蓄膿…湿熱による鼻閉
tikuno
耳鼻咽喉科
31歳男性。
「8歳から花粉症で、28歳で蓄膿と言われました。」
つらそうな鼻声。
「ふくらはぎが重くてだるいんです。」
「ふくらはぎが重いのも、鼻が出たり詰まったりするのも、モタモタした水が原因なんですよ。」
「モタモタした水?」
「水は人間にとってとても大切なもの。でもサラサラ流れていれば生命エネルギーになるけど、モタモタし出すと生命の邪魔をする物質になるんです。これを痰湿と言うんです。」
「へえ」
「水は下に流れるでしょ。だからふくらはぎが重くなる。では鼻に昇ってくるのはなぜか。これは邪熱 です。火は上に昇るでしょ。熱が痰湿と結び付くので鼻に行くんです。」
当該患者の場合、痰湿は飲食過多が原因である。これは胃気上逆につながる。
また、邪熱は仕事などのストレスが原因である。これは肝気上逆につながる。
胃気上逆・肝気上逆については、気逆証をご参考に。
まず、熱を取る処置。神道・左右の心兪に鍼。
その後、痰湿を取る処置。右豊隆に鍼。
「どうですか?」
「ああ、鼻が通ってきました。」