属とは…経絡流注の字源・字義

属の字源・字義

=属 【訓】つく ぞくす

屬,連也。从尾、蜀声。《説文解字》

「屬」は「連」である。

「屬」は「尾」 と「蜀」からなる。
「蜀」は丸い目が飛び出したイモムシ (の頭部) のこと。
頭と尾はとうぜん一体のもので、連なっている。虫の頭尾が連なるような関連性のあるもの。

臓腑経絡学での読み方

肺手太陰之脉.起於中焦.下絡大腸.還循胃口.上膈.肺.《霊枢・経脈10》

【訳】肺手太陰の脈は、中焦に起こり、下って大腸を絡 (まと) い、還って胃口を循 (めぐ) り、膈を上り、肺に属す。

肺が頭だとしたら、肺経は尾のようなものだ、だから当然くっついていて一体のものだ…というイメージです。

張景岳は以下のように言っています。

凡在本経者皆曰属,以此通彼者皆曰絡,故在手太陰則曰属肺絡大腸,在手陽明則曰属大腸絡肺,彼此互更,皆以本経為主也。
《類経・七巻》

【訳】およそ本経にあるものはみな属という。本経をもって他経に通ずるものはみなという。ゆえに手太陰は肺に属し大腸を絡 (まと) う。手陽明は大腸に属し肺を絡 (まと) う。これらは互いに入れ替る。みな本経をもって主とする。

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