挟とは…経絡流注の字源・字義

挟の字源・字義

挟 【訓】はさむ

挾.俾持也。《説文解字》

俾とは、俾睨 (睥睨・へいげい・横目でにらむ) という言葉が有名ですね。俾には、しもべ・にらむ という意味があり、見下すような印象です。つまり「俾持」とは、見下して保持する。

「挟」とは。

・挟制。=強制。
・両腕で挟む。
・力ずくで、あるいは誘惑して、脅迫的に人を服従させる。
・怨恨などを心のなかに挟む。挟怨。挟恨。
・万力。

臓腑経絡学での読み方

“脊を挟む” などが、霊枢などでよく出てきますね。かなりの強制力で、配下に見下すように支配しているイメージです。相当な影響下においているということです。

膀胱足太陽之脉.…下項.循肩髆内.挾脊・抵腰中.《霊枢・経脈10》

【訳】足太陽膀胱の脈は、項を下り、肩甲間部を循 (めぐ) り、脊椎を万力のように挟んで支配下に置き、腰中に抵 (あた) る。

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