 【訓】のる「乗」の本字は「乘」である。「乘」の字源は、人が木の上に乗ることである。後に、足の意味を持つ「止」が付け足された。「北」のように見える部分は、両足を示す。両足で踏んづけて上に乗ることが、「乗」の字義ともなる。
流注 (部位)

輔骨とは

膝の骨輔骨とは、膝の内側と外側の出っ張った骨のことをいいます。詳しく言うと、大腿骨内側顆と脛骨内側顆 (外輔骨) と、大腿骨外側顆と腓骨頭 (内輔骨) のことです。《内経》ではその意味で用いています。輔骨,膝下兩旁高骨也.《類経》橈骨・腓骨...
流注 (部位)

腕とは

《霊枢・経脈》で用いられている「腕」は手関節部を指します。臂掌之交曰腕.《類経・七巻経絡類》
流注 (部位)

臂とは

《霊枢・経脈》で用いられている「臂」は前腕部を指します。髆.html「臂」は上肢全体を指す場合もあります。維基百科で調べると、上腕部と前腕部のことである、とあります。膊臂之交曰肘中,穴名尺沢。《類経・七巻経絡類》しかし、上記引用の《類経》に...
流注 (部位)

髆と膊

髆・膊・臑・臂髆《霊枢・經脉10》に見られる「髆」は、肩甲骨を指します。説文解字に端的に説明されています。髆.肩甲也.《説文解字》《霊枢・經脉10》には「肩髆」と表現されています。「肩髆」も肩甲骨のことです。また「肩髆内」とも表現されていま...
流注 (部位)

臑とは

《霊枢・經脉》で見られる「臑」は、上腕部の内側面・前面を意味します。また、上腕部全体を指すこともあります。よって、上腕部内側面・前面を中心とした上腕部… をイメージすればいいでしょう。詳しく見ていきましょう。解釈にばらつきがある中国人が「臑...
流注 (動詞・名詞)

廉とは

廉の字源・字義廉 【訓】かど レン「廉」は「广」+「兼」。兼の字源「禾」は稲などの穀物が実るイネ科の植物。「兼」は「禾禾+又 (手) 」 よって、「兼」は、1つの手で2つの稲穂 (禾禾) を持つ。あわせ持つ。→「兼ねる」。これが基本イメージ...
流注 (動詞・名詞)

営とは…営気の字源・字義

「営」の本義は、周囲を垣や土塁 (敵の侵入に備えて作った盛り土) で囲んで居座ることである。よって「めぐる」「めぐらせる」「取り囲ようにめぐらせる」の意味となる。守る・防ぐといったイメージが付随する。「取り囲むようにめぐらせる」が、「土地の...
流注 (動詞・名詞)

与とは… 経絡流注の字源・字義

与 (與) の字源・字義 与 (與) 【訓】あたえる ・〜と與。黨與也。从舁从与。《説文解字》【訳】與。黨與である。舁と与からなる。黨 (党) … 光が当たらず暗い。意義展開して、暗いところ・見えないところで結託した仲間のこと。黨與 (党与...
流注 (巡行)

衝脈とは《後編》…字源・字義

衝脈の「衝」の字源・字義に迫ります。中国語では衝は「沖」に書き換えられ、また「街」にも通じます。これらの文字をさかのぼることで、「五臓六腑の海」「十二経絡の海」とも呼ばれる衝脈の働きについて考えます。
流注 (巡行)

衝脈とは《前編》…流注をまなぶ

衝脈とは、奇経八脈の一つです。その走行は、気衝※という陰部付近のツボから、上行するものと下行するものの2つに別れます。このような走行の仕方をするものは、十二経絡と奇経八脈を通じて衝脈だけです。《内経》の記載にもとづいて展開します。
流注 (部位)

跗と大指之間

「跗」「跗上」は、足の甲のことです。ここには動脈の拍動があり、この動脈を「趺陽脈」「跗上動脈」といいます。診断点や治療点としての重要箇所です。しかしし《靈枢・終始09》をひもとくと、それだけでは済まない重要概念であることが分かります。
流注 (部位)

