電子レンジ、使ってくださいね

電子レンジ、使ってくださいね。

根拠は? 僕の経験と臨床です。

病弱だった僕が、これに救われたからです。
電子レンジにこだわりのない人のほうが、はるかに体が良くなっていくからです。

冷蔵庫と電子レンジは陰陽関係

冷蔵庫を使わない人、いないでしょ? でもあれ、ほんとに悪いんですよ。体を冷やすから。でも、冷蔵庫を使わなかったら、みんな食中毒になりますね? とても便利です。だから使ってるんですね。

文明とはそういうものです。わかったうえで、上手に使う。車だって体に悪い。 使い方を誤ると死んじゃう。でも、車を否定したら好きなところに移動できないですね? 電車も飛行機もそうです。

便利なものは、便利さ (メリット) に見合う「デメリット」が伴う。それは当たり前のことです。

冷蔵庫を使うのなら、電子レンジを使うべきです。
文明を享受しているのに、それを毛嫌いすることは矛盾します。

冷蔵庫の便利さを肯定するなら、電子レンジの便利さを肯定すべきだ。
冷蔵庫の便利さを否定するなら、電子レンジの便利さを否定していい。

このバランスが陰陽です。冷蔵庫と電子レンジは陰陽関係にあります。陰陽とは夫婦のようなもの。真逆の要素を持つ二人が、互いが互いを助け合い、生かし合う。

電子レンジは、三種の神器といわれる冷蔵庫の持つデメリットを、瞬時に補う文明の利器です。
電子レンジはよくないけど、冷蔵庫ならいいんじゃない? …なんて言ってると、食中毒が消えた代償として、「冷え」が生まれてしまうのですね。

表証が問題

ここでいう「冷え」とは、中医学的にいうと「表証」です。表証とはカゼのことだ…と理解している人がいますが、それはまだ入り口です。

奥座敷まで進めば、表証 (冷え) があらゆる病気・難病・奇病の原因になっている現状が見えてきます。何年何十年も、表証につきまとわれて病気が治らないという現状が存在します。

表証を治すことが病気を治すことの第一歩であり、そのためには電子レンジの活用を拒むべきではないということです。

表証…カゼ (風邪・感冒) を治す意味
表証と呼ばれる概念の中にカゼ (感冒) があります。これを治療することは中医学の弁証論治の基本です。表証を見破り、慢性的な表証を治療することも大切ですが、もっと大切なのは、裏証を治療するためです。表裏は一枚の紙の表と裏で、一体のものです。

蒸し器は手間がかかる

かくいう僕も、電子レンジを避けていた時期がありました。

電子レンジを使わずに、蒸し器で温めていました。18歳の頃です。1〜2年続けたかな。そういう試みをするくらい僕は体が弱かった。早熟でしょ? いまから35年も前 (2023年現在) のことです。

大きな釜で、すのこを敷いておかずを積み重ねて加熱、10分ほどしたら弱火にして、そのまま20分、中まで熱が伝わるのを待つ。

大変だった。

でも、体に良いと言われることなら何でもやった。

食中毒を防いだのは火

人類 (ホモサピエンス) の歴史は、20万年前からと言われます。
冷蔵庫が各家庭に届いたのはここ100年、その何百万年の間、人類は火🔥とともに進化 (生物学的に正しくは “進歩” ) を遂げてきました。

火がなければその多くが食中毒 (大腸菌など) で命を落とす危険があります。

アフガニスタンの未開の地の人々を支援し続けた中村哲医師は、「清潔な水と食べ物がなければ命は救えない」とし、水を沸騰させること、水で手を洗うことなどを説かれました。

われわれ人類が何百万年も命をつないできたのは、火で飲食物を加熱し続けた証しでもあるのです。加熱を怠った個体は、感染症で命を落とし、子孫を残せなかったことでしょう。

知覚神経が発達していない

火で飲食物を加熱し続けた。

だから、内臓 (食道や胃) には、寒冷の刺激を「危険」と感じる神経が発達していません。発達させる必要がなかったのでしょう。

その証拠に、
缶ビールを一気飲みしても嫌じゃない。でも缶ビールをお腹に当てていられる人、いますか?
腹の皮一枚です。内なら大丈夫で、外なら「やめてくれ!」となる。
やめてくれ! となるのは、人体に対して「危険」を及ぼす可能性があるからです。

皮膚には寒冷の刺激を「危険」と感じる神経が発達している。
内蔵には寒冷の刺激を「危険」と感じる神経が発達していない。

神経が発達しているということは備えが万全だということです。よって皮膚は「冷え」に敏感、冷えれば温めようとするので、皮膚ではそう冷えません。
神経が発達していないということは備えが不備だということです。よって口から入ってきた「冷え」には鈍感、知らない間に冷えます。

知らない間にやばいことが起こる。これが最も危険だと思いませんか?

