奇跡って何だろう

信じられない話があります。
肝臓という臓器は、4分の3を切り取られても、元どおりに再生するというのです。
僕だったら?
確実に死にますね。

仮に生き延びたとしても、手が生え足が生え…などあり得ないことです。
そんなことがもし起こったら、それは奇跡ですね?
そんな奇跡を、肝臓という臓器は、当たり前の日常のようにやってのけるのです。

肝臓には500以上の機能があると言われます。分かっているものだけで500です。いったいどのくらいの働きを持っているのでしょう。命の営みである “500の機能” を一手に束ね、命を支える。それは、いっとき機能しなくなったとしても、不死鳥のようによみがえるのです。

臨床をやっていると “奇跡が起こった” と思うことがままあります。
それは仮想世界の出来事ではなくて、肝臓という “臓器” に、物理的に起こった “現実” なんですね。 “500の機能” が動き出したのです。

では、その方法は? “500の機能” とは?
“肝臓” を考える…東洋医学とのコラボ にヒントを散りばめました。
奇跡を起こすのは “休肝日” だけではないのです。

我々は肝臓に負担をかけすぎています。

美味しいからと言って、のべつ幕なしに食べる。知らぬ間に肝臓を働かせすぎる。それが原因とも知らずに病気になる。美味しいものを食べる元気はまだまだある。いっぱい食べる。

これには、肝臓も閉口していることでしょう。

奇跡の立役者をそんなに疲れさせては…。

冷えでおなやみの方もおられるでしょう。肝臓には、体温を上げて温める働きがあります。これも “500の機能” のなかの一つです。

“温める” は当座しのぎの付け焼き刃、芯から改善する。

肝臓がテキパキ働けば、体温を上げるどころか、 “500の機能” が、頼まなくともテキパキ動く。治すつもりのないところまで…!

東洋医学とよく似ていますね。

足の痛みを治したら4センチ大の巨大ホクロがはがれた。
狭心症の痛みを治したらパーキンソンの震えが取れた。
アトピーを治したら発達障害が改善して通知簿が上がった。

肝臓が働き出したと考えると?

そういえば、500では効かない臓器があります。
脳です。
これも奇跡を起こす臓器です。
考え方は、今すぐにでも180°変えることができる。新しく正しい知識で、今すぐにでも上書きできる。

奇跡はすぐそこにある。

 

参考文献
塚田捷ほか「未来へ広がるサイエンス2」啓林館 2015 (中学理科の教科書)
浅島誠ほか「新編生物基礎」東京書籍 2018 (高校理科の教科書)

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