抵の字源・字義
抵 【訓】あたる・ふれる・うつ
抵.擠也.《説文解字》
擠とは、詰まる。こみあう。押し合いへし合いする。重なる。集まることです。
臓腑経絡学での読み方
膀胱足太陽之脉.…下項.循肩髆内.挾脊・抵腰中.《霊枢・経脈10》
【訳】足太陽膀胱の脈は、項を下り、肩甲間部を循 (めぐ) り、脊椎を挟み、腰中に脈気が次々と折り重なって集まる。
抵で表現されるのは、ルートの流れがそこで終点となり、ため池のように気血がギュッと集まるというイメージです。脈気はそこに入り込み、蓄えられるのです。