気づいてないだけなんです。

このあたりは生理学の範囲です。体温が下がったことを察知する体温調節センサーは視床下部にありますが、寒冷の刺激が皮膚の受容器を刺激するとそのセンサーに伝えられて末梢血管の収縮などの反応が起き、体温を逃さないようにします。しかし、寒冷の刺激が口から入ってきた場合においては、内臓に受容器が少ないのであれば、どうやって視床下部に伝えるのでしょうか。これを研究した人がまだいないと複数の医科大学から回答を得ていますが、もしいたら、詳細を教えてほしいです。何が言いたいかというと、冷たい飲食物が体にどのような影響を与えるのか、基礎研究そのものがなされていない可能性が高いということです。

“冷飲” は病気の原因

気づく気づかないに関わらず、昔の人は火を通して温かいものを飲食せざるを得なかった。食中毒が怖いからです。

今の人はちがいます。冷蔵庫のお陰で、食中毒の危険はほぼありません。

その負の見返りとして、 “温かいもの” を飲食することを怠るようになった。さらに、 “冷たいもの” を良しとする文化が生まれた。昔は客人に冷水を出すなど、失礼極まりない行為でした。今はよく冷えたものを出すことが増えましたね。

この急激な環境変化を、中医学では病因と捉えます。

形寒寒飮.則傷肺.《霊枢・邪氣藏府病形 04》
形寒飮冷.則傷肺.《難経・四十九難》

“寒飲” “飲冷” とは、冷たい飲食物を摂取することを言います。《霊枢》も《難経》も、約2000年前に書かれた書物ですから、もちろんこの時代に冷蔵庫はありません。よって冷たい飲食物とは常温のものを言います。

人体の脳の温度は37℃です。これよりも低い温度だと、寒邪が生じます。厳密に言えば36℃でもマイナス1℃の微弱な寒邪が生じます。37℃以上 (人肌以上) だと寒邪は生じようがありません。体が「弱っちい」と、微弱な寒邪にも「なめられる」可能性があります。

ちなみに真夏の炎天下でのスポーツや肉体労働の場合、体温は37℃以上に上がることがありますが、このときは37℃手前の温度のお白湯で水分補給するのが望ましいです。37℃を超えるお白湯だとますます体温が上がり気分が悪くなります。炎天下 (暑邪) に労働と熱飲 (熱邪) が加わるからです。

これが “肺を傷 (やぶ) る” というのですが、僕の臨床では9割の患者さん (初診時) において見受けられます。つまり、ほとんど全ての患者さんです。「口にするものをすべて温かくしてください」と指導します。

もちろん体が良くなれば、たまに冷たいものを飲食するくらいなら融通がきくようになります。しかし、表証が見受けられる間は、大いに気にして下さいと指導しています。

昔のやり方でやれ

この指導を行うのですが、「電子レンジを嫌う人」でとても苦労します。

“蒸し器で温めます” とはおっしゃるのですが、残り物を食べる場合、それを蒸し器で温めるには長い時間がかかってしまいます。あるいは蒸し器でやると、食事中に冷めたときにマメに温めることができませんね。だから、必然的に冷たい状態 (常温) で食べることが多くなってしまう。

僕は蒸し器の経験者なので、それがよく分かります。現実的にむずかしい。

昔、飲食物が豊富でなく、冷蔵庫もない時代は、昔の時代背景のアニメなどからも推定できるように、大きな鍋にいろいろと放り込んで、ごった煮にして火にかけて、オタマでぐるぐる混ぜながら食べていたと考えられます。しかしこれは雑炊のような水分の多いものだからできることです。現代人が好む「固形の食べ物」だと、こういう食べ方はできません。

固形が食べたいなら。
冷蔵庫も使いたいなら。
昼食を残り物で済ませたいなら。
温めなおす作業に30分もかけたくないなら。

電子レンジを使って温めるべきです。

365日ナベ料理でいいなら。
冷蔵庫を家に置かないなら。
三食ともできたてホヤホヤの食事を作るなら。
温めなおす作業に30分以上かける根気が本当にあるのなら。

電子レンジを使うメリットはありません。

近づくとよくない?

