アダルトチルドレン…幼少期の背負えぬ重荷

アダルトチルドレンという概念があります。小さい頃に背負えるはずのない大きなストレスを負い、それが大人になった今も尾を引いている状態である。ここではそのように総括します。

心が未発達である幼少期は、ストレスを感じ取れない場合が多いものです。まして背負えるはずもない大きなものであるならば、感じ取れずに一体化してしまうものです。自分のすぐ近くにあり、しかもそれが大きすぎると認識できない。地球が見えないのと同じです。

幼少期のストレスは、僕が知る限りすべて家庭環境の問題が原因です。多くは両親、まれに祖父母もあります。その誰かが大きなストレスを抱えており、それが原因でケンカが絶えなかったり、アルコールなどの依存症に陥ったり、その他いろんな問題行動を起こしてしまいます。

その問題行動が頻発する家庭環境の中で育つと、子供ながらにその環境に適応しようとし、実際に適応します。しかし異常な環境に適応してしまうが故に、正常な社会環境に適応できなくなります。たとえば、大人になってから生きづらさを感じるようになったり、家庭を持ったときにパートナーとうまくやれなかったりします。

それが幼少期の問題が原因だと、気付ける人もいるし、気付けない人もいます。気付けない人は、より重症と言えるでしょう。適応を通り越して、それが普通のことだと感じてしまっているからです。

そんな問題を抱えている人は、神道・左右心兪の3点に深い邪実の反応が出ます。もう10年ほど前からその反応に気づいていたのですが、どうしても取ることができませんでした。その取り方を教えてくれたのは沖縄からやってきた20歳代の女性でした。典型的なアダルトチルドレンでした。ほんの2年前のことです。それ以来、その反応を見つけて問診で確認し、そして取るということが診療の必須事項になっています。

その反応を取ったからといって、すぐさま苦しみが消えるわけではありません。しかし、これからその大きな苦しみを一つ一つ整理整頓する一歩が始まった、反応が取れたということはそういう事であると今のところ理解しています。僕自身、まだまだいろんな気づきが必要です。下リンクで挙げたカンジダの症例は、その整理整頓の一つとして現れた陰部の痒さであり、肝が深く関わると分析しました。こういう考察を重ねて、もっと進歩していかなければ。

比較的若い年齢のガン患者さんは、アダルトチルドレンである確率が高いと思います。いや、ガンだけではないでしょう。多くの病気でこれが関与しているケースがどれほど多いか!

家庭不和。人と人との不仲。その原因となるストレス。それが世界にまたがる現象として現れているのが戦争です。いくら反戦を訴えても、平和を叫んでも、その根幹部分が改善しなければ実りは得られないでしょう。健康を望んでも叶わないのと同じ構図です。

離婚率はますます高くなる。家庭内の争いは絶えない。その争いを生む心は、いまも世界中で行われている戦争が、罪もない子どもを虐待・虐殺しているという現状と、根っこの部分で深く結びついているのです。

そして僕が日々の臨床で向き合っている根っこもここにある。向き合わなければならないのはこんなに巨大で陰惨なものであったかと気づくとともに、それを乗り越えていかなければならないという覚悟に震えるのです。

陰部がかゆい
カンジダ膣炎が疑われる陰部痛痒感の中医学的な症例検討である。肝経湿熱証と弁証し、論治は百会穴と蠡溝穴に鍼を用いた。
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