実際の治療例

循環器内科

胸痛とたべもの

中医学においては、「飲食は有節を貴ぶ」とします。つまり、節度をもって飲食せよということです。中医学では、胸痛の病因にも飲食の不節制を挙げています。臨床例を挙げて解説します。
循環器内科

胸痛と湿邪

「気象病」の不定愁訴はさまざまですが、今回は胸痛の症例をあげます。東洋医学では湿気による体調変化を外邪 (湿邪) によるものと考えますが、外邪 (引き金) の影響を受けるのは、そもそもの問題 (火薬) があるからです。詳しく考察します。
消化器内科 (肝臓科)

赤ちゃんの便秘

乳児の便秘についての中医学的な症例検討です。便秘の基本病理は「気の上衝」です。気が下れば便も降るのですが、これをフリーズさせるものとして、本症例では表証・脾気不運が見受けられました。
神経内科

パーキンソン病の症例

パーキンソン病の症例検討である。パーキンソン病によるものと思われる左足の震えに対し、右外関と右商陽の2ヶ所に鍼を刺したところ、その場で震えが止まった。中医学的に考察する。
ガン

慢性リンパ性白血病

慢性リンパ性白血病における、鍼灸治療の一コマです。 雨天続きで胸悶・上腹部膨満感があり、鍼をすると大きなゲップとともに消失しました。 病名に関わらず、正気を助け邪気を追い出すのは、中医学の基本です。
循環器内科

心筋梗塞 (慢性胸痛) とパーキンソン病

鍼灸治療において、心筋梗塞による慢性胸痛と、パーキンソン病の下肢の振戦を併発した症例に対する、弁証論治による症例の検討を行う。表証に注目した。
心療内科・精神科

精神疾患 (癲病) の症例

「癲病」は東洋医学における精神疾患の一つである。その病理には陽明病 (胃家実) が挙げられる。その病因には飲食の「定時」「定量」の不摂生が挙げられる。癲病の治療の実際を紹介しつつ、インフォームドコンセントの大切さを考える。
整形外科

痛いところに鍼をしない、たった一本の鍼

中医学に基づいた一本の鍼は、整形外科的な疾患にも奏効します。弁証論治に則った治療例をご紹介します。
口腔外科

よだれと脾

東洋医学では、口は消化器 (脾) の状態を示す。口が自然に開いてしまって閉じないというのは、脾が弱いことを意味する。胃は脾と深い関係にあるが、胃には食べ物を始めとして、気を下に下にと降ろす働きがある。これが弱るとヨダレが上に昇る。
消化器内科 (肝臓科)

コロコロの大便

大便がかたい便秘を、中医学的にみた症例である。かたい大便は血虚が関わることがあるが、鍼灸施術とともに、目の使いすぎに対する指導を与えると、速やかに改善した。目の使いすぎは血を傷る<素問・宣明五氣 23>。病因病理を考察する。
整形外科

最期まで「生きる」

88歳 (女性) の、腰痛により寝返り困難となった症例を検討する。治療開始から2ヶ月経過したころ、画像に示す「足の爪」が正常なものに変化した。それと前後するように腰痛が軽減し、一時間の窯による除草作業が可能となった。
婦人科

月経と三陰交

胸痛の東洋医学的な症例検討である。ストレス・瘀血・月経・三陰交、これらの要素が胸痛とどのように関わるかを考察する。
皮膚科・アレルギー科

汗疱 (手足の湿疹) の症例

アトピー性皮膚炎で悪寒を伴うものは少なくないが、本症例の「汗疱」でもそれが見受けられた。東洋医学的に見て、悪寒は寒邪によるものである。一方、皮膚の炎症は邪熱によるものである。両者はどのように関わり合うかを中心に中医学的な症例検討を行う。
心療内科・精神科

発狂の症例

急に大声を出したり、外に飛び出したり、理性の効かない状態での異常行動を主とする病証を、中医学では狂病、あるいは癲狂という。鍼灸による狂病の症例を検討する。
小児科

祈り…母親にも効いた小児鍼

鍼治療を行う中で体験した「ユングの共時性」 (シンクロニシティ) について。呼ぶよりそしれ、噂をすれば影、などの言葉があるように、相手のことを強く思うことによって、偶然とも思える事象の一致が見られるというものである。
総合診療科

慢性疲労の症例

慢性的な疲労感を訴え、力のない小さな声と、首から肩にかけての強度の筋緊張が特徴となる症例を検討する。中医学でいうところの「気虚」と、疏泄太過・疏泄普及の陰陽関係を、臨床を交えて考察する。
神経内科

全身麻痺 (痿病) の症例

中医学での表証は、あらゆる奇病と関連する可能性を持つ。本症例は急性の痿病であり、全く筋肉が動かせない状態が全身に及んでいたが、表証を撮ることによって速やかに回復した。表証とは何かを考えつつ症例を検討したい。
皮膚科・アレルギー科

アトピー性皮膚炎の重症例

30代。女性。 以前からアトピー性皮膚炎である。本人の強い希望で、他の治療を一切行わず、当院の治療のみで経過を観察する。 現在、下腿・膝・前腕・上腕・背部にかゆさとヒリヒリ感。とくに上肢と下肢がひどく、程度は上下肢とも同等。体の広範囲に炎症...
婦人科

更年期障害の症例

主訴 48才。女性。 ●3年前からめまい・動悸・ホットフラッシュ (カーッとくるのぼせ・顔のほてり) が続いている。年々強くなってきている。※4日前に強度のめまい。グルングルン回る。初めて経験する激しさ。●前額痛・背部痛 (第11胸骨周辺)...
総合診療科

誤嚥→嘔吐

病歴 76才。男性。 糖尿病。6年前から食前にインスリンを注射している。当院にて、1年半前から週に1~2回のペースで治療中。治療開始後からA1cの値が良好になる。通院9か月目で、病院の指示によりインスリンの量を減らし、それから7か月後に再び...
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