至とは…経絡流注の字源・字義

至の字源・字義

至 【訓】いたる

至.鳥飛从高下至地也.《説文解字》

【訳】鳥が飛び、高いところから下って地に至るのである。

象形文字で、矢が地上に落下して突き刺さることを表すという説もあり、こちらが一般的なようです。これ以上進めないところまで達する、突き当たる…という意味があります。

到達する。極点に到達する。完全に到達する。これ以上は進めない。極。最。あることが行われ (それ以上進めないので) 次に別のことが行われる。

たとえばA地点からB地点に行き、またA地点に引き返す場合などにも用いることができるでしょう。それが下の例です。

臓腑経絡学での読み方

督脉者.…繞臀.少陰與巨陽中絡者.…上股内後廉.貫脊屬腎.《素問・骨空論60》

【訳】督脈は、…長強 (A地点) を循り、少陰と太陽の中絡 (B地点) に至る。その股内後廉 (B地点) を上って、ふたたび長強 (A地点) を経由して、脊椎を貫き腎に属す。

少陰と太陽の中絡は股内後廉の上端と同一点で、ここで督脈の脈気が極点に達するということがイメージできます。

督脈とは をご参考に。

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