自分でできる健康法

肝心なところに気をつけよう!

コントロールすべき部分に神経質なまでの努力を払い、コントロールする価値のないことには無頓着である。これは健康であるための秘訣であろう。こだわるべきところにこそ、最大限の心血を注ぎたい。
消化器内科 (肝臓科)

腹痛… 決断は「胆」

東洋医学で言う「胆」は「中正の官」であり、「決断」に関与するとされる。ここから、胆に関わる穴処を改善することは、決断を強化することにつながるという考え方ができる。この考え方を、ストレス性の疾患に応用し、改善が見られた臨床例を紹介する。
東洋医学って何だろう

五運六気って何だろう

「運気」という言葉を聞いたことがありますね。占いのようなイメージがあります。 正確には「五運六気」といいます。 五運六気は、五臓六腑や三陰三陽に反映されて行きます。 温病って何だろう…五運六気からひもとく をご参考に。 ・五運とは、大地にお...
流注 (巡行)

衝脈とは《前編》…流注をまなぶ

衝脈とは、奇経八脈の一つです。その走行は、気衝※という陰部付近のツボから、上行するものと下行するものの2つに別れます。このような走行の仕方をするものは、十二経絡と奇経八脈を通じて衝脈だけです。《内経》の記載にもとづいて展開します。
用語集

地支 (十二支) とは

地支とは、月の陰影の変化から一年を12ヶ月に分けたものです。これによって春夏秋冬の熱さ寒さ…つまり「気候」を12段階に分けて説明します。天の六気 (風・熱・湿・火・燥・寒) は、地支から来たものです。
用語集

天干 (十干) とは

天干とは、太陽の昇る様子、沈む様子を10段階に説明したものです。また、夏と冬とに見られるような太陽の高低差も10段階で説明します。この太陽の光が、地上の草木を照らし、「地の五運」を明らかにします。
東洋医学って何だろう

「治未病」って何だろう

東洋医学には「治未病」…未病を治す…という言葉がある。出典は《黄帝内経》である。それによれば、已病(すでに病気になったもの)を治すのではなく、未病(まだ病気になっていないもの)を発病する前に治すことである…とされる。
流注 (部位)

跗と大指之間

「跗」「跗上」は、足の甲のことです。ここには動脈の拍動があり、この動脈を「趺陽脈」「跗上動脈」といいます。診断点や治療点としての重要箇所です。しかしし《靈枢・終始09》をひもとくと、それだけでは済まない重要概念であることが分かります。
東洋医学って何だろう

脾はなぜ「卑」しい? … 易経・繋辞伝をひもとく

東洋医学を勉強しておられる方なら、脾がいかに重要視されるかをご存知でしょう。にもかかわらず、「卑」と表記されます。卑しい? これに違和感を覚えるとともに、東洋思想の奥深さを垣間みることができるのです。
用語集

東洋医学の「毒」とは

「毒」という言葉は、古代中国ですでに用いられていた。 現代中医学でも、熱毒・湿毒・寒毒・疫毒などの用語が用いられる。 「毒」とはそもそもそ何だろう。古代中国人は、どういうイメージをもってこの言葉を用いたのだろう。字源・字義にさかのぼってみよう。
流注 (部位)

頏顙 (こうそう) とは

頏顙 (こうそう) とは、咽喉から鼻腔にかけての部分のことです。衝脈・肝経が流注し、喉頭蓋と関わります。飲食物を飲み込むか飲み込まないか、空気を吸い込むか吸い込まないか…生死に関わるこれらの機能を支配する象徴的な存在、それが頏顙なのです。
婦人科

瘀血と痛み… 越えられない壁はない

背部痛の中医学的アプローチ (鍼灸) による症例を検討する。
流注 (動詞・名詞)

注とは… 経絡流注の字源・字義

注の字源・字義 注 【訓】そそぐ 灌也。从水主聲。《説文解字》 液体が柱のようにまっすぐに流れる様子。容器の口から注ぎ込む。上から下の容器に灌(そそ)ぎ込む。 意義拡大して、集中・凝集・限定。「注視する」「注意する」 挹彼注兹.《詩経》 【...
さまざまな病気の原因と治療法

ストレスによる胃腸障害

胃腸とストレスは深く関わります。たとえば 便秘・下痢。… 過敏性腸症候群などです。 拒食・過食。…摂食障害などです。 同じストレスという原因でも、出たり出なかったり、入ったり入らなかったり…。 東洋医学的に考察してみましょう。
さまざまな病気の原因と治療法

心下痞 (ミゾオチのつかえ) …東洋医学から見た9つの原因と治療法

心下痞硬と心下痞とは、ミゾオチがつかえるという部分で共通しますが、厳密には異なる概念です。痞は患部を按圧しても硬さがなく、痞硬は硬さを触知できます。硬さがなければ有形の邪がない、硬さがあれば有形の邪があります。有形の邪は多くは食滞です。
用語集

弁証論治とは

中医学では、診察から診断に至る過程を「弁証」と言います。弁証を行ってから治療方法を決定します。このように、「証」を弁 (わきま) えて治療を行うことを、「弁証論治」といいます。「証」と呼ばれる「体質の分類」を行い治療することが目的です。
さまざまな病気の原因と治療法

頻発月経…東洋医学から見た5つの原因と治療法

頻発月経。つまり、生理が早い。東洋医学では月経先期といいます。 なぜこのようなことが起こるのか、東洋医学の眼鏡を通して見ていきましょう。 その前にまず、正常な生理についてです。東洋医学では、正常な月経周期日数は28日周期前後であり、その前後...
さまざまな病気の原因と治療法

冷え…東洋医学から見た2つの原因と治療法

東洋医医学的に、「冷え」は「寒邪」と呼びます。 寒邪は、実寒と虚寒に分類されます。 実とは引き算が可能な病態、虚とは足し算が必要な病態です。 冷えも、取り除ける冷えと、温かみ (生命力) を足す必要のある冷えとがあるのです。
さまざまな病気の原因と治療法

腹水…東洋医学から見た7つの原因と治療法

癌を治すうえで、必要な認識があります。癌が進行したときに、やがて出てくる症候です。すなわち、出血、腹水、痛み、黄疸です。これらすべてに対応できて、はじめて癌と向き合うスタートラインに立ったというべきです。病気を治すということの最終目標は、難...
小児科

発達障害 (グレーゾーン) の芽 —その1—

発達障害は先天性のもので緩解することはあっても治ることはない。これが常識である。ただし、発達障害と間違えかねないよく似たものはあって、グレーゾーンと呼ばれることがある。それを生む環境とはどんなものか、一症例を挙げて考えたい。
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