たとえば先日、左首中心のガン (いまは消失) の患者さんが、左目のゴロゴロ感を訴えられました。結果として、鍼を打つ前にゴロゴロ感は消えました。後で説明しますが、僕が話をしたら消えたのです。
「え? もうなくなりました。不思議…。」
スタッフの一人はそのブースの前で立ち止まって、もう治ったらしいっすわ…と口には出さねどもう一人のスタッフと目と目で会話していたと、後で聞きました。
そういうことが日常で見られるのは、原因を取り除く治療 (原因療法) を徹底しているからです。おそらく世界でウチほど徹底しているところはないでしょうし、それで結果を出しているところもないでしょう。
「足三里に反応がでていますね。この目のゴロゴロ感は、消化器の滞りです。消化器と言えば、食事ですね。此処で食事について、一番気をつけてねと言ってるのは間食でしたね。二番目は腹八分目でした。まず、間食はどうですか? 」
「間食ですか…。うーん、最近こどものおやつの時に、私もいっしょに食べてるんですけど、ダメでしょうか…。」
「なるほど、たとえば友達と会ってお茶でもしようかってなったとき、(間食になるから) “私はいいわ” なんていうと、相手が “なんで食べないの? ” って気を使うでしょ? そういう時は食べたらいい。事情がありますよね。その事情を体は分かってくれているんです。でもね、こどものおやつの時は、お母さんは別に食べなくてもいいですよね? それも体はよく分かっていて、だから “おい、おい、それはないだろ!”ってなるんです。それがこのゴロゴロ感なんですよ。」
「ええーっ、そうなんですかー。」
「いま、足三里の反応が取れました。気をつけようって思った?」
「はい、思いました!」
「いま、これくらいならできるかなって思った、その分を実行に移して下さい。それで合格です。100点じゃなくていい、合格点でありさえしたらいいんですよ。ところで、いま目のゴロゴロ感はどうですか。」
ここで先出の言葉が出たのです。
……え? もうなくなりました。不思議……
これが原因療法です。究極の…と言っていいでしょう。
原因とは、患者さんの生活習慣の中にあり、患者さんが “気をつけよう!” と思ったのは、「こころ」という行動の起点が変わったのです。それが変われば、「からだ」に起こる結果も変わる。しかも本例のように、その場で結果が出ることは決して珍しいことではありません。「からだ」は人間と同じ、相手が “気をつけてみるよ” と言ってくれただけで、もうすでに喜んじゃって、元気になっちゃってるんですね。
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