経絡流注の基礎知識

流注 (巡行)

督脈とは《前編》…流注をまなぶ

督脈とは、長強から齦交までの仙骨部から顔面部にいたる背部正中線上にある “脈” のことです。奇経八脈の一つです。「背中側」というイメージがありますが、黄帝内経 をよく調べると、背部だけでなく、腹部をも流注することが分かります。
流注 (動詞・名詞)

稟とは…経絡流注の字源・字義

稟の字源・字義 稟 【訓】うける 「禀」は異字体。 賜穀也。从㐭从禾。《説文解字》 【訳】穀を賜るなり。㐭と禾から成る。 「㐭」とは、くら・米くら。「禾」とは、稲のこと。たわわに実ってしなだれた稲。 「稟」とは、とくに高官から褒美(ほうび)...
流注 (巡行)

任脈とは《後編》…字源・字義

任脈とは《前編》…流注を学ぶ の続きです。 ▶任の字源 字源にさかのぼります。 「任」とは? どういう意味があるのでしょう。 端的に示しているのが《和漢三才図会》です。任は「妊」である。 任之為言者妊也.《和漢三才図会・経絡部》 ▶壬とは ...
流注 (動詞・名詞)

従とは…経絡流注の字源・字義

従の字源・字義 従 【訓】したがう 〜から (〜より) 從.隨行也。《説文解字》 随行とは、高貴な人に従って同行すること。 從.隨行也。… 釋詁曰。從、自也。… 王肅曰。從、順也。左傳。大伯不從。是以不嗣。謂不肎 (≒肯) 順其長幼之次也。...
流注 (動詞・名詞)

繞とは…経絡流注の字源・字義

繞の字源・字義 繞 【訓】めぐる。まとう。 繞.纏也.《説文解字》 纏 (まとう) とは、 比較的太い縄やひもが、盤繞すること。「盤繞」とは、しっかりと巻き付き絡みつき、くっついて離れない様子。 また捆扎すること。「捆扎」とは、ばらばらにな...
流注 (動詞・名詞)

絡とは…経絡流注の字源・字義

絡の字源・字義 絡 【訓】からむ。まとう。つなぐ。 絡.絮也.《説文解字》 絮とは、繭を水にひたして裂いてつくった真綿のことです。繊細な糸がまとわりつき、じんわり水が染み込んでいるイメージです。 「各」には、訪問する…という意味があります。...
流注 (動詞・名詞)

循とは…経絡流注の字源・字義

循の字源・字義 循 【訓】めぐる。したがう。 循.行順也.《説文解字》 行順とは、巡行することです。 また行順は、従順に行うという意味から、・遵守すること、・依照(規定・規準・慣例などに従う、基づく、依拠する)すること。・沿袭 (古いしきた...
流注 (動詞・名詞)

抵とは…経絡流注の字源・字義

抵の字源・字義 抵 【訓】あたる・ふれる・うつ 抵.擠也.《説文解字》 擠とは、詰まる。こみあう。押し合いへし合いする。重なる。集まることです。 臓腑経絡学での読み方 膀胱足太陽之脉.…下項.循肩髆内.挾脊・抵腰中.《霊枢・経脈10》 【訳...
流注 (動詞・名詞)

至とは…経絡流注の字源・字義

至の字源・字義 至 【訓】いたる 至.鳥飛从高下至地也.《説文解字》 【訳】鳥が飛び、高いところから下って地に至るのである。 象形文字で、矢が地上に落下して突き刺さることを表すという説もあり、こちらが一般的なようです。これ以上進めないところ...
流注 (動詞・名詞)

会とは…経絡流注の字源・字義

会の字源・字義 会 【訓】あう・あつまる・あつめる・かいす・えす 會.合也。从亼.从曾省。曾.益也。.《説文解字》 【訳】會は合である。亼と曾からなる。曾は益である。 亼 (会意文字) シュウ (=集) は、△で、三方から集まってくる意味。...
流注 (動詞・名詞)

合とは…経絡流注の字源・字義

合の字源・字義 合 【訓】あう がっす 合,合口也。《説文解字》 「合」は、(開いた) 口を閉じることである。 蓋 (ふた) が合うことである。 象形文字・会意文字、二説がある。 象形文字とする説では、「亼」と「口」があわさってできたとする...
流注 (動詞・名詞)

起とは…経絡流注の字源・字義

起の字源・字義 起 起 【訓】おこる  おきる 起。能立也。从走巳聲。《説文解字》 起は「よく立つ」ということである。走と巳からできている。 起。能立也。…五經文字云从辰巳之巳。是。字鑑从戊己之己。非也。《説文解字注》 起の巳は、子丑寅卯辰...
流注 (動詞・名詞)

結とは…経絡流注の字源・字義

結の字源・字義 結 【訓】むすぶ 結,締也。《説文解字》上古結繩而治。《易·繫辭》 吉.善也。《説文解字》 「結」とは、好意的な意味を含んで連結したヒモ・ロープ。 左の「糸」は結び目を作れるようなヒモ・ロープ。右の「吉」は「善い」と言う意味...
流注 (動詞・名詞)

繋とは…経絡流注の字源・字義

繋の字源・字義 繋 【訓】かかる つながる 系の繁体字である。 系.約束也。《説文解字》 「系」とは、制約・束縛である。 厳密には、「系」と「繋」はちがう。 “系”始见于商代甲骨文,其字形像手持两股或三股丝,意思是连接、联系,后引申为继承、...
流注 (動詞・名詞)

貫とは…経絡流注の字源・字義

貫の字源・字義 貫 【訓】つらぬく 錢貝之貫。从毌、貝。《説文解字》 「毌」は、丸い貝を紐で貫いた形を示す象形文字。うがつ・つらぬく。 「貫」は、方孔錢 (四角い穴の開いた丸い硬貨) にひもを通す様子。穿つ・通す・連ねる。→慣・習慣。 貝は...
流注 (動詞・名詞)

属とは…経絡流注の字源・字義

属の字源・字義 屬 =属 【訓】つく ぞくす 屬,連也。从尾、蜀声。《説文解字》 「屬」は「連」である。 「屬」は「尾」 と「蜀」からなる。「蜀」は丸い目が飛び出したイモムシ (の頭部) のこと。頭と尾はとうぜん一体のもので、連なっている。...
流注 (動詞・名詞)

挟とは…経絡流注の字源・字義

挟の字源・字義 挟 【訓】はさむ 挾.俾持也。《説文解字》 俾とは、俾睨 (睥睨・へいげい・横目でにらむ) という言葉が有名ですね。俾には、しもべ・にらむ という意味があり、見下すような印象です。つまり「俾持」とは、見下して保持する。 「挟...
流注 (動詞・名詞)

連とは…経絡流注の字源・字義

連の字源・字義 連 【訓】つらなる 負車也。… 連即古文輦也。《説文解字注》 「連」の本義は人力で引く車である。連は「輦」と同義である。「輦」とは輦車 (皇帝・皇后を乗せる車) のことで、神輿 (みこし) のようなもの。 連合・連絡・連接・...
流注 (巡行)

任脈とは《前編》…流注を学ぶ

任脈とは、会陰から承漿までの腹部から顔面部にいたる正中線上にある “脈” のことです。奇経八脈の一つです。類経図翼の図によっても明らかなように、任脈は人体の前面を流注 しますが、黄帝内経 を調べると、背部をも流注することが分かります。
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