本ブログは難しい記事も多いですが、一般の方に向けた読みやすい記事もたくさん用意しております。その多くは、カテゴリー
の中に収録しています。読みやすい記事をお探しの方は、このカテゴリーから気になる記事を探してみてください。
しかし、そこに収録していないものでも、ぜひ一般の方に読んでいた炊きたい記事があります。そのリンクを以下に列挙します。
本ブログは、人によっては読んだだけで楽になったとか、極端なのになると読んだだけで入院中のご主人が回復したとか、そんなことすらあります。読んでいる人と読んでいない人では、治り方に違いが出てくることがあります。
世界中のすべての方が、健やかな心と体をもって過ごせますように。
薬膳を学ぶ
「薬膳」は中医学の一部門です。
生命の営みのもっとも大きな前提は、「食」をはじめとする衣食住が正しく完備されているかです。それがなければ健康は語れません。「食」がなければ始まらない。その土台の上で鍼や漢方薬は活躍できるのです。
七草がゆとウイルス感染
冬に飽食する生物は何一つありません。七草がゆのように、冬はいつもより「すこし貧しく」過ごすこと。このように「気持ち」が整えば、「体」のコンディションも整います。冬は何事も控えめに…。
乾姜 (かんきょう) とは
中医学では、乾燥した生姜のことを「乾姜」と言います。性味は、大辛・大熱で、“辛熱燥烈” と言われます。ひどく冷えに傾いたものを、強い力で元に戻します。ただし、陰虚・実熱には禁忌で、決して万能ではありません。
武器と食物
武器と食物、これは好対照である。どちらも命を守る。医学にはこの2つの側面がある。「武器」のような「強さ」を持つ側面。「食物」のような「優しさ」を持つ側面。ナイフをもって人殺しが突進してきた。相手はやる気だ。こういうとき、 “食物を食べなけれ...
発達障害 (グレーゾーン) の芽 —その2—
男児の症例である。ずっと部屋に閉じこもって、壁を殴ったり、暴れたりしていたが、母親に “子供は預かりものである” というアドバイスを与えると、まもなく問題の行動は見られなくなり、素直になった。
発達障害 (グレーゾーン) の芽 —その1—
発達障害は先天性のもので緩解することはあっても治ることはない。これが常識である。ただし、発達障害と間違えかねないよく似たものはあって、グレーゾーンと呼ばれることがある。それを生む環境とはどんなものか、一症例を挙げて考えたい。
祈り…母親にも効いた小児鍼
鍼治療を行う中で体験した「ユングの共時性」 (シンクロニシティ) について。呼ぶよりそしれ、噂をすれば影、などの言葉があるように、相手のことを強く思うことによって、偶然とも思える事象の一致が見られるというものである。
ガンと愚痴… 悪性リンパ腫が完全寛解を見た症例
悪性リンパ腫、中医学的な症例検討である。心因性の病因は未知の部分が多いが、歴史的に中医学は2000年も前からこの病因に着目してきた。それを応用した症例と言える。
とめられなかったガン… 逆証 (死の証) 鑑別診断の実際
ガンが進行する人は休むのが苦手である。ぼくの父 (享年42歳) 、母 (享年69歳) もそうだった。彼らの死、そして当該患者の死を無駄にしないため、あらゆるガン患者を救い啓蒙するため、本ページをまとめる決意をした。
20年診続けた患者さん
ガンが発覚する直前というのは無症状であることが多い。これを思えば症状がないからといって安心してはならない。症状の有無を超越し、体に問題がないかを見抜く技術が必要だ。これがなければ、患者さんは本当に安心して体を預けることができない。
あわや難病… 原因はゲーム?
