従の字源・字義
従 【訓】したがう 〜から (〜より)
從.隨行也。《説文解字》
随行とは、高貴な人に従って同行すること。
從.隨行也。… 釋詁曰。從、自也。… 王肅曰。從、順也。
左傳。大伯不從。是以不嗣。謂不肎 (≒肯) 順其長幼之次也。
引伸為主從、為從横、為操從。亦假縱 (=寛容・放縦) 為之。
《説文解字注》
「従」は示された道に従い (主従・操縦・統率) 、また順当な道にそって (随行) 、その枠組の中で、意のままに (縦横) 、素直に伸びやかに行く (假従) ことです。
また「従」は「縦」と同義です。方向の指定がないときは縦にまっすぐ行くイメージです。
「従」の字源・字義は、東洋医学の五行「木火土金水」って何だろう で、詳しく説明しました。
臓腑経絡学での読み方
心手少陰之脉.起於心中.出屬心系.…從心系.上挾咽.繋目系.《霊枢・経脈10》
【訳】心手少陰の脈は、心中に起こり、そこから出て心系に属し、…心系をまっすぐスッと縦に行き、咽を挟みながら上り、目系に繋がる。
「心系より上って咽を挟み」と読んでもいいのですが、もっと面白く読みたいですね。