そもそも電子レンジって体に悪いのでしょうか?
電磁波がもれないように遮断する装備がしてあるくらいですから、やはり悪いのです。

しかし、考えてみて下さい。火🔥って体に悪いですよね。マグカップ一杯の液体を、2分そこそこで温めるくらいの強い火力をもった「焚き火」を考えてみて下さい。これに近づきすぎるとどうなるか。ヤケドをします。ヤケドをたびたびするならば発がんのおそれがあります。

でも、ご存知のように我々は火がなければ生きていけません。

ぼくは脈診で体と話ができます。今まで多くの体と話をしてきましたが、一様に “電子レンジは50cm離れて使いなさい” と言ってきます。しかも “電子レンジを使わないのは体によくない” とも言ってきます。

50cm離れるのは当然ですね。焚き火でもそれくらい離れないと、火のそばにくっついたらヤケドします。電子レンジは、くっついても焚き火のような熱さを感じない。感じないのは一見便利ではありますが、それは危険なことでもあります。文明とはそういうものです。危険を知った上で、上手につかうのですね。「火の場合の熱さ」を想定して、離れればいい。

食材がダメになる?

電子レンジで加熱した食品は、栄養が損なわれたり、成分が変性したりすると言われます。

そのあたりは、どうなのでしょうか。

僕の脈診では、どの患者さんの体も “電子レンジで温めた食材を食べてよい” と言ってきます。

栄養が損なわれる?

栄養が損なわれることについて。

例えばビタミンCは、火で加熱してもかなり損なわれます。しかし、生で食べるよりも火を通したほうがカサが減るので摂取量はかえって増える場合もあります。

直火であろうが電子レンジであろうが、加熱するのであれば当然そういう変化が生じます。

成分が変性する?

成分が変性することについて。

そもそも食材の加熱は、どんな加熱の仕方であっても、タンパク質や脂質の糖化・酸化などを引き起こします。
それが人体に悪影響を与えると言われています。
蒸す→ ゆでる→ 焼く→ 揚げる→ 電子レンジ の順に高温になりやすくなります。つまり、電子レンジはもっとも高温になりやすいため、それがもっとも激しい。

仮にそれが確かであるとしても、そもそも食べすぎなければいいのですね (バッサリ) 。

蒸す・ゆでる・焼く・揚げる・電子レンジ…、変性物質の量がどの加熱方法でどれだけ発生したか (相対量) を気にする前に、そもそもの量 (絶対量) を食べ過ぎなければ解決です。食べ過ぎるから、肝臓に負担をかけ、摂取した成分をうまく人体組織に変えられなくなるのではないでしょうか。

細かい部分に目を奪われて、重要な部分を見逃している。

原子レベルの変性は?

都市伝説に踏み込んでみましょう。

電子レンジのマイクロ波は自然界には存在しませんので、いろんな想像力を掻き立ててくれます。

原子レベルの変性は起こりうるのでしようか。
これは原子核の変性、つまり核分裂や核融合の話になります。よって論外です。
そんな高度 (高価) な装置が、民間レベルで購入できるはずがありません。

分子レベルの変性は?

分子レベルの変性ならどうでしょう。これは、さきほどの “タンパク質や脂質の糖化・酸化” の部分にも関わります。ビタミンCが分子レベルで破壊されるという人もいます。

基本を知っておきましょう。

たとえばタンパク質です。

自然界にはタンパク質は100億種類あると言われれています。たとえば鶏肉を構成するタンパク質が、そうでないタンパク質 (たとえばバッタのタンパク質) に性質が変わってしまったら?

