繋の字源・字義
繋 【訓】かかる つながる
系の繁体字である。
系.約束也。《説文解字》
「系」とは、制約・束縛である。
厳密には、「系」と「繋」はちがう。
“系”始见于商代甲骨文,其字形像手持两股或三股丝,意思是连接、联系,后引申为继承、再引申为世系,又扩展为一切具有联属关系的事物组成的整体。
【訳】「系」という字は商代の甲骨文に初めて登場した。その字形は、手で2本または3本の糸を持っている様子を表しており、「つなぐ」「結びつける」という意味を持っている。その後、この意味が転じて「継承」を表すようになり、さらに「世系」(家系や血統)を意味するようになった。また、そこから派生して、すべての関連性を持つ事物が構成する全体を指す意味にも拡張された。“係”亦见于甲骨文,其古字形一般认为像绳索套在人脖子上的样子,本义应是捆绑,后来也引申为联署、维系之义。
【訳】「係」という字も甲骨文に見られる。その古代の字形は一般的に、縄が人の首にかけられた様子を表していると考えられ、本義は「縛る」ことを指す。その後、「連署」や「維持する」という意味に派生した。“繫” 不见于甲骨文和金文,最早的字形是小篆体篆文,该字由表示攻击的 “毄(jī)” 和表示绳索的 “糸” 组成,有攻击将其捆绑之义,
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【訳】「繫」という字は甲骨文や金文には見られず、最も古い字形は小篆体の篆文である。この字は、攻撃を意味する「毄(き)」と、縄を表す「糸」から構成されており、「攻撃して縛る」という意味を持っている。
「攻击」は攻撃すること。
「毄」は攻撃的な様子をしめし、「うつ」。
「糸」は縄・ロープ。
「繋」とは、攻撃的・一方的に人をぐるぐる巻きに縛ること。
臓腑経絡学での読み方
心手少陰之脉.起於心中.出屬心系.下膈.絡小腸.
其支者.從心系.上挾咽.繋目系.《霊枢・経脈10》
【訳】心手少陰の脈は、心中に起こり、そこから出て心系に属し、膈に下り、小腸を絡 (まと) う。
その支なるものは、心系からまっすぐ、上って咽を挟み、目系に繋がる。
脈気がおもむき、縛り付けて影響下に収める… 力づくで縛り付けるような強い影響力を持つ…という感じです。