この夏

冷たいものを飲むと、深部体温が上がる? ふつう逆でしょ。冷たいものが体に入れば、体温は下がるに決まってるじゃない。

そのとおりです。冷たいものを飲めば体温が下がります。その時は。

しかしタイムラグを置いて次の瞬間、炎天下の日差しを身に受けた時、体温を下げる機能が失われています。深部体温は見る見る上がり、熱中症となる。

温かいものを飲食ることが、熱中症の予防になります。その習慣は、皮膚温の保持につながるからです。皮膚温が深部体温に近い温度であるということはどういうことなのか。熱い深部血液が皮膚毛細血管に達しているということです。達していればそこで血液が冷まされ、冷めた血液が深部にもどる。だから深部体温は下がります。下がれば熱中症になりません。

皮膚温が上がれば深部体温が下がる。
皮膚温が下がれば深部体温が上がる。僕はこれを「魔法瓶状態」と呼んでいます。下リンクに詳しく説明しました。夏場に魔法瓶みたいな体になったら、これはつらいですね。

・冷たいものを飲食すれば皮膚毛細血管が収縮する。
・温かいものを飲食すれば皮膚毛細血管が拡張する。

生理学を専門とする先生方にお願いです。この簡単な仮説を実証してくださいませんか? こんな基本的かつ、当然そうであろうという生理現象が未解明で、しかもこの生理現象が熱中症と関連するということに誰一人着目できていない現状では、温暖化のもとで熱中症は永遠に恐怖であり続けるからです。

原理が分かればそうじゃない。温暖化であろうとなんであろうと怖くありません。予防しても予防しても熱中症になるということは、その予防が予防になっていないからです。原理を知って正しく予防すれば、そんなことにはなりません。

少なくとも、僕の臨床では。

リンク2つをご一読ください。冷たい飲食だけではありません。

熱中症予防に関する考察
熱中症を予防するポイントを挙げる。 ・深部体温を挙げない ・脱水を起こさない ・塩分を補給する これらに対して考察を行いたい。
熱中症の症例…後頭部を冷やす予防が裏目に?
6月の梅雨明けという記録的猛暑の今年 (2025) 7月、典型的な熱中症になった患者さん (69歳・女性) がいた。これから予想される長い夏を前に、これを見過ごすわけにはいかない。かならず回避できる原因があるからである。

熱中症に限らず、あらゆる「熱証」を治すコツも、実はここにあります。アトピー・不眠・ホットフラッシュ・アレルギー・高血圧・膠原病・ガン…現代の病気には多かれ少なかれ必ず邪熱の存在があります。そもそも現代社会はストレス社会で、ストレスは緊張を起こし、緊張は邪熱を生みます。体に不調ある方は、どこかに邪熱を持っていると考えて下さい。

熱中症予防は熱中症を予防するだけに留まりません。これから長く続くであろうこの夏を、邪熱を生まずに健やかに乗り切るためのコツでもあるのです。

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