ホット

冷えを取って温かく過ごしたいですね。この体を1個の石油ストーブであると考えてみましょう。その温かさを支えているのは、石油です。

石油がなくなってくれば、今は火が燃えて温かくとも、次の瞬間には冷たくなってしまいます。そうならないように、火加減を調整して弱くするのです。これが冷えです。

石油とは? 血です。この先立つものが足りない。現代人の特徴です。なぜ血が足りないのか? 足りないというよりも「弱い」が正しい表現でしょう。血のアタマカズは足りていても、その一つ一つがちゃんと機能していない。血虚です。

血とは陰です。温かさは陽です。陰とは? 安らぎ・落ち着きのことです。この要素は主に、夜 (日が暮れてから日が昇るまで) にチャージされます。チャージするためには条件があります。温かいお布団で安心して横になっていることです。眠れなくても構いません。目を閉じて。耳 (ラジオ) も使わず。おしゃべりもせず。

特に大切なのは深夜0時を中心とした21時〜3時です。この時間帯が最も陰が深くて濃い。この濃い時間帯こそ、たくさんの陰が補給できるのです。

石油がちゃんと補給できているでしょうか? 原始人は着る服もままならないながらも、陰はチャージできていたでしょう。しかし現代人は着る服も空調も完備していながら、肝心の石油が補給できていない。だから、「寒い、寒い」が止まらないのですね。

苦し紛れにストーブの火力を強くしてはなりません。そのとき (短期) 良くても、そのうち (長期) もっと冷えてきます。石油の量も考えずに火力だけを強くする何かを、冷えを取る方法だと勘違いしている人がほとんどです。こういうものは温かさではなく、熱さ (焦燥感) になってしまうものです。

まずは早く寝て、陰を補給しましょう。安らぎ・落ち着きを取り込みましょう。毎日なにか不安でソワソワしているなら、それは石油がもう足りなくなっている証拠です。陰陽を整えることこそ根本です。

温かい体は、ホットした心に備わるものです。

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました