ストレスが様々な病気や痛みの原因になることは、ようやく認知されてきたでしょうか。下リンクは、通常3〜6週間かかる滑液包炎が、治療後24時間を待たずに治癒した「極端な例」です。発症からですと3日で治癒しております。ストレスが原因と診断して治療しました。
そのストレスというものが、ご本人すらハッキリと自覚できていませんでした。ただでさえ取れにくいストレスなのに、自覚できないなら、そりゃ治りにくいですよね。醫者のつとめとは、それに向き合わせることです。
こころの深層に潜んだ大きなストレスに「向き合う」。
向き合えば片付き始めます。それは有象無象を押し込めたクローゼットに向き合うのと同じです。向き合う。扉を開ける。すると、手前のたった一つがまず目に付く。それを要らないもの、要るものに別けて処理した。それだけで前進です。片付けが一歩進んだのです。この一歩を軽く見てはなりません。
さらに、片付けが大事だといって、全部今日中に片付けねばならぬものではありません。ゆっくりでいい。次の片付けは明日でいい。一生片付けが終わらなくたっていい。
その、ゆっくり片付け中のなかで、いや、片付けを始めた瞬間に、本症例は治癒となったのですね。こういう「極端な例」からは、ハッキリとした学び (真理) が得られます。我々を生んだ天地自然は、最初の一歩と、その後のゆっくりとした歩みを求めているのです。


