《霊枢・経脈》で用いられている「頬」は下図の「蕃」の場所を指します。
下顎角から咬筋のあたりを言います。
蕃者頰側也.《類経図翼》
上図から分かるように、
“ほっぺが落ちそう” の頬よりもやや後方です。
“頬紅をさす” 部位よりもかなり下方ですね。
また、《霊枢・経脈》で用いられている「曲頬」は下図のとおりです。
曲頬は、曲牙 (頬車穴のこと) とも呼ばれます。下顎角 (えら) のラインが曲がっているところをいうので曲颊と呼ばれます。曲頬は、頬とほぼ同部位を指すと考えていいです。ただし、えらの曲がった部分を強調して「曲」という字を付け加えているとイメージします。