頏顙 (こうそう) とは

頏顙 (こうそう) とは、咽喉から鼻腔にかけての部分のことです。衝脈・肝経が流注し、喉頭蓋と関わります。飲食物を飲み込むか飲み込まないか、空気を吸い込むか吸い込まないか…生死に関わるこれらの機能を支配する象徴的な存在、それが頏顙なのです。
流注 (動詞・名詞)

注とは… 経絡流注の字源・字義

注の字源・字義注 【訓】そそぐ灌也。从水主聲。《説文解字》液体が柱のようにまっすぐに流れる様子。容器の口から注ぎ込む。上から下の容器に灌(そそ)ぎ込む。意義拡大して、集中・凝集・限定。「注視する」「注意する」挹彼注兹.《詩経》 【訳】あれ(...
流注 (巡行)

督脈とは《後編》…字源・字義

督脈とは《前編》…流注をまなぶ の続きです。 ▶督の字源督とは、そもそもどういう意味を持つのでしょうか。督.察也.一曰目痛也。《説文解字》督は察なり。目に関わります。目を光らせる、というイメージです。観察する。監視する。督促する。つまり、監...
流注 (巡行)

督脈とは《前編》…流注をまなぶ

督脈とは、長強から齦交までの仙骨部から顔面部にいたる背部正中線上にある “脈” のことです。奇経八脈の一つです。「背中側」というイメージがありますが、黄帝内経 をよく調べると、背部だけでなく、腹部をも流注することが分かります。
流注 (動詞・名詞)

稟とは…経絡流注の字源・字義

稟の字源・字義稟 【訓】うける 「禀」は異字体。賜穀也。从㐭从禾。《説文解字》【訳】穀を賜るなり。㐭と禾から成る。「㐭」とは、くら・米くら。「禾」とは、稲のこと。たわわに実ってしなだれた稲。「稟」とは、とくに高官から褒美(ほうび)として与え...
流注 (巡行)

任脈とは《後編》…字源・字義

任脈とは《前編》…流注を学ぶ の続きです。▶任の字源字源にさかのぼります。「任」とは? どういう意味があるのでしょう。端的に示しているのが《和漢三才図会》です。任は「妊」である。任之為言者妊也.《和漢三才図会・経絡部》▶壬とは「壬」について...
流注 (動詞・名詞)

従とは…経絡流注の字源・字義

従の字源・字義従 【訓】したがう 〜から (〜より) 從.隨行也。《説文解字》随行とは、高貴な人に従って同行すること。從.隨行也。… 釋詁曰。從、自也。… 王肅曰。從、順也。左傳。大伯不從。是以不嗣。謂不肎 (≒肯) 順其長幼之次也。引伸為...
流注 (動詞・名詞)

繞とは…経絡流注の字源・字義

繞の字源・字義繞 【訓】めぐる。まとう。 繞.纏也.《説文解字》纏 (まとう) とは、比較的太い縄やひもが、盤繞すること。「盤繞」とは、しっかりと巻き付き絡みつき、くっついて離れない様子。また捆扎すること。「捆扎」とは、ばらばらにならないよ...
流注 (動詞・名詞)

絡とは…経絡流注の字源・字義

絡の字源・字義絡 【訓】からむ。まとう。つなぐ。絡.絮也.《説文解字》絮とは、繭を水にひたして裂いてつくった真綿のことです。繊細な糸がまとわりつき、じんわり水が染み込んでいるイメージです。「各」には、訪問する…という意味があります。その意味...
流注 (動詞・名詞)

循とは…経絡流注の字源・字義

循の字源・字義循 【訓】めぐる。したがう。循.行順也.《説文解字》行順とは、巡行することです。また行順は、従順に行うという意味から、・遵守すること、・依照(規定・規準・慣例などに従う、基づく、依拠する)すること。・沿袭 (古いしきたりを踏襲...
流注 (動詞・名詞)

抵とは…経絡流注の字源・字義

抵の字源・字義抵 【訓】あたる・ふれる・うつ抵.擠也.《説文解字》擠とは、詰まる。こみあう。押し合いへし合いする。重なる。集まることです。臓腑経絡学での読み方膀胱足太陽之脉.…下項.循肩髆内.挾脊・抵腰中.《霊枢・経脈10》【訳】足太陽膀胱...
流注 (動詞・名詞)

