東洋医学って何だろう

不通則痛… 「甬」と「用」の字源をたどる

「不通則痛」通じざれば則ち痛む。「通」と「痛」には、おなじ「甬」という文字が用いられています。この文字には言いしれぬ深い意味が込められています。奥深い中国文明を探求してみましょう。東洋医学の基本的な考え方はここから生まれたのです。
自分でできる健康法

血の充実… 平和と家庭とカラダとココロ

不安や考えすぎが体に与える影響について、臨床の一コマを添えて考察する。ストレスの少ない心のの持ち方とは何なのか、それを「知識」として得るだけで、大きな変化が認められる。
さまざまな病気の原因と治療法

遺尿 (おねしょ・尿もれ) …東洋医学から見た3つの原因と治療法

夜尿症・尿もれの病因病理を中医学的に説明する。また、複雑な現代の病態に合わせて、図と症例を交えながら考察する。
流注 (部位)

輔骨とは

膝の骨 輔骨とは、膝の内側と外側の出っ張った骨のことをいいます。 詳しく言うと、大腿骨内側顆と脛骨内側顆 (外輔骨) と、大腿骨外側顆と腓骨頭 (内輔骨) のことです。 《内経》ではその意味で用いています。 輔骨,膝下兩旁高骨也.《類経》 ...
医療って何だろう

医業類似行為者の心得

法的に、鍼灸は「医業類似行為」とされる。 つまり「医療まがいの行為」である。 どうせニセモノならば、それを極めて「名優」になろう。 ホンモノの医療よりも、感動を与える。 治癒という「筋書き」に観客 (患者) を巻き込むのである。
血の弁証

血燥証

血燥証は血の乾きです。血は物質的ですので、がんなど、組織に形体上の異変が起こる重症疾患は、みな血が関わります。血の乾きとはどのようにして起こるのか、瘀血との関わりは必見です。教科書的な記載をまとめたものと、考察とに分けて展開します。
四季の養生

秋の養生… 容平とは

秋は “容平” (素問・四氣調神大論) の季節である。容平とは「秋の落ち着き」である。もう少し言えば「粛正をも認容する平常心」である。だが、これを暗記したところで使えない。こなぜそういう意味になるのか、そのプロセスにこそ意味がある。
肺経

手の太陰肺経《絡脈》

手の太陰肺経、絡脈の流注と病証について、図を交えて詳説する。肺経の絡脈とは、列缺に起こり業際を経由して、手の陽明大腸経に至る脈のことである。
腎臓内科・泌尿器科

むくみ… 指定難病222;ネフローゼ症候群の症例

ネフローゼ症候群 (指定難病222) とは、腎臓の炎症による蛋白尿・むくみを主症状とし、人工透析にいたるリスクがある腎臓の病気である。症例として、尿蛋白4.52g/日が0.78g/日に下降したものを挙げつつ、東洋医学的な「表証」との関係について考察する。
用語集

絡脈 (十五絡) とは

経絡とは、「経」と「絡」とからなる。「経」とは、経脈・経別・経筋のことである。 「絡」とは、絡脈のことである。《霊枢・經脉》を紐解きつつ、イメージ画像を添えて絡脈とは何かを考察する。
証候鑑別

呵欠 (あくび)

アクビを東洋医学的に分析してみましょう。《霊枢・口問28》に基づき、陰陽論を用いて説明します。また、《注意診断学》に基づき、肝鬱・血瘀・脾腎陽虚に大別して説明します。
整形外科

坐骨神経痛… 喜びすぎず悲しみすぎず

痛みの原因には、物理的要因・環境的要因 (寒さ・湿気など) ・心理的要因などが挙げられる。この内、心理的要因によって誘発された坐骨神経痛についての症例を検討する。中医学的に原因を求め、鍼灸によってこれにアプローチした。
流注 (部位)

腕とは

《霊枢・経脈》で用いられている「腕」は手関節部を指します。 臂掌之交曰腕.《類経・七巻経絡類》
肺経

手の太陰肺経《経別》

手の太陰肺経、経別の流注について、図を交えて詳説する。経別とは、肺と肺経を一体化し、肺と大腸を一体化する脈気である。
用語集

是動病・所生病とは

是動病・所生病とは? 《難経》では、是動病は気の病、所生病は血の病であるとする。しかし、他の歴代医家も独自の説を唱えており、諸説紛々である。本ページでは《素問・陰陽離合論》を根拠に、独自の説を提示する。
出血

血尿 (尿路出血) の症例

血尿は、中医学においては「血証」と呼ばれる。多くは「営血分」と呼ばれるところに邪熱が迫ったり侵入したりすることで出血する。本症例では出血が治まる過程で褐色尿と経血の大きな塊が見られた。中医学的な解説を試みたい。
肺経

手の太陰肺経《経脈》

手の太陰肺経、経脈の流注と病証について図を交えて詳説する。
自分でできる健康法

死に向かって生きる… ゴールラインをこえて走り抜け

死後の世界はない。死後の世界はある。 どちらも信じてるだけ。 あるかないかはどちらでもいい。誰にもわからないので、水掛け論に終わるしかない。そんなことよりも、どちらを信じたほうが健康であるために有利なのか。これなら議論の余地がある。
自分でできる健康法

「痛み」は「痛い」から治る?

痛みはなぜ存在するのか。痛みはどのようにすれば治るのか。 これを、模式的に考えてみましょう。 上図のように、手首に「切り傷」を負うとします。 時間がたてば傷口がくっついて、ふさがってきます。この時、手首を動かすと「痛い」と感じる方向 (姿勢...
流注 (部位)

臂とは

《霊枢・経脈》で用いられている「臂」は前腕部を指します。 髆.html 「臂」は上肢全体を指す場合もあります。維基百科で調べると、上腕部と前腕部のことである、とあります。 膊臂之交曰肘中,穴名尺沢。《類経・七巻経絡類》 しかし、上記引用の《...
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