流注 (部位)

髆と膊

髆・膊・臑・臂 髆 《霊枢・經脉10》に見られる「髆」は、肩甲骨を指します。 説文解字に端的に説明されています。 髆.肩甲也.《説文解字》 《霊枢・經脉10》には「肩髆」と表現されています。「肩髆」も肩甲骨のことです。また「肩髆内」とも表現...
流注 (部位)

臑とは

《霊枢・經脉》で見られる「臑」は、上腕部の内側面・前面を意味します。 また、上腕部全体を指すこともあります。よって、上腕部内側面・前面を中心とした上腕部… をイメージすればいいでしょう。 詳しく見ていきましょう。 解釈にばらつきがある 中国...
医療って何だろう

癒やしとは…「兪」の字源に秘められた哲学

「兪」は東洋医学にって馴染みが深いですね。肝兪・脾兪なのどツボの名前に用いられますが、癒・輸・愉・諭にも通じます。実はこれらが、臨床における「癒やし」の全容と符合します。兪の原義をたどってみましょう。
心療内科・精神科

ストレス ✕ 〇〇 = 幸せ

心身一如。これが東洋医学の基本である。体を見て心を読み解く。心を見て体を読み解く。互いが互いを助け合う陰陽。その陰と陽である「こころ」と「からだ」に共鳴できれば、動くはずのないものがその場で動くこともある。
自分でできる健康法

冬病夏治・夏病冬治

東洋医学には、冬病夏治・夏病冬治という言葉がある。冬の病気を、夏の間に予防・治療する。夏の病気を、冬の間に予防・治療する。そういう意味である。では、具体的に何を行えばよいのか。東洋医学の原理にのっとって説明する。
整形外科

ストレスと滑液包炎… たった1mmの成長こそが「健康」

鍼灸の症例報告である。肝気鬱結 (ストレス状態) から邪熱と水邪を生じ、気機を阻遏して足関節滑液包炎による痛みを生じた。ほんの少しの言葉かけと百会の鍼によって、肝鬱が解決の方向に動く機序と、心と体の相関性について考察する。
東洋医学って何だろう

証候とは… 病態把握への果てしなき挑戦

中医学では、病態のことを「証」といいます。証には「証名」と「証候」があります。ここに「悪寒・浮脈・頭項強痛」というひとくくりの症状があるとします。このとき証名は「表証」です。このとき証候は「悪寒・浮脈・頭項強痛」です。
用語集

裏急後重とは

裏急後重とは、腹痛 (裏急) があって便意があり、下痢をするが、残便感 (後重) が継続する状態のことを言います。 温病の湿熱・湿熱疫・生冷不潔の飲食物の摂りすぎなどが原因です。下痢にゼリー状の粘液が交じるのが特徴です。 裏急…差し迫る腹痛...
皮膚科・アレルギー科

乳児アトピーの症例

乳児のアトピー、鍼による施術、で約3ヶ月の施術期間、18回の施術日数で略治となった症例である。中医学の診断に基づく見立てと治療方法を解説する。緩解する様子は画像によって分りやすい。
用語集

井穴とは

「井穴」(せいけつ) について。主に瀉法に用いるが、きついツボであることは間違いない。正気の虚があるとき、それを補わずに用いると効果がないばかりか悪化することもある。鍼を求める「生きた反応」があれば、著効がある。
東洋医学って何だろう

補瀉って何だろう

正気が「味方」だとすれば、邪気は「敵」です。補法は味方である正気を増やす方法です。瀉法は敵である邪気を追い出す方法です。どういうイメージで補法・瀉法を行えばいいのか、字源・字義にさかのぼって本質に迫ります。
自分でできる健康法

気閉はコルク栓… 感謝と謙虚で栓を抜く

気閉と気脱は陰陽です。この2つをコルク栓の開け閉めにたとえて説明します。気閉も気脱も重症をイメージさせますが、慢性的な軽症にも当てはめてかんがえてみましょう。そのとき、症状の緩解と悪化を繰り返すカラクリが見えてくるかも知れません。
流注 (動詞・名詞)

廉とは

廉の字源・字義 廉 【訓】かど レン 「廉」は「广」+「兼」。 兼の字源 「禾」は稲などの穀物が実るイネ科の植物。「兼」は「禾禾+又 (手) 」 よって、「兼」は、1つの手で2つの稲穂 (禾禾) を持つ。あわせ持つ。→「兼ねる」。 これが基...
医療って何だろう

武器と食物

武器と食物、これは好対照である。どちらも命を守る。 医学にはこの2つの側面がある。 「武器」のような「強さ」を持つ側面。「食物」のような「優しさ」を持つ側面。 ナイフをもって人殺しが突進してきた。相手はやる気だ。こういうとき、 “食物を食べ...
東洋医学って何だろう

五臓六腑の5と6、経絡の12、経穴の365の謎に迫る

東洋医学には様々な「数字の謎」があります。たとえば五臓六腑の5とは? 6とは? 言いしれぬ哲学が隠されています。古代中国人が命を養いつつ培 (つちか) った文化、ここにさかのぼることにより、壮大な謎と哲学が見えてくるのです。
東洋医学って何だろう

月と体… 《素問》にみる月輪と女性生理

《素問・八正神明論》では、月齢周期は人体に影響する…としますが、現代科学では認められていません。 その有無を論じる前に、古人がどのようにしてこうした考えに至ったのかを考察します。東洋医学の成り立ちを知る上でも無意味ではないと考えます。
Q&A

「気」の世界との向き合い方

熟練した魚屋さんは、一目見るだけで美味しい魚を見分けます。しかし、どうやって見分けているのか説明を求められても、おそらくできません。言葉にできない。こういうのを不立文字 といいます。これは、まさしく「気」を見ているのです。
四季の養生

夏の養生… 蕃秀 (ばんしゅう) とは

夏は蕃秀 (ばんしゅう) 、これは《素問・四氣調神大論》の言葉です。蕃秀とはsparklingです。飛躍です。夏は飛躍の季節、この意味をよくつかみ、体現できるならば、養生の成果が大きく飛躍する。字源と臨床から古代中国人の発想を考えます。
自分でできる健康法

信とは… 脾が育てる生命力

「信愛」という言葉があります。これさえあれば家庭も世界も平和ですね。体にも良くないはずがありません。信と愛は陰陽です。信は理性、愛は感情です。理性と感情も陰陽です。これを踏まえながら「信」とは何かを考えます。
自分でできる健康法

自由と束縛

自由と束縛。 これは陰陽である。陰陽とは「夫婦」のようなもので、全く真逆の概念でありながら互いが互いを助け合い、高め合って「一つの家庭」を形成するものである。どちらかが欠けては成り立たないし、どちらかが力を持ちすぎると、それは崩壊する。 自...
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