流注 (動詞・名詞)

営とは…営気の字源・字義

「営」の本義は、周囲を垣や土塁 (敵の侵入に備えて作った盛り土) で囲んで居座ることである。 よって「めぐる」「めぐらせる」「取り囲ようにめぐらせる」の意味となる。守る・防ぐといったイメージが付随する。 「取り囲むようにめぐらせる」が、「土...
用語集

営気とは

営気 (えいき) とは、身体各所に栄養を送り届ける「気」のことをいいます。「栄気」と表記されることもあります。 気には推動・温煦・防御・固摂・栄養・気化の6つの横顔があります。 このうち、栄養作用のはたらきに営気は大きく関わります。
流注 (動詞・名詞)

与とは… 経絡流注の字源・字義

与 (與) の字源・字義 与 (與) 【訓】あたえる ・〜と 與。黨與也。从舁从与。《説文解字》 【訳】與。黨與である。舁と与からなる。 黨 (党) … 光が当たらず暗い。意義展開して、暗いところ・見えないところで結託した仲間のこと。黨與 ...
心療内科・精神科

早く寝なさい!

「早寝早起き」について、東洋医学的に考察する。《黄帝内経・靈枢・營衛生會》に言及がある。症例を添えつつ、《靈枢》の記載に基づいて説明する。ポイントは子の刻 (23時〜1時) である。
ご来院の皆様へ

春の「冷えと乾き」

渾身の力をふりしぼり開いた花も舞い散り、陽光の影をうつす「葉桜」へと季節は進んだ。 じつは、これは大変な作業である。 光合成がまだ十分にできていない。青葉はまだ小さく薄っぺらく色も淡い。満開の「榮」を演出した原動力は、去年の夏に得たエネルギ...
用語集

衛気とは

衛気 (えき) とは、暑さ寒さなどの気候変動 (外邪) から身を守り、体を温める働きをする「気」のことをいいます。この働きのおかげで、われわれは暖かく快適に過ごすことができるのです。そしてカゼなど引かずに、健康でいられるのです。
流注 (巡行)

衝脈とは《後編》…字源・字義

衝脈の「衝」の字源・字義に迫ります。中国語では衝は「沖」に書き換えられ、また「街」にも通じます。これらの文字をさかのぼることで、「五臓六腑の海」「十二経絡の海」とも呼ばれる衝脈の働きについて考えます。
自分でできる健康法

肝心なところに気をつけよう!

コントロールすべき部分に神経質なまでの努力を払い、コントロールする価値のないことには無頓着である。これは健康であるための秘訣であろう。こだわるべきところにこそ、最大限の心血を注ぎたい。
消化器内科 (肝臓科)

腹痛… 決断は「胆」

東洋医学で言う「胆」は「中正の官」であり、「決断」に関与するとされる。ここから、胆に関わる穴処を改善することは、決断を強化することにつながるという考え方ができる。この考え方を、ストレス性の疾患に応用し、改善が見られた臨床例を紹介する。
東洋医学って何だろう

五運六気って何だろう

「運気」という言葉を聞いたことがありますね。占いのようなイメージがあります。 正確には「五運六気」といいます。 五運六気は、五臓六腑や三陰三陽に反映されて行きます。 温病って何だろう…五運六気からひもとく をご参考に。 ・五運とは、大地にお...
流注 (巡行)

衝脈とは《前編》…流注をまなぶ

衝脈とは、奇経八脈の一つです。その走行は、気衝※という陰部付近のツボから、上行するものと下行するものの2つに別れます。このような走行の仕方をするものは、十二経絡と奇経八脈を通じて衝脈だけです。《内経》の記載にもとづいて展開します。
用語集

地支 (十二支) とは

地支とは、月の陰影の変化から一年を12ヶ月に分けたものです。これによって春夏秋冬の熱さ寒さ…つまり「気候」を12段階に分けて説明します。天の六気 (風・熱・湿・火・燥・寒) は、地支から来たものです。
用語集

天干 (十干) とは

天干とは、太陽の昇る様子、沈む様子を10段階に説明したものです。また、夏と冬とに見られるような太陽の高低差も10段階で説明します。この太陽の光が、地上の草木を照らし、「地の五運」を明らかにします。
東洋医学って何だろう

「未病を治す」って何だろう… 虫垂炎 (盲腸炎) を未然に防いだ症例から

東洋医学には「治未病」…未病を治す…という言葉がある。出典は《黄帝内経》である。それによれば、已病(すでに病気になったもの)を治すのではなく、未病(まだ病気になっていないもの)を発病する前に治すことである…とされる。
流注 (部位)

跗と大指之間

「跗」「跗上」は、足の甲のことです。ここには動脈の拍動があり、この動脈を「趺陽脈」「跗上動脈」といいます。診断点や治療点としての重要箇所です。しかしし《靈枢・終始09》をひもとくと、それだけでは済まない重要概念であることが分かります。
東洋医学って何だろう

脾はなぜ「卑」しい? … 易経・繋辞伝をひもとく

東洋医学を勉強しておられる方なら、脾がいかに重要視されるかをご存知でしょう。にもかかわらず、「卑」と表記されます。卑しい? これに違和感を覚えるとともに、東洋思想の奥深さを垣間みることができるのです。
用語集

東洋医学の「毒」とは

「毒」という言葉は、古代中国ですでに用いられていた。 現代中医学でも、熱毒・湿毒・寒毒・疫毒などの用語が用いられる。 「毒」とはそもそもそ何だろう。古代中国人は、どういうイメージをもってこの言葉を用いたのだろう。字源・字義にさかのぼってみよう。
流注 (部位)

頏顙 (こうそう) とは

頏顙 (こうそう) とは、咽喉から鼻腔にかけての部分のことです。衝脈・肝経が流注し、喉頭蓋と関わります。飲食物を飲み込むか飲み込まないか、空気を吸い込むか吸い込まないか…生死に関わるこれらの機能を支配する象徴的な存在、それが頏顙なのです。
婦人科

瘀血と痛み… 越えられない壁 (ハードル) はない

背部痛の中医学的アプローチ (鍼灸) による症例を検討する。
流注 (動詞・名詞)

注とは… 経絡流注の字源・字義

注の字源・字義 注 【訓】そそぐ 灌也。从水主聲。《説文解字》 液体が柱のようにまっすぐに流れる様子。容器の口から注ぎ込む。上から下の容器に灌(そそ)ぎ込む。 意義拡大して、集中・凝集・限定。「注視する」「注意する」 挹彼注兹.《詩経》 【...
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