動悸と胸痛、また若年性特発性関節炎(JIA:小児リウマチ;指定難病107)の疑いのある症例を、中医学的に検討する。鍼灸と養生を用いた。養生に関しては、ゲームによる目の使い過ぎの可能性が示唆される。
アトピーを治したらコレステロールも下がった
脂質異常症 (LDLコレステロール高値) の中医学的な症例検討である。鍼灸を用い、また中医学的な養生を行った。もともとアトピー性皮膚炎で、それを治療している内にコレステロールが正常となった。その理由を考察する。
胸痛とたべもの
中医学においては、「飲食は有節を貴ぶ」とします。つまり、節度をもって飲食せよということです。中医学では、胸痛の病因にも飲食の不節制を挙げています。臨床例を挙げて解説します。
コメカミの痛み…やっぱり食べすぎてしまうんです
コメカミの痛みの症例検討である。中医学を元にした鍼灸を用いた。中医学は病因病理を重視する。本症例での病因は「食べ過ぎ」にあった。
認知症予備軍 (軽度認知障害;MCI) の症例… 素直に信じるという奇跡
軽度認知障害 (MCI) の症例である。中医学的に診察し、百会穴に鍼を用いて施術を行ったところ、2週間で改善を見た症例を検討する。
前額痛と甘いもの… 完璧は✕、できるだけが〇
前額痛の中医学的アプローチ (鍼灸) による症例を検討する。
パーキンソン病… 愛は無限に広がる
終末期におけるパーキンソン病の嚥下困難が、配偶者のある行動によって改善を見た1症例について検討する。
カゼと陰火とリンゴとマスク
2023年9月現在、感染症が流行っている。中医学的にみると陰火が多い。陰火とは正気 (生命力の弱り) によって発熱や炎症などを起こす状態である。症例をあげて検討する。
斜視と “ラムネー! ”
斜視の中医学的な症例検討である。鍼灸などを用いた。中医学から見た病因病理を展開する。
花粉症の症例
花粉症の症例検討である。花粉をされることも必要だが、花粉に反応しにくい体を作ることをも重視する。
瘀血と痛み… 越えられない壁 (ハードル) はない
背部痛の中医学的アプローチ (鍼灸) による症例を検討する。
坐骨神経痛が二人同時に良くなった理由
坐骨神経痛の中医学的な症例検討である。慢性化した坐骨神経痛が、ある養生指導で緩解した。結果としての痛みを取ろうとするのではなく、原因を取ろうとすることの大切さを思わせる症例である。
脊椎圧迫骨折と「押入れ」…骨粗鬆症の隠れた原因
圧迫骨折は安静にしていれば治る。要は、なぜ骨折が起こったかである。骨 (内側) を強くする力は求心力である。筋肉 (外側) を強く働かせるのは遠心力である。遠心力が強すぎて求心力が持たない。症例を出して考察する。
坐骨神経痛… 喜びすぎず悲しみすぎず
痛みの原因には、物理的要因・環境的要因 (寒さ・湿気など) ・心理的要因などが挙げられる。この内、心理的要因によって誘発された坐骨神経痛についての症例を検討する。中医学的に原因を求め、鍼灸によってこれにアプローチした。
ストレスと滑液包炎… たった1mmの成長こそが「健康」
鍼灸の症例報告である。肝気鬱結 (ストレス状態) から邪熱と水邪を生じ、気機を阻遏して足関節滑液包炎による痛みを生じた。ほんの少しの言葉かけと百会の鍼によって、肝鬱が解決の方向に動く機序と、心と体の相関性について考察する。
最期まで「生きる」
88歳 (女性) の、腰痛により寝返り困難となった症例を検討する。治療開始から2ヶ月経過したころ、画像に示す「足の爪」が正常なものに変化した。それと前後するように腰痛が軽減し、一時間の窯による除草作業が可能となった。
ストレス ✕ 祈り = 幸せ
心身一如。これが東洋医学の基本である。体を見て心を読み解く。心を見て体を読み解く。互いが互いを助け合う陰陽。その陰と陽である「こころ」と「からだ」に共鳴できれば、動くはずのないものがその場で動くこともある。
早く寝なさい!
「早寝早起き」について、東洋医学的に考察する。《黄帝内経・靈枢・營衛生會》に言及がある。症例を添えつつ、《靈枢》の記載に基づいて説明する。ポイントは子の刻 (23時〜1時) である。
腹痛 (おなかの張り) の症例… 原因療法とは
腹満痛の中医学的な症例検討である。食積による脾気滞証と弁証し、鍼灸による施治を行った。本症例おいては、施治を行う前段階、病因病理の説明を行っている最中に症状の消失を見た。
食欲不振の症例
原因不明の食欲不振症の症例である。ケトン体の増加により、仕事が出来ないほどになるまで悪化を見たが、鍼灸治療とともに、無理に食べる行為を避けることで、職場復帰が出来た。詳しい治療経過を挙げる。
パーキンソン病…中断患者からの電話
見返りを求めない、ひたすらの努力 ……真心。
これが両者にあれば…!
ほとんど治療していないのにパーキンソン病が治ったと報告を受けました。こちらも驚いた症例です。
腸閉塞と目
二千年も前の書物である《黄帝内経》には、目の使いすぎは血を消耗すると記されている。現代ほど目を目を酷使する時代はないと思われるが、古代中国においてすでに着目していたのである。これからの研究課題として、非常に面白いと思う。症例を提示する。
新型コロナウイルス偶感…流行の意味するもの…東洋医学的見地から
以下の記事は'20年の3月初旬に記したものです。いま読み返してみても使える考え方だと思います。むやみに恐れたり、なめてかかったり、どちらもよくありません。だんだん現実味をおびてきた長期戦に、相手の正体がわからないまま、闇鉄砲を撃ってもしかた...
