実際の治療例

小児科

発達障害 (グレーゾーン) の芽 —その1—

発達障害は先天性のもので緩解することはあっても治ることはない。これが常識である。ただし、発達障害と間違えかねないよく似たものはあって、グレーゾーンと呼ばれることがある。それを生む環境とはどんなものか、一症例を挙げて考えたい。
腎臓内科・泌尿器科

膀胱炎 (80才) 10分で完治?

中医学的な膀胱炎の病理を、鍼灸の臨床例のなかで説明する。膀胱炎は中医学では「淋疾」と呼ばれる。「膀胱」に熱がこもることが基本的な病理である。この熱は、心肝邪熱・脾胃湿熱が主なソースとなる。ソースを経つことで改善をねらう。
動物科

猫の白内障

家に迷い込んだ子猫が、目が見えなくなった。 壁にぶつかっては、壁伝いにゆっくり歩く。 玄関の餌置き場に降りるのも、着地に失敗して、こけることも。 トイレに入るのも手探りで何度も確認している。 家族が近くを通るだけで、足音にビクッと反応しおびえる。
神経内科

パーキンソン病…中断患者からの電話

見返りを求めない、ひたすらの努力 ……真心。 これが両者にあれば…! ほとんど治療していないのにパーキンソン病が治ったと報告を受けました。こちらも驚いた症例です。
カゼ

カゼが治らない (慢性風邪)

東洋医学的に見た、慢性カゼの症例検討である。表証という概念を用いて外邪を除去し、正気という概念を用いて脾虚を改善し生命力を増強する。
膠原病・リウマチ科

リウマチの完治例

リウマチの中医学的な症例検討である。鍼灸を用いた。CRPが正常値となり、医師から完治と告げられた症例である。両手指・両手関節・両肩関節・左膝関節両手指・両手関節・両肩関節・左膝関節。特に左手指の第2・3・4指のこわばり・痛み。
耳鼻咽喉科

鼻閉と呼吸、そして衝脈

パニック障害の中医学的な症例報告である。呼吸が苦しく感じるることで不安が増幅されるものに、鍼灸によるアプローチを行った。
耳鼻咽喉科

蓄膿…湿熱による鼻閉

蓄膿…湿熱による鼻閉tikuno耳鼻咽喉科 31歳男性。 「8歳から花粉症で、28歳で蓄膿と言われました。」 つらそうな鼻声。 「ふくらはぎが重くてだるいんです。」 「ふくらはぎが重いのも、鼻が出たり詰まったりするのも、モタモタした水が原因...
カゼ

ノロウイルスの症例

ノロウイルスの鍼灸による症例である。中医学的に考察する。中医学では汗法・吐法・下法を「汗吐下」とも称し重視する。吐法が速やかな症状の収束につながったと思われる症例である。
耳鼻咽喉科

めまいと陽亢

めまいについての中医学的な症例検討である。陽亢と夜ふかしとの関係について考察する。
婦人科

月経前緊張症 (PMS) と目

月経前緊張症 (PMS) の一症例を検討しつつ、精神疲労と眼精疲労から東洋医学における「血」を考察する。
総合診療科

足の冷えと痰湿… “治未病” のフェーズ

60歳。男性。健康管理のために定期的に来院されている。 年明けの1月7日。 いつものように、まずは体の診察から。 何から診るかというと、4日の診療開始日から、みんな同じように出ている “あの反応” からだ。うん、やっぱりこの患者さんにも同じ...
心療内科・精神科

ストレスによる食欲不振… ごはんと息の通り道

予約の日はまだ先だが、当日電話があって急きょ来院。何かあったかな。 まず望診する。顔面の気色が全面で沈んでいる。強度の疲れがあることを示唆する。舌をみる。白膩苔。いつもより明らかに分厚い。 日数的にもう生理直前だ。しかし三陰交に「血の充実」...
消化器内科 (肝臓科)

子供の胃食道逆流症

6歳。女の子。定期的に診ている。12月のある日の臨床。 いつものように、目視で診察する。子供の場合は望診で行うことが多い。たまに確認のために手で触れて診ることもある。 四診とは…望診・聞診・問診・切診 をご参考に。 上巨虚に邪が出ている。上...
整形外科

寒邪による腰痛

12月上旬。一旦寒くなっていたのに、最近、調子はずれに温かい。そんなある日の臨床である。 60代、女性。 問診はせずに、まずは望診・脈診・腹診。 四診とは…望診・聞診・問診・切診 をご参考に。 お腹を診ていると…。 「イテテテ… 」「ん? ...
消化器内科 (肝臓科)

腹痛… 望診の “その上”

運転しながら、一瞬振り向いて後部座席の娘の残像を焼き付ける。前を見て運転しながら、その残像で診察する。この季節、疑わしいのは冷えだ。寒府は? 邪が出てるな。やっぱり冷えがあやしい。
ガン

ガンとともに

「はい、舌みせて。…はい、いいですよ。舌の色がいいですね。悪いときは白くなってるんやけど、ちゃんと赤みがあります。まあ、上手に生活しておられるのかな? 調子は?」「うん、いいですよ。」体調がいいので、最近、内職を始めた…
口腔外科

口臭、その場で消失

男性。70代。2021年11月30日 9:50 心筋梗塞があり、当院で大幅に改善。その後も週に一度のペースで悪化予防と健康維持のために来院しておられる。 この日も主訴は特になし。 ただし、脈を診ていると鼻から漏れる呼気が異臭を放つ。口を閉じ...
出血

出血 (大量下血) の症例

中医診断学には「血証」と呼ばれる概念がある。出血する病のことである。邪熱 (実熱) が、深い部分 (営血分) に影響・侵入して、血絡を傷つけると出血する。統血作用が低下しても出血が起こる。この理論通りに治療できるか、症例をあげて検討したい。
消化器内科 (肝臓科)

腸閉塞と目

二千年も前の書物である《黄帝内経》には、目の使いすぎは血を消耗すると記されている。現代ほど目を目を酷使する時代はないと思われるが、古代中国においてすでに着目していたのである。これからの研究課題として、非常に面白いと思う。症例を提示する。
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