これを飲食してアミノ酸に分解して吸収する。アミノ酸の分子は、肝臓で原子レベルにまで分解され、再合成されて人体を構成する20種類のアミノ酸が作られます。そのアミノ酸をもとに10万種類のタンパク質が作られて、人体は営まれています。

ビタミンC (C₆H₈O₆) も、体内でデヒドロアスコルビン酸 (C₆H₆O₆) に変換され、また再変換されてビタミンC (C₆H₈O₆) に戻ります。これも肝臓が行う仕事です。

バッタを食べようが鶏肉を食べようが、どうせ原子レベルにまで分解されて再合成して人体組織に変えるのです。分子レベルでの変性は、肝臓にとっては生卵とゆで卵くらいの差にしか写っていないかもしれませんね。

肝臓は人工的に作れないと言われており、いまだ全容が解明されていない “スーパー臓器” です。 “500以上” の機能を持つと言われています。 “以上と言われている” ということは、それが600あるのか1000あるのか分かっていないということです。

もしも、肝臓の持つこういう過程を経ずに、鶏肉を口にしたりバッタを食べたりして、その固有のタンパク質 (アミノ酸) がそのまま人体を作ってしまうならばどうでしょうか。いずれ人間は鳥かバッタになってしまうでしょう笑。

変性した食べ物を食べたら変性した体になるのなら、ゆでられたもの (変性したもの) を食べたらゆでられた体になるはずで、そうならないということは、分子レベルの変性は人体組織の異常とは必ずしも関わらないことを示唆するものです。

それよりも。

もし変性した人体組織ができたならば、それは製造元の問題をも考えるべきです。
食べ物を人体に変える製造元とは?
各種タンパク質・各種栄養素を分解して、人体用に合成するところ。
肝臓です。
もうすこし肝臓をいたわることに気を使うほうが大切なのではないでしょうか。

“肝臓” を考える…東洋医学とのコラボ
肝臓には500以上の働きがあると言われ、様々な病気と関わる “主役級の臓器” です。と同時に寡黙で “沈黙の臓器” とも呼ばれます。これを往年の名優、高倉健に例えつつ、東洋医学ともコラボしながら、肝臓とは何か、病気の原因とは何かを考えます。

容器には気をつけて

電子レンジで加熱するときは、耐熱性のある瀬戸物でやるといいですね。フタもそれで覆うといいです。

ラップはゴミになるので経済的ではないし、地球にも優しくありません。できるだけ少なくしたいですね。

太陽光も電磁波

少しウンチクを。

太陽光は自然のものですが、長時間浴び続けたらガン (皮膚がん) になる危険があります。オーストラリアに移住した白色人種に皮膚がんが多いのは、メラニンという鎧をまとわない人種でありながら、紫外線の強い地域に移住したからです。ヨーロッパは北大西洋海流 (暖流) のため、緯度が非常に高いにも関わらず温暖な気候です。しかし緯度が高いため太陽の光は非常に弱い。だからあんなに皮膚の色が白いのですね。メラニンの鎧を外し、できるだけ多くの紫外線を取り込むためです。

なぜ鎧を外す必要があるかというと、太陽光 (紫外線) が人体に必要だからです。太陽光を浴びないとビタミンDが欠乏しカルシウム不足になり「くる病」になることはよく知られています。「アルプスの少女ハイジ」のクララは、これが原因で立てなかったと言われています。当時のドイツは大気汚染で昼なお暗く、そのうえ深窓に育ったクララは家に閉じこもりがちでした。

量子力学によると、そもそもこの世は粒子と波 (電磁波) で成り立っています。

太陽光は電磁波です。たとえば日光浴すると体が温まってきますね。なぜだか分かりますか? 太陽光の波 (主に赤外線) が人体を構成する粒子 (分子) を振動させ、その摩擦熱で温度が高くなるのです。この説明、電子レンジが食品を温めるメカニズムと同じです。

なにも電子レンジが特殊な方法で温めているわけではないのですね。火からも可視光線と赤外線が放射されています。可視光線も赤外線も電磁波です。やはり振動させて温めます。

ただし、電子レンジの波長 (マイクロ波) は、赤外線の波長よりも少し長い。自然界には存在しない人工的な電磁波です。波長が異なる、そこが違いです。この違いに違和感を覚えるのは当然のことです。デメリットはないとは言い切るのは誤りです。

ガンマ線→エックス線→紫外線→可視光線 (紫→青→黄→赤) →赤外線→マイクロ波→電波 の順に波長が長くなっていきます。

ガンマ線は波長が短く、核兵器でも用いられる電磁波です。波長が短いものほどエネルギーは大きく、波長が長いものほどエネルギーは小さくなります。

電子レンジ・携帯電話・衛星放送はマイクロ波で、太陽光よりも波長が長く、ラジオやテレビの電波はそれよりも波長が長く、もっともエネルギーが小さいと言えます。

生きるということは

話を戻しましょう。

世の中はありとあらゆるものが、有益かつ有害と言っていいと思います。たとえば食べるという行為、これは生きていくために必要不可欠ですが、食べるたびに猛毒 (アンモニア) を作っているという事実をご存知でしょうか。血中にわずが0.005%混じっただけで致死量です。多くのガンや肝硬変はアンモニア脳症で死に至ります。

