さまざまな病気の原因と治療法 疔瘡 (おでき) …東洋医学から見た3つの原因と治療法 おできのことを東洋医学では癤 (せつ) あるいは疔瘡 (ちょうそう) と言います。現代では毛嚢炎と呼ばれ、主に黄色ブドウ球菌による感染症です。中医外科学の内容に従って、癤・疔・癰について説明します。 2021.12.17 さまざまな病気の原因と治療法
整形外科 寒邪による腰痛 12月上旬。一旦寒くなっていたのに、最近、調子はずれに温かい。そんなある日の臨床である。 60代、女性。 問診はせずに、まずは望診・脈診・腹診。 四診とは…望診・聞診・問診・切診 をご参考に。 お腹を診ていると…。 「イテテテ… 」「ん? ... 2021.12.14 整形外科
血の弁証 血瘀証 (瘀血による病態) 血瘀とは、瘀血のある状態をいいます。よって、血瘀証とは言っても瘀血証とは言いません。血瘀とは証の呼び名のこと、瘀血とは病邪のことです。なかなか奥の深い概念です。詳しく説明します。 2021.12.11 血の弁証
ご来院の皆様へ 暖冬の冷え ここ奈良盆地での話であるが、意外と暖かい12月である。 10日ほど前にきつい霜が降りた日があった (11月29日) 。いよいよ冬本番か、と思われた。が、それ以降はなく、むしろ暖かくなった感がある。例年この時期はしぐれることはあっても土砂降り... 2021.12.10 ご来院の皆様へ
自分でできる健康法 冬の乾燥がつらい 冬に肌が乾燥するという人は多いですが、冬バテというのは聞きません。夏バテするという人はいますが、夏に乾燥するという人は少ないですね。東洋医学的に説明します。 2021.12.07 自分でできる健康法
東洋医学って何だろう 中医学における “病因” とは 病気を治すには、病気を知ることです。病気を知るには、その原因を知ることです。中医学では病因をどのように考えるのでしょうか。まず、外感と内傷に大別します。内傷は、五志七情・飲食・労逸が主なものです。病理産物 (痰湿・瘀血など) も重要です。 2021.12.04 東洋医学って何だろう
消化器内科 (肝臓科) 腹痛… 望診の “その上” 運転しながら、一瞬振り向いて後部座席の娘の残像を焼き付ける。前を見て運転しながら、その残像で診察する。この季節、疑わしいのは冷えだ。寒府は? 邪が出てるな。やっぱり冷えがあやしい。 2021.11.30 消化器内科 (肝臓科)
血の弁証 血脱証 血がたくさん出てしまうと死んでしまいます。その危険があるものを血脱証といいます。東洋医学は医学なので、生から死までを説明できます。また、それができなければ大切な体を治療することなどできないと言っていいでしょう。 2021.11.30 血の弁証
ガン ガンとともに 「はい、舌みせて。…はい、いいですよ。舌の色がいいですね。悪いときは白くなってるんやけど、ちゃんと赤みがあります。まあ、上手に生活しておられるのかな? 調子は?」「うん、いいですよ。」体調がいいので、最近、内職を始めた… 2021.11.30 ガン
さまざまな病気の原因と治療法 むずむず脚症候群…東洋医学から見た原因と治療法 【質問】むずむず脚症候群になってしまいました。統合失調症で、抗精神薬を服用しています。煙草を止めれば少しはましになるので、止めれば治ると思っていても精神的に弱くて駄目な自分が情けないです。禁煙以外に何か方法はないでしょうか。精神疾患のため、... 2021.11.30 さまざまな病気の原因と治療法
Q&A 妊娠・出産・産後…疏泄太過と疏泄不及 【質問】子供を授かり、それはありがたいのですが、産後の体調不良に悩んでいます。何に気をつけて生活していけばいいでしょうか。二人目も欲しいと思っているのですが…。 まずは、おめでとうございます。 授かったお子さんをこれから大切に育てつつ、ご自... 2021.11.30 Q&A
口腔外科 口臭、その場で消失 男性。70代。2021年11月30日 9:50 心筋梗塞があり、当院で大幅に改善。その後も週に一度のペースで悪化予防と健康維持のために来院しておられる。 この日も主訴は特になし。 ただし、脈を診ていると鼻から漏れる呼気が異臭を放つ。口を閉じ... 2021.11.30 口腔外科
さまざまな病気の原因と治療法 リウマチ…東洋医学から見た9つの原因と治療法 東洋医学では、リウマチをおこす原因は2つに大別できます。それは、「外感」と「内傷」です。外感は、気象変化による病因のことで、たとえるなら敵軍です。内傷は、たとえるなら城の守りを弱らせる内部の混乱…城そのものの問題です。 2021.11.30 さまざまな病気の原因と治療法
血の弁証 血虚証 血虚証とは何か。中医証候鑑別診断学に基づき、詳しく説明します。血虚証を理解するには、気と血の関係を理解することが大切です。顔色が白い・眩暈・動悸・舌色が淡い・脈虚細などは、気虚・血虚ともに見られる証候です。どのように鑑別するのでしょう。 2021.11.29 血の弁証
自分でできる健康法 カゼの養生食…傷寒論から学ぶ 傷寒論は、西暦200年ごろの張仲景による書物であり、東洋医学にとって「黄帝内経」に並ぶバイブル的存在です。ここでまず出てくるのが「桂枝湯」というカゼ薬で、その説明の条文に、食養生について触れられています。その食養生を紹介したいと思います。 2021.11.27 自分でできる健康法
傷寒論私見〔58~〕 傷寒論私見…茯苓四逆湯〔69〕 69発汗、若下之、病仍不解、煩躁者、茯苓四逆湯主之、 まず、結論からです。 汗下法をかけることによって、急激に下焦の陽気 (腎陽) を弱らせ、陽気が格拒されて上に押しやられ上焦の熱 (心火) をひどくし煩躁する。汗下法で中焦のバケツが急激に... 2021.11.27 傷寒論私見〔58~〕
傷寒論私見〔58~〕 傷寒論私見…芍薬甘草附子湯〔68〕 68 発汗、病不解、反悪寒者、虚故也、芍薬甘草附子湯主之、 ▶悪寒があるのに桂枝がない 28 服桂枝湯、或下之、仍頭項強痛、翕翕発熱、無汗、心下満微痛、小便不利者、桂枝去桂加茯苓白朮湯主之、 28枝去桂加茯苓白朮湯でも、「翕翕 (=衣服をた... 2021.11.27 傷寒論私見〔58~〕
傷寒論私見〔58~〕 傷寒論私見…厚朴生姜半夏甘草人参湯〔66〕 66 発汗後、腹脹満者、厚朴生姜甘草半夏人参湯主之、 発汗後に脾気滞を生じていますが、情報が少ないです。 60条「下之後、復発汗、必振寒、脈微細、以内外倶虚故也、」を思い出しながら考えます。桂枝湯証を発汗し、発汗しすぎた。下剤はかけていない... 2021.11.27 傷寒論私見〔58~〕