さまざまな病気の原因と治療法

逆流性食道炎…東洋医学から見た2つの原因と治療法

逆流性食道炎の基本病理があります。「肝気犯胃」です。肝気が胃を犯す。肝気とは何でしょう? これはストレスと深いかかわりを持ちます。もともと逆流性食道炎はストレスと関係があると言われます。ストレスは物理的な除去ができません。よって機能的に切り込みます。
カゼ

2時間での解熱 (2歳)

幼児の発熱に、列缺に鍉鍼で治療を行った例である。列缺は陰経に属し、陰分の正気を補える。また陽明に流注し、胃気を鼓舞できる。また任脈の主穴である。また手陽明と交会し、手陽明は肩髃で足少陽胆経と交会するため少陽を動かすことができる。
四季の養生

冬の養生… 閉蔵とは

冬は閉蔵、これは《素問・四氣調神大論02》の言葉です。 “閉蔵” とは何か、これを深く理解することは、冬を健全に過ごす方法を得るだけでなく、「元気はつらつ」の起点を得ることに等しいと言えます。
さまざまな病気の原因と治療法

顔面神経麻痺…東洋医学から見た原因と治療法

ベル麻痺を始めとする顔面神経麻痺は、風邪 (ふうじゃ) が原因であると東洋医学では考えます。例えばストレスがあり緊張がある。緊張は熱を生みます。熱は上昇気流を生み、風が生じます。多くはこのパターンが風邪 (ふうじゃ) の原因になります。
さまざまな病気の原因と治療法

脳梗塞…東洋医学から見た原因と予防法・治療法

生命を物質的にではなく、機能的に見る東洋医学の視点は、脳梗塞を「気の上衝」と捉えます。まるで台風のような上昇気流に、飲食の不摂生などで形成した「痰湿」が巻き上げられ、生命の天空とも言える頭部を犯すのです。その予防法を探ります。
さまざまな病気の原因と治療法

更年期障害…東洋医学から見た原因と治療法

突然カーッと熱くなり、汗が噴き出る。汗が引いたと思えば、体力が奪われたような疲労感。更年期障害の症状は多岐に渡りますが、ホットフラッシュはその筆頭に挙げられる症状です。東洋医学は、更年期のさまざまな症状を、つながりのあるものとして考えます。
カゼ

発熱 12歳…営血分の熱

営血分の熱。これは300年前の清代に起こった「温病学」という東洋医学の一部門の中の概念だ。癌をはじめとした難治性疾患には、こうした考え方を用いた診断が必要不可欠である。基礎を学び実戦を踏んだうえで挑む学習部門である。 しかし、たかだか300...
さまざまな病気の原因と治療法

狭心症…東洋医学から見た7つの原因と治療法

狭心症や心筋梗塞などで胸が痛む病態を「東洋医学では胸痹 (きょうひ) 」と呼び、正気 (生命力) と邪気 (病的副産物) の抗争が、心臓を舞台として起こったものと考えます。仮に正気が劣勢で、邪気が優勢になると、 生命の危険が生じます。
さまざまな病気の原因と治療法

アトピー性皮膚炎…東洋医学から見た4つの原因と治療法

アトピー性皮膚炎の特徴は、赤い皮膚の炎症です。東洋医学ではこれを「熱」と表現します。熱は、火をイメージすると分かりやすく、赤くて熱いものです。もう一つの特徴である痒さ、これを「風」と表現します。風邪 (ふうじゃ) ともいいます。
さまざまな病気の原因と治療法

うつ…東洋医学から見た原因と治療法

鬱 (うつ) とは、もともと東洋医学の言葉です。意味は…「感情がとどこおって通じない」。ですから、憂鬱で気分が晴れず、波及してさまざまな症状がみられます。もちろん、直接の原因はストレスが関与します。しかし、慢性化して回復しにくくなるのは、他...
さまざまな病気の原因と治療法

痛み…東洋医学から見た7つの原因と治療法

東洋医学では、あらゆる痛みの原因を「不通則痛」と表現します。通じなければ痛む。「通じないもの」とは気と血のことです。「通じなくさせるもの」とは邪実…すなわち気滞・痰湿・邪熱・瘀血・外邪です。これら要因を取り除くことで痛みを治療します。
さまざまな病気の原因と治療法

不眠…東洋医学から見た5つの原因と治療法

「精神」が安定していると、夜はグッスリ休めます 。「精」とは腎精のことで、体の養いです。「神」とは心神のことで、心の養いです。心と体は一体であるという考え方を「心身一如」といいます。東洋医学はそういう観点から不眠に切り込みます。
さまざまな病気の原因と治療法

便秘…東洋医学から見た6つの原因と治療法

便秘の原因と解消法を考えます。たとえば便秘をすると精神的に不安定になったり、不眠になったりしますが、どうしてでしょう。過敏性腸症候群はなぜ複雑な症状を制するのでしょう。長い歴史を持つ東洋医学は、便秘をどのように考えるのでしょうか。
さまざまな病気の原因と治療法

頭痛…東洋医学から見た5つの原因と治療法

頭痛に限らず、痛みは信号です。ブレーキです。痛みの原因がなくなり不必要になれば、痛みは自ずと消え去ります。それが本当の治療であり、東洋医学はその手段の一つです。 東洋医学は頭痛をどのように見て、治療するのでしょうか。脳梗塞や脳腫瘍との関連性...
さまざまな病気の原因と治療法

腰痛…東洋医学から見た6つの原因と治療法

腰痛といえば、椎間板ヘルニア・脊椎間狭窄症・すべり症なども含まれますし、単に、筋肉の緊張による腰痛もあります。 東洋医学的には、それとは見る角度が異なります。腰に意識を払いつつも、全身の血流を正常化し、自然治癒力を最大限に引き出すことに主眼...
スポーツ障害

野球肩

空間弁証による治療は、とくに整形外科的疾患で効果が期待できる。本症例では、野球少年が投球フォームを改善しようとしたところ、空間のバランスを崩して右肩の痛みを生じたと考えられる。左下に当たる左腰の治療により、痛みが取れると考えた。
さまざまな病気の原因と治療法

喘息…東洋医学から見た3つの分類と治療法

咳・喘・哮の3つが混在する部分が喘息です。 咳・喘・哮それぞれの病因病理を知ったうえで、患者さんの状態から、どれを主に治療するかを判断し、効率的に治療効果を挙げる工夫をしながら治療します。 以下に、咳・哮・喘の原因と、それぞれの治療方法を見ていきましょう。
さまざまな病気の原因と治療法

浮腫 (むくみ) …東洋医学から見た5つの原因と治療法

むくみを東洋医学的 (中医学的) に説明します。脾と腎が中心となって水湿代謝は行われます。脾腎は生命力の根幹で、それが弱ると生命力を邪魔するもの (邪気) が強固となります。このような構図が総合的にむくみを形成します。
カゼ

39.5℃の発熱 (5歳)

発熱をともなう表証の症例検討である。合谷は表寒実証に使用されるが、的確な証の診断ができれば、速やかな効果が見られる。本症例はその一つである。鍼をかざした瞬間に生き生きとした生命の躍動が観察された。
東洋医学って何だろう

四診とは…望診・聞診・問診・切診

四診とは、東洋医学独自の診察方法を言います。望診・聞診・問診・切診の4つを言います。望診とは目で見て行う診察法、聞診とは耳や鼻を用いて行う診察法、問診とは患者さんの話を詳しく聞く診察法、切診とは体に触れて診察する方法です。
テキストのコピーはできません。