だからといって、食べなければ死んでしまう。食べるというメリットが、毒を作るというデメリットを遥かに上回るのです。だから、我々は食べるべきなのですね。

生きるとはそういうことです。生きている限り、死に近づくというデメリットを生み続けています。しかし、生きるというメリットがそのデメリットをはるかに上回る。だから我々は「生きる」を選択するのです。

電子レンジも同じです。飲食物を温かくしていただくというメリットが、不自然なマイクロ波のデメリットをはるかに上回るのです。

できるだけ直火を使いつつ、電子レンジを「活かす」

もちろん、直火で温めたものの方が美味しくいただけると個人的に感じます。たとえば味噌汁をチンするよりも、ガスで温めたほうが美味しい。ガスで温めたお湯よりも、薪の直火で温めたお湯のほうが甘く感じる。ガスや電気で沸かしたお風呂よりも、薪で炊いたお風呂のほうが温まるという人もいます。

液体はできるだけ直火を使って温めればいいです。

できるだけマメに。これを忘れてはなりません。

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でも固形のものを温めるには、蒸しているとあまりにも時間がかかりすぎる。

そういう場合に “面倒だから” といって冷たいものを飲食する。これがよくないのです。さめたらマメに温める。そういうことが手軽にできる電子レンジを使う。これが「活かす」ということです。なんでもかんでも電子レンジがいいとは言っていません。

こうして「活かす」ならば、「冷やさない」というメリットが「マイクロ波」というデメリットをはるかに上回るでしょう。

携帯の電磁波についても、ITによってコミュニケーションが容易になり、世界が仲良くなるためのアイテムとして必要です。くだらない動画をみるための技術であってはならないと思います。みんなが仲良くなれば、心が豊かになり、健康の要因になると思います。電磁波の悪影響があったとしても、それよりも心の豊かさが上回るような使い方をしていきたいですね。

心が固くては健康になれない

砂漠で道に迷い、ノドが乾いて死にそうだ。そのときリュックに着色料の入ったジュースが入っていた。飲むべきか、飲まざるべきか。体に悪いなどと気にしていると、デメリットがはるかに上回ることになります。

どっちが体に悪いのか。それは、時と場所と情況によって変わるものです。

頭が固くてはいけません。

現代の難病・奇病はみな、冷えを出発点として起こっていると考えます。電子レンジを活用することを毛嫌い (感情的に嫌がる) する人は治ってこない印象です。

それは冷えだけでなく、心の硬さも同時に影響していると感じます。
「電子レンジはありますか。」
「あるけど使ってないです。」
「使っていいんですよ。」
「え!? 電磁波、体に悪いんじゃないんですか ! ? 」
「50cm離れて使って下さい。それで大丈夫です。」
「え!? でも、食べ物が食べ物じゃなくなるって書いてましたよ ! ? 」

納得のないまま前に進めない。こんなくだらない説明に、数十分もかかることがあります。せっかく初診は3時間も枠を確保して、たくさん伝えたいことがあるのに、もったいない。本当に無駄な時間と言わざるを得ません。電子レンジを悪者扱いにする人が本当に増えました。

こだわりは、自傷行為です。

のびやかな気の流通こそ、健康の絶対条件です。

まとめ

飲食物を温めることの大切さを知った。
蒸し器に見切りをつけ、電子レンジを愛用した。

僕のことです。

昼の弁当を5分で食べて朝から晩までぶっ通しで治療をすることがあります。昼を抜くこともあります。
かつては、午前中に3人の患者さんを診ただけで食欲がなくなって昼食を食べることもできずに寝込んでいた僕が、です。

20年前はそんなだったのです。今の僕を知っている人は信じられないと思います。
こういう奇跡がおこった理由の一つとして、電子レンジを「利用しまくったこと」は特記しなければなりません。
また僕が治してきた症例の数々は、その9割が電子レンジの恩恵を抜きにしては語れません。真の自然派とは “感謝派” です。あらさがしではなく、火の恩恵に感謝することこそ肝要です。

電子レンジを「断固として避けること」で奇跡を起こしたという見聞を、いまだ僕は得ていません。

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