小児科 発達障害 (グレーゾーン) の芽 —その2— 男児の症例である。ずっと部屋に閉じこもって、壁を殴ったり、暴れたりしていたが、母親に “子供は預かりものである” というアドバイスを与えると、まもなく問題の行動は見られなくなり、素直になった。 2023.03.08 小児科
ガン 20年診続けた患者さん ガンが発覚する直前というのは無症状であることが多い。これを思えば症状がないからといって安心してはならない。症状の有無を超越し、体に問題がないかを見抜く技術が必要だ。これがなければ、患者さんは本当に安心して体を預けることができない。 2023.02.22 ガン
総合診療科 悪化直前の脈 「治未病」…いまだ病まざるを治す。これは中国伝統医学の基幹となる部分である。脈診において、私個人の臨床経験から得られた「治未病」の一つの体現を紹介する。 2023.02.19 総合診療科
心療内科・精神科 不安障害 病気の症状は「他人」と同じ。だからコントロールしにくい。 病気の原因 (生活習慣) は「自分」と同じ。だからコントロールしやすい。 他人の目を気にせず、自分に目を向けることの大切さは、 他人を変えようとせず、自分を変えようとすることに等しい。 2023.02.15 心療内科・精神科
カゼ 新型コロナ後遺症の症例 新型コロナ感染症の後遺症の症例を中医学的に検討する。本症例では、発熱が癒えてなお、表証が認められた。表証を除去することで、後遺症と考えられる上肢の震えと痛みの速やかな回復が認められたと考えられる。 2023.01.22 カゼ
皮膚科・アレルギー科 乾癬の症例 20年来の乾癬、プレドニンを10mg服用し続ける状態で来院され、鍼灸治療期間は3ヶ月弱である。経過中にプレドニンを5mgまで減らしたが、悪化することなく略治となった。黒ずんで見えるのはメラニンである。 2022.11.30 皮膚科・アレルギー科
口腔外科 顎関節症 顎関節症の鍼灸による症例検討です。一流大学を目指す受験生の、受験間際の顎関節症です。スプーンが入らないほど口が開かない。一度の治療の一本の鍼で消失しています。意外な原因について考察します。 2022.11.16 口腔外科
腎臓内科・泌尿器科 むくみ… 指定難病222;ネフローゼ症候群の症例 ネフローゼ症候群 (指定難病222) とは、腎臓の炎症による蛋白尿・むくみを主症状とし、人工透析にいたるリスクがある腎臓の病気である。症例として、尿蛋白4.52g/日が0.78g/日に下降したものを挙げつつ、東洋医学的な「表証」との関係について考察する。 2022.09.13 腎臓内科・泌尿器科
整形外科 坐骨神経痛… 喜びすぎず悲しみすぎず 痛みの原因には、物理的要因・環境的要因 (寒さ・湿気など) ・心理的要因などが挙げられる。この内、心理的要因によって誘発された坐骨神経痛についての症例を検討する。中医学的に原因を求め、鍼灸によってこれにアプローチした。 2022.08.30 整形外科
出血 血尿 (尿路出血) の症例 血尿は、中医学においては「血証」と呼ばれる。多くは「営血分」と呼ばれるところに邪熱が迫ったり侵入したりすることで出血する。本症例では出血が治まる過程で褐色尿と経血の大きな塊が見られた。中医学的な解説を試みたい。 2022.08.23 出血
心療内科・精神科 ストレス ✕ 祈り = 幸せ 心身一如。これが東洋医学の基本である。体を見て心を読み解く。心を見て体を読み解く。互いが互いを助け合う陰陽。その陰と陽である「こころ」と「からだ」に共鳴できれば、動くはずのないものがその場で動くこともある。 2022.07.19 心療内科・精神科
整形外科 ストレスと滑液包炎… たった1mmの成長こそが「健康」 鍼灸の症例報告である。肝気鬱結 (ストレス状態) から邪熱と水邪を生じ、気機を阻遏して足関節滑液包炎による痛みを生じた。ほんの少しの言葉かけと百会の鍼によって、肝鬱が解決の方向に動く機序と、心と体の相関性について考察する。 2022.07.13 整形外科
皮膚科・アレルギー科 乳児アトピーの症例 乳児のアトピー、鍼による施術、で約3ヶ月の施術期間、18回の施術日数で略治となった症例である。中医学の診断に基づく見立てと治療方法を解説する。緩解する様子は画像によって分りやすい。 2022.06.29 皮膚科・アレルギー科
心療内科・精神科 早く寝なさい! 「早寝早起き」について、東洋医学的に考察する。《黄帝内経・靈枢・營衛生會》に言及がある。症例を添えつつ、《靈枢》の記載に基づいて説明する。ポイントは子の刻 (23時〜1時) である。 2022.04.13 心療内科・精神科
消化器内科 (肝臓科) 腹痛… 決断は「胆」 東洋医学で言う「胆」は「中正の官」であり、「決断」に関与するとされる。ここから、胆に関わる穴処を改善することは、決断を強化することにつながるという考え方ができる。この考え方を、ストレス性の疾患に応用し、改善が見られた臨床例を紹介する。 2022.04.06 消化器内科 (肝臓科)
小児科 発達障害 (グレーゾーン) の芽 —その1— 発達障害は先天性のもので緩解することはあっても治ることはない。これが常識である。ただし、発達障害と間違えかねないよく似たものはあって、グレーゾーンと呼ばれることがある。それを生む環境とはどんなものか、一症例を挙げて考えたい。 2022.03.09 小児科
眼科 猫の白内障 家に迷い込んだ子猫が、目が見えなくなった。 壁にぶつかっては、壁伝いにゆっくり歩く。 玄関の餌置き場に降りるのも、着地に失敗して、こけることも。 トイレに入るのも手探りで何度も確認している。 家族が近くを通るだけで、足音にビクッと反応しおびえる。 2022.03.09 眼科