自分でできる健康法

脾はなぜ重要か…東洋医学の「土」の哲学

東洋医学では「脾」はもっと重要視されると言ってもいい。五行では脾は中央に配当され、土であるとされる。そして脾という字の「卑しい」という部分。これらが一つにつながって、本当に「尊い」ものとは何かを問いかけてくる。
Q&A

表証…カゼ (風邪・感冒) を治す意味

表証と呼ばれる概念の中にカゼ (感冒) があります。これを治療することは中医学の弁証論治の基本です。表証を見破り、慢性的な表証を治療することも大切ですが、もっと大切なのは、裏証を治療するためです。表裏は一枚の紙の表と裏で、一体のものです。
Q&A

数脈について

東洋医学的 (中医学的) に、脈が早い (数脈) のは、主に邪熱が原因です。また同時に正気 (陰・陽・気・血) の弱りであることもあります。詳しく説明します。
自分でできる健康法

自分と向き合う、体と向き合う

自分に向き合う。これを東洋医学的に言い換えれば、「心神」 が「肝魂」に向き合う姿だ。これは、反射的行動 (肺魄) に反映される。 心神と肝魂は表裏一体、協調して「こころ」を形成する。 反射的行動は、その人の「生活習慣」に大きく関わる
Q&A

先天の気・後天の気を補充するには

先天の気 (腎) とは生まれながらに持っている生命力です。後天の気 (脾) とは生まれてから獲得してゆく生命力です。生まれながらに体が弱い場合、それを強くする方法はあるのか。東洋医学の考え方をご紹介します。
Q&A

三焦とは

たいへんいいご質問があったのでご紹介します。 【質問】三焦とはなにか。西洋医学的な見方をしてしまうためか、分かりづらい。 【回答】これは東洋医学でも見解がまとまっていません。僕に分かるだけのことしかお答えできませんが、やってみます。 三焦は...
Q&A

遅脈について

徐脈のことを中医学では「遅脈」と言います。気と血の関係から、遅脈が生じる理由を説明します。
自分でできる健康法

東洋医学を勉強しよう

東洋医学では、どのように人の体を、そして心を捉えているのでしょう。とっつきにくいこの学問ですが、それを理解できたならば、今までとはまったく違った病気の成り立ちに気づくことができるかもしれません。ご一緒に勉強しましょう!
皮膚科・アレルギー科

汗疱 (手足の湿疹) の症例

アトピー性皮膚炎で悪寒を伴うものは少なくないが、本症例の「汗疱」でもそれが見受けられた。東洋医学的に見て、悪寒は寒邪によるものである。一方、皮膚の炎症は邪熱によるものである。両者はどのように関わり合うかを中心に中医学的な症例検討を行う。
東洋医学って何だろう

経絡って何だろう

体には経穴 (ツボ) があります。それをつなぎ合わせたものが経絡です。経穴は点で、経絡は点が集まった線ともいえます。少なくとも2000年前には、その概念が出来上がっていますが、物質的にとらえることができません。その本質に迫ってみましょう。
東洋医学って何だろう

罷極とは… 疲労って何だろう

肝は罷極の本、これは《素問・六節藏象論》の有名な言葉です。罷とは強い力をダラッとさせる。極とは平気な顔をしながらも耐えている。これは字源から得られる字義です。疲労という漠然とした概念に、ハッキリとした輪郭が見えてきます。
新型コロナ

新型コロナウイルス偶感…流行の意味するもの…東洋医学的見地から

以下の記事は'20年の3月初旬に記したものです。いま読み返してみても使える考え方だと思います。むやみに恐れたり、なめてかかったり、どちらもよくありません。だんだん現実味をおびてきた長期戦に、相手の正体がわからないまま、闇鉄砲を撃ってもしかた...
自分でできる健康法

自分でできる4つの健康法 …正しい生活習慣を考える

健康とは自然な現象です。病気は不自然です。病気はして当たり前…などと思わないでください。健康が当たり前なのです。 生活習慣が健康をつくり、また病気も作ります。夜更かしが続けば体調を壊すでしょうし、そうでなければ何も起こらないでしょう。 では...
東洋医学って何だろう

三陰三陽って何だろう

五臓六腑と三陰三陽を同時に説明した図を掲げて説明します。一個の生命の枠にとどまらない、壮大な構図です。六尺足らずの人体のバーツとは次元のちがう概念です。
心療内科・精神科

発狂の症例

急に大声を出したり、外に飛び出したり、理性の効かない状態での異常行動を主とする病証を、中医学では狂病、あるいは癲狂という。鍼灸による狂病の症例を検討する。
さまざまな病気の原因と治療法

黄疸…東洋医学から見た7つの原因と治療法

黄疸という病名は、およそ二千年前の「黄帝内経」という古代中国の医学書に記載されています。その特徴は、目が黄色く、小便が黄色く、寝てばかりいる…その時期すでに粗削りながら、黄疸という病態認識を確立していました。それを分かりやすくご紹介します。
小児科

祈り…母親にも効いた小児鍼

鍼治療を行う中で体験した「ユングの共時性」 (シンクロニシティ) について。呼ぶよりそしれ、噂をすれば影、などの言葉があるように、相手のことを強く思うことによって、偶然とも思える事象の一致が見られるというものである。
さまざまな病気の原因と治療法

しびれ…東洋医学から見た原因と治療法

痺れの基本病理は、痺れる部位における血の不足です。つまり、部分的な血の不足があると、痺れが起こります。東洋医学では痺れをどのように捉えているでしょう。ここで注意したいのは、東洋医学の「血」の概念です。物質的にではなく、機能的に捉えます。
さまざまな病気の原因と治療法

月経異常総論…東洋医学から見た4つの原因と治療法

東洋医学の女性生理の基礎学を考察し、しかるのち各症候の原因と治療法を展開していきたいと思います。実体としての子宮・実用としての肝脾腎、そして実体 (陰) と実用 (陽) の境界として屹立する衝任。こうした概念から治療の切り口を見出します。
東洋医学って何だろう

東洋医学の「空間」って何だろう

ここでいう空間とは、前後・上下・左右・内外のことです。東洋医学には、これらの概念を用いた「空間弁証」というものがあります。近年生まれたばかりの概念で、藤本連風という日本人が提唱したものです。まだ東洋医学の中で定説とはなっていませんが、いずれ...
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