K Y様の記事
凄い鍼灸の先生のところに行って来た
鍼灸院なのに針は一本しか打たない。
しかもここが痛い、辛いという所には
絶対打たない
初診の問診に2時間診察1時間生まれた時からの病院や怪我など、細く自分で書いて行き。
向こうでもマークシートで書く!
問診のとき一つ一つの症状に例えをいれながら分かり易く説明してくださるそして、診察
お腹に手を当てるだけ
先生それで分かるんですか??と失礼な質問
はい!若いときは僕もグイグイ押したりしていましたが、本当は見るだけで分かるんですよ!
僕もまだまだそこまでいってませんがと謙虚なお言葉
ことある事に脈をみてくださり最後全体を見て、針を一本打ってこれからどうしたらいいのか身体に聞いてみます!
はぁ??
先生は一つの事に一回づつ質問して脈を測って、答えを出して下さいます
凄くないですか自分の身体の答えも聞けない私には神様 様に感じます
子どもの時からの不調の理由がわかって、とても嬉しいし今とても心地よいです♪♪
元々はFacebookで知った先生で調べてたら奈良県在住
めっちゃラッキー
先生にFacebookにあげていいですか?と了解を取りそびれたのでお名前は伏せておきます!
でも凄い先生のこともっと知ってもらいたい〜
ぼくが書くより分かりやすい。
上の記事を教科書に、解説を加えます。
一般の方へ
診察診断には時間がかかります。オーダーメイドである東洋医学は、そもそもそういうものです。そして生身の体に触れてみないと分からない。
その診断に従ってご説明する。そうして患者さんご自身が、今の病状の原因を、過去にさかのぼって理解する。これはとても重要です。太平洋を横断中に、コンパスが必要なことと同じです。どうやってここに来て、今どこにいるのかが分かれば、これからどう舵をきれば目的地へたどりつけるかが分かります。
これがやりたいことです。
そのためには、船や航海や海について、たくさん知識が必要ですね。一緒に勉強しましょう!
プロを志す方へ
ぼくたちの本当の師匠は、すごい先生でも本でもありません。患者さんのお体です。体から教わる、体を読み解く。究極の先生は患者さんです。
僕は問診に長い時間をかけます。この問診なしに診断などできません。しかし、患者さんの口から出る言葉を鵜呑みにするのは危険です。それをどう解釈するか。そのためにも、患者さんの主観とは無関係の「体」から多くの情報を引きだし、読み解きにつなげることです。体表観察 (望診・聞診・切診) の大切さです。
特に切診は大切です。脈診・切経 (ツボの診察) です。ぼくは脈診で10年以上かけて手の感覚を鍛え、やっとツボの表情が見えるようになりました。もちろん、ツボの診察から入ってもいいし、そっちの方が一般的です。とっつきやすい方から楽しくやる。いろんな診察方法がありますが、根底ではつながっていて、結局は同じ感覚で診るものです。
ただし、こういうことは一人でできるものではありません。だから師匠に付いて教わり、本を耽読して先人の教えを受けるのです。そのうえで、いちばん厳しく正しい先生である「体」に向かう。これが順番だと思います。
ぼくは北辰会で学びました。この足がかりなしには、とても自分の足で歩くことなどできなかった。
〇
西洋医学は絶対に必要です。これを軽視してはなりません。エビデンス (科学的根拠) は必須です。
しかし東洋医学で、それと同等に重視されるべきは「患者さん」です。患者さんから発せられる雰囲気、患者さんのお体こそが、いま自分が本当に正しい方向に進めているか、それを教えてくれる最終的な指標になると思います。ただし、それが歩むべき道ではあっても、たいへん厳しい道であることには違いありません。
2つの医学はともに、これから険しい山を登って頂上を目指すのです。いまはまだ山すそにいます。
東西の医学は、たがいに基礎とするものが違います。まず、そこをを理解しなければなりません。次元そのものが全く違う。陰陽関係にあると言えるでしょう。
登山に例えるならば、東側ルートと西側ルートで、真逆です。いまお互いが歩み寄ることは、山すそを行き来するようなものです。
登るルートは真逆であっても、同じ山の頂上を目指している。いずれ山頂で手を取り合うことができる。同じ景色を共有できる。それが真の「中西医結合」…2つの医学がたがいに生かしあって治療を行うこと…だと思います。