さまざまな病気の原因と治療法

しびれ…東洋医学から見た原因と治療法

痺れの基本病理は、痺れる部位における血の不足です。つまり、部分的な血の不足があると、痺れが起こります。東洋医学では痺れをどのように捉えているでしょう。ここで注意したいのは、東洋医学の「血」の概念です。物質的にではなく、機能的に捉えます。
さまざまな病気の原因と治療法

月経異常総論…東洋医学から見た4つの原因と治療法

東洋医学の女性生理の基礎学を考察し、しかるのち各症候の原因と治療法を展開していきたいと思います。実体としての子宮・実用としての肝脾腎、そして実体 (陰) と実用 (陽) の境界として屹立する衝任。こうした概念から治療の切り口を見出します。
東洋医学って何だろう

東洋医学の「空間」って何だろう

ここでいう空間とは、前後・上下・左右・内外のことです。東洋医学には、これらの概念を用いた「空間弁証」というものがあります。近年生まれたばかりの概念で、藤本連風という日本人が提唱したものです。まだ東洋医学の中で定説とはなっていませんが、いずれ...
総合診療科

慢性疲労の症例

慢性的な疲労感を訴え、力のない小さな声と、首から肩にかけての強度の筋緊張が特徴となる症例を検討する。中医学でいうところの「気虚」と、疏泄太過・疏泄普及の陰陽関係を、臨床を交えて考察する。
さまざまな病気の原因と治療法

出血…東洋医学から見た4つの原因と治療法

子供の鼻血のように軽いものから、潰瘍性大腸炎、また肝硬変末期の吐血のように生死にかかわるものまで、出血にはバリエーションがあります。東洋医学では、それぞれの出血を、偶然ではなく必然と考えます。どういう観点から出血を分析するのでしょうか。
神経内科

全身麻痺 (痿病) の症例

中医学での表証は、あらゆる奇病と関連する可能性を持つ。本症例は急性の痿病であり、全く筋肉が動かせない状態が全身に及んでいたが、表証を撮ることによって速やかに回復した。表証とは何かを考えつつ症例を検討したい。
東洋医学って何だろう

疏泄太過って何だろう

出血のメカニズムを学ぶ中で、引っかかっている部分があります。肝不蔵血証で述べられるところの疏泄太過です。肝不蔵血証とは、出血を主症状とする肝の病態の一つです。この病態の中に疏泄太過があり、これは出血の原因となるとされますが、概念がイメージし...
皮膚科・アレルギー科

アトピー性皮膚炎の重症例

30代。女性。 以前からアトピー性皮膚炎である。本人の強い希望で、他の治療を一切行わず、当院の治療のみで経過を観察する。 現在、下腿・膝・前腕・上腕・背部にかゆさとヒリヒリ感。とくに上肢と下肢がひどく、程度は上下肢とも同等。体の広範囲に炎症...
婦人科

更年期障害の症例

主訴 48才。女性。 ●3年前からめまい・動悸・ホットフラッシュ (カーッとくるのぼせ・顔のほてり) が続いている。年々強くなってきている。※4日前に強度のめまい。グルングルン回る。初めて経験する激しさ。●前額痛・背部痛 (第11胸骨周辺)...
さまざまな病気の原因と治療法

けいれん…東洋医学から見た6つの原因と治療法

東洋医学ではけいれんのことを「痙病」といいます。ふくらはぎの痙攣から、重症では「ひきつけ」もここに含めます。子供を寝かしつけるとき手をピクピクさせますね。このような生理的なものも含まれます。東洋医学での分析はこれらを包括して説明します。
総合診療科

誤嚥→嘔吐

病歴 76才。男性。 糖尿病。6年前から食前にインスリンを注射している。当院にて、1年半前から週に1~2回のペースで治療中。治療開始後からA1cの値が良好になる。通院9か月目で、病院の指示によりインスリンの量を減らし、それから7か月後に再び...
さまざまな病気の原因と治療法

動悸…東洋医学から見た9つの原因と治療法

「こころ」と「からだ」と動悸 みなさん、よくご存知のはずです。うれしいこと・腹が立つこと・楽しいこと・つらいことがあると、ドキドキしますね。心臓の鼓動は感情の変化に敏感に反応します。動悸という病態を考えるとき、「こころ」の分析は不可欠です。...
さまざまな病気の原因と治療法

嘔吐…東洋医学から見た6つの原因と治療法

なぜ吐いたのか。それを知っておかなければ、治せない病気はたくさんあります。慢性化した嘔吐を治療するうえではもちろん、様々な病気に対処するうえでも、嘔吐を理解しておくことは重要です。東洋医学では嘔吐をどのように分析するのでしょうか。
整形外科

首が動かない

29才。女性。飲食業の管理職。 症状 主訴首が痛くて動かせない。3日前から痛みがあり、悪化しつつある。昨日からは完全に動かなくなった。実際に、動かしてみてください、とやっても不動。 その他の症状5日前に39℃の発熱。最近、寝言が多い。寝てい...
皮膚科・アレルギー科

不登校+アトピー

13歳。女性。 病歴… 小学5年から、歩いたあと体がだるくなる。腹筋すると腰に力が入らなくなる。 小学6年生の春に引っ越し。転校いじめで不登校になる。このころからアトピー性皮膚炎が始まる。肘窩・膝窩・前胸部を特に夜かきむしる。ストレスで悪化...
さまざまな病気の原因と治療法

排尿障害…東洋医学からみた7つの原因と治療法

東洋医学では、尿が出にくい病態を淋疾 (りんしつ) と癃閉 (りゅうへい) の2種類に分けます。淋疾は、一回量が少なくスッキリ出ない、ただし一日の尿量の合計は正常です。癃閉は、一日の尿量が少ない、または全く出ないものです。
総合診療科

大脈を細脈と見る

中医学でいう「大脈」は、もろもろの実を示す場合もあり、もろもろの虚を示す場合もある。高齢者に散見される大脈について考察する。
さまざまな病気の原因と治療法

下痢…東洋医学からみた6つの原因と治療法

下痢を東洋医学から機能的に見たとき、運化・制水・泌別という3つが深く関わります。これら3つの機能が「湿邪」によって阻害された場合は急性の下痢となります。またこれら3つ機能のもととなる「脾」が弱ると、慢性的な下痢となります。
口腔外科

抜歯直後の止痛

抜歯直後の歯痛を合谷の一本鍼のみで治療した症例である。中国伝統医学の臓腑経絡学に基づき、治癒機序について考察する。
さまざまな病気の原因と治療法

胃痛…東洋医学から見た4つの原因と治療法

胃痛はなぜ起こるのでしょう。痛みの大原則は「不通則痛」です。通じなければ則ち痛む。東洋医学では、この「通じないもの」を気・血と呼びます。寒邪 (冷え) ・湿熱・肝気 (ストレス) ・脾胃の弱り…。これらが原因となって「不通」が起こります。
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