パルスオキシメーターの中医学的意義

ウィキペディア より

79歳の夫が、2週間にインフルエンザA型に感染。咳と食欲不振が残りました。少しは食べています。咳は連続ではありません。痰も出ていましたが、今は出ると苦しそうな咳。
救急往診医より、血中酸素濃度測定器を買うように言われ購入。96%から91%と様々。95%以下だと不安になります。ずーっとしんどそうです。
元々ずーっとしんどそうなんです。
イライラしているし、彼の体質かもしれない気もしてきました。
東洋医学的な低酸素の解釈を教えてください。
おかげで、タバコは吸わなくなりました。
どうぞよろしくおねがいします。

facebookより

そもそも血中酸素濃度測定器 (パルスオキシメーター) は、心肺機能がどの程度働いているかを見るものです。これを中医学で考えると、宗気や営気がどの程度働いているかに関わります。宗気・営気が低下しているならば、宗気・営気がどのようにして作られるかを知り、その作られる過程で何が邪魔をしているかを知ることだと思います。リンクを貼っておきます。さらに詳細が知りたければページ内リンクにも飛んでみて下さい。詳細をみればわかると思うのですが、「おいしく食べる」ということが実に大切です。

ご夫君の場合、食欲が無いので、まずはこれを改善する必要があります。もちろん、それは簡単なことではないと思っていただきます。食欲がなくなる原因は、無数にあるからです。

血中酸素濃度が90を切れば、生命にハッキリとした異変が起こったことを示します。機器なしでその異変を察することができるかどうか、あるいは宗気・営気がどの程度働いているかを察することができるかどうかは、中医学ではその先生によってできる場合とできない場合とがあります。それらを察することのできる人が、優れた先生であるといえるでしょうか。血中酸素濃度について、中医学的にこの場で僕が言えることはこのくらいです。

そんなことよりも、血中酸素濃度は「結果」であるということに着目です。結果ばかりが気になり、肝心の原因に目が行かないならば、それは望ましいことではありません。結果に振り回されて、右往左往するだけになります。右往左往するばかりでは、心に落ち着きがなくなり、「安心と安静」という養生のもっとも大切な項目が失われてしまいかねません。

「食べる・寝る・動く」、これは我々のフィジカルにおける行動の全てです。メンタルでは「考える (思う) 」もあります。このなかに原因は隠されていると考えて下さい。なぜなら、これらは唯一、我々にコントロールできることだからです。他人のせいにしたり、気候のせいにしたり、内臓のせいにしたり、これらはみんなコントロールできないものなので、原因として取り上げても意味がありません。コントロールできる (改善できる) ものこそ、真の原因である。中医学は基本的にそこを重視します。

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