用語集

陰火 (気虚発熱) とは

李東垣が唱えた陰火について説明する。陰火は気虚発熱とも呼ばれ、外邪を伴わないカゼである。補中益気湯が主薬となる。臨床を交えて説明する。
Q&A

原因をとって痛みをとる… 若い鍼灸師の方へ

中医学的に痛みをどう捉えるか。中医学の病因病機に基づいた鍼によって、痛みを捉えきれるか。中医学に徹底して臨床を行ってきた者として、もっとも大切な部分をご説明します。
Q&A

中医学の勉強の始め方

僕が書いた文章は、たとえ話が多いので理解しやすくはなっています。しかし専門用語がでてくると読みづらくなります。そういう専門用語を「中医基礎理論」で調べながら勉強をすすめると、中医学の全容が見えてくるかと思います。
血の弁証

血寒証

血寒証についてです。指が凍死したもの (しかけたもの) が凍傷、体幹が凍傷を起こしたもの が凍死 (しかけたもの) 、どちらも血寒証に属します。部分的な血寒証、全体的な血寒証、どちらに属するかで重症度が大きく変わります。
Q&A

「ツボ押し」についてのアドバイス

質問にお答えします。【質問】曲池は万能のつぼとのことで平素押しております。押すと必ず、お腹が、ぐぐっとなります。 寝入りばなに、ここを押すことは、休んでいる胃腸を起こすことになり避けた方がよろしいのでしょうか。アドバイスお願いします。
経穴 (ツボ)

肩髃

肩髃の場所と効能について。
経穴 (ツボ)

足三里

足三里の場所は、下図を参考にしてください。 ツボというのは人によって場所が変化します。反応する場所が本当の場所で、杓子定規に決められたものではありません。しかしそれでは目安も何もなくなってしまうので、正規の場所が決められているのですね。つま...
皮膚科・アレルギー科

乾癬の症例

20年来の乾癬、プレドニンを10mg服用し続ける状態で来院され、鍼灸治療期間は3ヶ月弱である。経過中にプレドニンを5mgまで減らしたが、悪化することなく略治となった。黒ずんで見えるのはメラニンである。
自分でできる健康法

「食」に向き合う… 食・節・即・既 に見る東洋の食意識とは

「食」にも「節」にも含まれる「皀」とは、ご飯のことです。 ご飯をクチバシでついばむ姿が「食」です。 ご飯の前に手をつき頭 (こうべ) を垂れる姿が「節」です。 人間は鳥ではない。食にどう向き合うべきか。
用語集

八脈交会穴とは

八脈交会穴とは、列缺・後渓・公孫・足臨泣・外関・内関・申脈・照海のことで、奇経八脈それぞれの主治穴になっています。八脈交会穴は、八宗穴・八総穴とも言われますが中国ではその言葉は使わないようですね。よって、八脈交会穴というのが正式名称です。
ご来院の皆様へ

偶感 (2022.11.25)

ここ一週間ほど、右上巨虚を瀉法するケースが非常に多い。つまり、腸胃の滞りがあり、熱をこもらせているのだ。患者さん全般に見られるということは、多くは気候と関わる。気候はみんなに均等に覆いかぶさるからである。 熱の出どころは肝ではあろう。これだ...
自分でできる健康法

健康の “ズルい” うらわざ 〜片頭痛および類天疱瘡の症例から〜

▶デキモノと痰湿 ▶コントロールできる部分に集中する ▶ズルい裏技 ▶地味なものほど有り難い? ▶どこに神経質になるか ▶“常に真剣” は体にいい ▶“勝負事” は体によくない
大腸経

手の陽明大腸経《経脈》

手の太陰肺経、経脈の流注と病証について図を交えて詳説する。
口腔外科

顎関節症

顎関節症の鍼灸による症例検討です。一流大学を目指す受験生の、受験間際の顎関節症です。スプーンが入らないほど口が開かない。一度の治療の一本の鍼で消失しています。意外な原因について考察します。
流注 (部位)

「合谷」の作用とその根拠… 柱骨之会上とは

「合谷」が属する大腸経は「柱骨之会上」という特殊な場所を流注します。一般的には大椎のことだとされますが、もっと大きな概念があるのではないか。「合谷」のさらに大きな効果や意味を知るための考察です。
よもやまばなし

ポストカード from横浜

ポストカード、届きました。 真心のこもったお便りを、ありがとうございます。 1日も早いご回復を願っております。 以下の小話をもって返信といたします。
舌診

黒苔とは

東洋医学 (中医学) では、舌の黒い苔のことを「黒苔」と言い、重篤な証であるとします。すなわち、極熱の証・極寒の証を指し示します。鍼灸を用いて黒苔を正常に戻した症例を画像とともに挙げつつ、東洋医学的な見解をご紹介します。
自分でできる健康法

ねがいはかなう… 良い願いも悪い願いも

我々の思いや願い。その自由さとは裏腹に、それらが確実に型枠通り現実化してしまう、という話をします。 新約聖書に “初めに言葉があった。…すべてのものは、これによってできた。” とありますが、言葉の前段階の「意念」についての少しこわい話です。
肺経

手の太陰肺経《経筋》

手の太陰肺経、経筋の流注と病証について、図を交えて詳説する。経筋とは、筋肉とほぼ同じと考えてよい。また経絡を治療して筋肉が緩むのは、経筋を緩めていると考えてよい。
自分でできる健康法

主一無適… 二兎を追うものは一兎をも得ず

人生は富士山を登るようなものです。それぞれルートが違う。でも頂上で手を取り合うのですね。しかし中には、樹海に迷い込む人もいます。さまざまな情報が飛び交い、ルートに迷ってしまいますが、頂上の絶景を見るにはどうすれば良いのでしょうか。
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