至とは…経絡流注の字源・字義

至の字源・字義至 【訓】いたる至.鳥飛从高下至地也.《説文解字》【訳】鳥が飛び、高いところから下って地に至るのである。象形文字で、矢が地上に落下して突き刺さることを表すという説もあり、こちらが一般的なようです。これ以上進めないところまで達す...
流注 (動詞・名詞)

会とは…経絡流注の字源・字義

会の字源・字義会 【訓】あう・あつまる・あつめる・かいす・えす會.合也。从亼.从曾省。曾.益也。.《説文解字》【訳】會は合である。亼と曾からなる。曾は益である。亼 (会意文字) シュウ (=集) は、△で、三方から集まってくる意味。曾は、甑...
流注 (動詞・名詞)

合とは…経絡流注の字源・字義

合の字源・字義合 【訓】あう がっす合,合口也。《説文解字》「合」は、(開いた) 口を閉じることである。蓋 (ふた) が合うことである。象形文字・会意文字、二説がある。象形文字とする説では、「亼」と「口」があわさってできたとする。器と蓋がち...
流注 (動詞・名詞)

起とは…経絡流注の字源・字義

起の字源・字義起起 【訓】おこる  おきる起。能立也。从走巳聲。《説文解字》起は「よく立つ」ということである。走と巳からできている。起。能立也。…五經文字云从辰巳之巳。是。字鑑从戊己之己。非也。《説文解字注》起の巳は、子丑寅卯辰巳午未申酉戌...
流注 (動詞・名詞)

結とは…経絡流注の字源・字義

結の字源・字義結 【訓】むすぶ結,締也。《説文解字》上古結繩而治。《易·繫辭》吉.善也。《説文解字》「結」とは、好意的な意味を含んで連結したヒモ・ロープ。左の「糸」は結び目を作れるようなヒモ・ロープ。右の「吉」は「善い」と言う意味がある。「...
流注 (動詞・名詞)

繋 (系) とは…経絡流注の字源・字義

繋の字源・字義 繋 【訓】かかる つながる系の繁体字である。系.約束也。《説文解字》「系」とは、制約・束縛である。厳密には、「系」と「繋」はちがう。“系”始见于商代甲骨文,其字形像手持两股或三股丝,意思是连接、联系,后引申为继承、再引申为世...
流注 (動詞・名詞)

貫とは…経絡流注の字源・字義

貫の字源・字義貫 【訓】つらぬく錢貝之貫。从毌、貝。《説文解字》「毌」は、丸い貝を紐で貫いた形を示す象形文字。うがつ・つらぬく。「貫」は、方孔錢 (四角い穴の開いた丸い硬貨) にひもを通す様子。穿つ・通す・連ねる。→慣・習慣。 貝は硬貨を示...
流注 (動詞・名詞)

属とは…経絡流注の字源・字義

属の字源・字義屬 =属 【訓】つく ぞくす屬,連也。从尾、蜀声。《説文解字》「屬」は「連」である。「屬」は「尾」 と「蜀」からなる。「蜀」は丸い目が飛び出したイモムシ (の頭部) のこと。頭と尾はとうぜん一体のもので、連なっている。虫の頭尾...
流注 (動詞・名詞)

挟とは…経絡流注の字源・字義

挟の字源・字義挟 【訓】はさむ挾.俾持也。《説文解字》俾とは、俾睨 (睥睨・へいげい・横目でにらむ) という言葉が有名ですね。俾には、しもべ・にらむ という意味があり、見下すような印象です。つまり「俾持」とは、見下して保持する。「挟」とは。...
流注 (動詞・名詞)

連とは…経絡流注の字源・字義

連の字源・字義連 【訓】つらなる負車也。… 連即古文輦也。《説文解字注》「連」の本義は人力で引く車である。連は「輦」と同義である。「輦」とは輦車 (皇帝・皇后を乗せる車) のことで、神輿 (みこし) のようなもの。連合・連絡・連接・縫い付け...
流注 (巡行)

任脈とは《前編》…流注を学ぶ

任脈とは、会陰から承漿までの腹部から顔面部にいたる正中線上にある “脈” のことです。奇経八脈の一つです。類経図翼の図によっても明らかなように、任脈は人体の前面を流注 しますが、黄帝内経 を調べると、背部をも流注することが分かります。
テキストのコピーはできません。