花粉症と小青竜湯と傷寒論
中国伝統医学による小青竜湯の使用方法について、傷寒論に則って考察する。
肝 (きも) を押さえて健康を
ネット上での体調不良のご相談に対する東洋医学的な回答である。脂肪肝への向き合い方・漢方薬の用い方・こだわりの悪影響について説明した。
こむら返りには〇〇が効く
中医学では、こむら返りは「こむら (腓腹筋) 」に問題があるのではなく、「体」に問題があると考えます。体に問題があるのは、これまでの「生活の仕方」に問題があるのです。生活の仕方に問題があるのは、そういう行動をしようと思う「心」に問題があるのです。
「ツボ押し」についてのアドバイス
質問にお答えします。【質問】曲池は万能のつぼとのことで平素押しております。押すと必ず、お腹が、ぐぐっとなります。
寝入りばなに、ここを押すことは、休んでいる胃腸を起こすことになり避けた方がよろしいのでしょうか。アドバイスお願いします。
片頭痛・唾液過多・喉のつまり感… 更年期障害と朝の食欲
生理前に片頭痛がひどい。唾液が湧く。ノドのつまり感がある。こうした更年期障害の方のご質問に、東洋医学的にお答えしました。この方は朝の食欲がなく、これは脾の弱りを示します。脾の弱りをベースとして起こる様々な症状をご説明します。
不眠と “うるおい” と母乳
42歳で出産、母乳で3歳半まで育てた方のご質問です。夜中に母乳を与えなくても良くなったのに、なぜか頻繁に目が覚める。母乳と不眠、一見関係のないこの2つを、東洋医学の “血” という概念で説明します。
高齢者の頻尿… “疏泄太過” の手引
高齢者によく見られる症状に頻尿があります。東洋医学の目で見た時、それは生命力そのものの弱りを意味します。また、認知症患者に見られる怒りっぽさ、また高齢者に多い脳梗塞など、その生命力の弱りと根っこでつながっています。どのように考えるのか、展開...
気と血の関係…疏泄太過を考える
気は動でありハツラツさです。
血は静であり落ち着きです。
気と血は陰陽関係で、男女のように引きつけあい、抱き合う関係です。この抱き合った気血のことを単に「気」と表現することもあります。いわゆる「気一元」です。
筋肉が硬い、柔らかい…痛みを取る方法
筋肉の硬さ柔らかさと痛みの関係を、東洋医学的に分析します。また、痛みの左右差はどのように評価するのか。按圧の刺激を感じない柔らかい筋肉の評価は…。重要なことは、部分的なものであっても、全体との関わりを考える東洋医学的な視点です。
表証…カゼ (風邪・感冒) を治す意味
表証と呼ばれる概念の中にカゼ (感冒) があります。これを治療することは中医学の弁証論治の基本です。表証を見破り、慢性的な表証を治療することも大切ですが、もっと大切なのは、裏証を治療するためです。表裏は一枚の紙の表と裏で、一体のものです。
乳児アトピーの症例
乳児のアトピー、鍼による施術、で約3ヶ月の施術期間、18回の施術日数で略治となった症例である。中医学の診断に基づく見立てと治療方法を解説する。緩解する様子は画像によって分りやすい。
乾癬の症例
20年来の乾癬、プレドニンを10mg服用し続ける状態で来院され、鍼灸治療期間は3ヶ月弱である。経過中にプレドニンを5mgまで減らしたが、悪化することなく略治となった。黒ずんで見えるのはメラニンである。
リウマチ消失
リウマチの中医学的な症例検討である。鍼灸を用いた。月経や有臭便を機に症状が寛解してゆく様子から考察を行う。
発狂の症例
急に大声を出したり、外に飛び出したり、理性の効かない状態での異常行動を主とする病証を、中医学では狂病、あるいは癲狂という。鍼灸による狂病の症例を検討する。
パニック障害の発作… 1日に2回治療する
パニック障害の中医学的な症例検討である。鍼灸を用いた。今まさに発作を起こしている状態で、いかに弁証論治を行うか。問診よりも望診や切診が有力な情報となる。
血尿 (尿路出血) … 東洋医学的診断が西洋医学的診断を上回った症例
ナットクラッカー症候群の中医学的症例報告である。中医学独自の診断によって鍼灸を行った。1年7ヶ月の間、排尿のたびに見られた血尿が、ある日を境にピタリと止まる。