会の字源・字義
会 【訓】あう・あつまる・あつめる・かいす・えす
會.合也。从亼.从曾省。曾.益也。.《説文解字》
【訳】會は合である。亼と曾からなる。曾は益である。
亼 (会意文字) シュウ (=集) は、△で、三方から集まってくる意味。
曾は、甑(こしき)という蒸し器のこと。穀物を入れる。層をなす。重ねる。増す。益す (↔損なう) 。
會は、胃が初文 (ある漢字が初めて作られた時の字体) である説もある。胃袋内の米粒の形を示す。
会.聚也.《書経・禹貢》
【訳】会は 聚 (あつまる・あつめる) である。
臓腑経絡学での読み方
「会」は、正気 (穀気) が多方向 (2方向以上) から層をなすように集まり、増していく様子がイメージできます。
肝足厥陰之脉.…上出額.與督脉會於巓.《霊枢・経脈10》
【訳】肝足厥陰の脈は、 (足からずーっと上に) 上って額に出て、督脈と巓 (百会) において会す。
百会は肝経以外に、足の太陽膀胱経もここに会します。
百會,一名三陽五會,…督脈、足太陽之會,《鍼灸甲乙経》
こしきにしても胃袋にしても、たくさんの米 (氣) が重なるように集まっています。百会もそうで、非常に脈気の強いツボです。